【日米代理決戦】平場の1勝クラスだが、3歳世代を代表するダートの良駒が揃った。
本命は
デシエルト。3代母は
エアグルーヴ、
母アドマイヤセプターは5勝(
京阪杯2着)、母の弟は
ドゥラメンテ。いかにもといった芝中距離母系だが、父に
ドレフォンを迎え、身体はまさに「岩」。セレクトセールで見た時、口をアングリ。
ドレフォンを代表するダートマイラーになるんじゃなかろうかと、その場で固まってしまった(笑)。しかし、いざふたを開けてみると、506キロで出てきたが、妙に身体を薄く見せる時がある。仕草はまったくの幼児。ポンとスタートを決めハナを切ったが、道中二度三度外に飛んでいきそうになった。1000m通過・63秒9というスローにも恵まれ、遊びの多い競馬ながら、ただし上り3Fのラップは12秒5-11秒8-12秒7、終わって見れば時計も1分53秒7をマークした。ちなみにダートの11秒8は芝なら10秒8に匹敵する好ラップです。坂路もけた違いに動くが、最終追い切りのCWは九分どころを回して強めでなんと10秒9。左回りが苦手とか。妙なアク
シデントさえなければ普通に勝ち負け。
強敵は
ジュタロウ。父はアロゲート、
BCクラシック、
ペガサスワールドC、ドバイワールドCを制覇した米国が誇るダートの雄。世に残したのはわずかひと世代。しかし、日本に輸入された産駒たちは、9Fダートで勝ち星続出、本馬も新馬戦は1分53秒6、2着に2秒4差の大楽勝だった。ゲートや口向きに癖があり調整期間を設けたが、乗り込みは入念。大外枠なら、発馬で一歩出遅れてもすぐに巻き返しが効く。両者はもう1勝を積み上げれば、本気で
ケンタッキーダービーも見える。日本のダート馬かアメリカのソレか。日米の血統比べ、将来の世界のダートGI戦線の代理戦争だったりして。
キャリアを積んでいるぶん、三番手としたが、
フォーチュンテラーは阪神1800ダートを良馬場で1分53秒5(2着に1秒5差)。厳密に言えば時計の精度は一番。
ドンフランキーは580キロの巨漢、ダート替わりで激変。「距離延びても大丈夫」と、レース後C.デムーロJが語っていた。
フィフティシェビー、
ヒロノシュンが3着の押さえ。