【追い負けない】ウインマーベルが着実に成長している。芝の短距離のみならず1800ダートも試したことがあり、勝ち上がりに6戦を要したが、福島2歳Sを勝ち中京2歳S2着。ブリンカー効果も大きいが、脚をため決め手を活かす競馬をマスターした。ファルコンSは勝負どころで致命的な不利を被ったが、橘Sは現時点での集大成といえばいいのか。レコードが続出する超高速馬場とはいえ、1000m通過・56秒2-1200m通過・1分7秒6という淀みのない流れを3番手でスイスイ。ひと気合つけると一気に弾け、後続を0秒3差、1分19秒3という好タイムで完勝。57キロを背負うが、今のコンディションなら6Fのスピード勝負、追い比べも克服可能。

　対抗はコラリン、中山6FのカンナSの勝ち馬。7Fの京王杯2歳Sを0秒3差の4着にくいこみ、クロッカスSも3着に粘ったが、微妙に距離が長かった。6Fなら折り合いに不安が少なく、終いは確実に伸びる。

　重賞になってまだ4回しか終了しておらず傾向も定まっていないが、これまで前走1勝クラス組は[1-1-1-13]で、思ったよりも通用しづらいなというイメージ。レイハリアが大穴を出した翌年だが、前走オープン組優先で考えたい。

　オープン組どうしを比較する場合、短距離?マイルの番組構成を考えると必ずしも上のグレードにこだわる必要はないだろう。マーガレットSや橘Sを好走してくれば、ここで勝ち負けするチャンスは十分にある。

　ここは◎カイカノキセキを狙ってみたい。マーガレットSは3着だったが、上がり最速をマーク。2着とはクビ差だったし、道中後ろ半分にいた馬の中では1頭だけ結果を出した。差す競馬もできるとすれば、前半みんながこぞって出していく多頭数の短距離戦では展開利を得る可能性もある。ただ展開待ちの立場ではあるまで3着でもよいという前提で、3連単のマルチを回したい。

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【混戦模様】前走で今までにないラストの伸びを見せた9カイカノキセキ。レース間隔はあいたが問題はなく成長を促した期間。7ウインマーベルは展開が向いたとはいえ前走快勝。斤量だけがポイント。13ブレスレスリーは外を回っても差し届く計算は立っている。

※5/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京芝1200mで行われる3歳馬限定の重賞。成長著しい3歳馬のスプリント戦だけに波乱傾向にあるレースです。本命は、コラリンです。芝1200m戦では2戦2勝と底を見せていない子。近2走は距離を延ばして終いを生かす形で惜しい競馬が続いています。久々の実戦になりますが、仕上がりの早い牝馬ですし、前走の内容から休養は苦にしないはず。得意のスプリント戦のここは一押しに期待します。

※5/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　シゲルファンノユメは展開が向かなかった京王杯2歳Sを除けば、安定した競馬を続けている。中山での前走は勝ちっぷり、タイムとも良かった。橘Sの覇者ウインマーベルは3番手追走からの安心感のある競馬。ファルコンSこそ大敗を喫したが、休み明けが全く駄目という可能性もある。ここでも通用しておかしくない。アネゴハダも桜花賞で大敗したが見直したい1頭。フィリーズレビュー3着だが、ハイペースで最後に息切れしたあたり、1200は面白そう。ショウナンマッハもスピードがある。

※5/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山や阪神のオープン特別で好走したことがある実績馬を除くと、ローカル場のレースを主戦場としてきた馬が優勢。「“ローカル場、かつ1勝クラス以上のレース”において1着となった経験がない、かつ“中山・阪神、かつオープンクラスのレース”において2着以内となった経験がない馬」は2019年以降[0-0-0-27]と上位に食い込めていません。

　また「前走の4コーナー通過順が1番手だった馬」は2019年以降[0-0-0-8]、「前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬」は2019年以降[0-0-0-10]。極端な競馬をした直後の馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　枠順やオッズ次第で柔軟に構えたいところですが、基本的にはウインマーベル・コムストックロード・コラリン・テイエムスパーダあたりを重視すべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　短距離路線の番組を充実させるために18年に新設された重賞で、今年からGIIIに格付けされた。以前も芝1200mの3歳オープン特別として同じ名前で行われており、11年にはロードカナロアが制した歴史がある。オープン時代も含めた成績も踏まえながら傾向を探っていきたい。

1.牝馬が強い

　オープン時代も含めた過去10回で、牝馬の成績は[7-7-3-51]で連対率20.6％、複勝率25.0％。回収率は単複共に100％を超えている。重賞昇格後も4回中3回で牝馬が勝利し、昨年に関していえば牝馬の上位独占だった。

2.前走重賞組は過信禁物

　重賞昇格後の4回で、前走オープン・リステッド組は[2-2-1-20]で複勝率20.0％、前走1勝クラス組は[1-1-1-13]で複勝率18.8％なのに対し、前走重賞組は[1-2-1-19]で複勝率17.4％とあまり目立たない。前走重賞組は人気するケースも多いため、期待値としては低くなる。

3.逃げ・先行馬に注目

　コース改修以降に行われた中京芝1200mの3歳限定戦(新馬除く)の成績を4角位置取り別で見てみると、4角2番手以内の馬は連対率31.2％なのに対し、4角5番手以下の馬は連対率7.3％しかない。昨年のこのレースも、13番人気だったレイハリアが4角2番手から押し切って波乱を演出した。

　ブレスレスリーは二の脚が速く、スッと好位に付けられる強みがある。前走の1勝クラスではハイペースの展開を3番手追走から押し切ったように着実に力を付けてきており、重賞に入っても差はないだろう。

　ジャスパークローネは前走橘Sの走りや血統背景からして距離短縮はプラスだろう。ただ、難しい面がありそうですんなり逃げられないと脆さが出るかもしれない。キミワクイーンは休み明けを使った上積みが期待できそう。初の1200mで位置を取れるかどうかという不安材料はあるが、左回り替わりはプラスのためマークしておきたい。

　オタルエバーは距離短縮プラスであり先行力も魅力だが、前走GI組で過剰人気になりそう。荒れるレースなので連下までとする。以下、中京どうかも相手関係が楽になるアネゴハダ、橘Sを快勝したウインマーベル、芝は問題なくこなせるウラカワノキセキ。

【混戦模様】猛烈に先行指向が強い組み合わせとなり、逃げ・先行勢に厳しい展開となりそう。本命は16コラリンで、スタートに難があるだけに外枠や偶数馬番などは大歓迎だ。地力上位であるのは明白で、展開も向きそうなここは期待大。相手は、05シゲルファンノユメと13ブレスレスリーの2頭を上位に評価する。混戦なので、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】コムストックロードはレース巧者。発馬五分でケイアイオメガが前進。コラリンは状態良好。

G3葵S。3歳の芝1200m戦。例年は京都での同距離戦だが昨年に続き中京での開催となる。その昨年は13番人気だったレイハリア勝っての大波乱だった。とはいえ同馬も前走は同距離の1勝クラス89勝ちから。目立たない伏兵だったわけだ。同距離102◎カイカノキセキ軸抜擢。相手に○ウインマーベルと▲ジャスパークローネ。一発に☆ブレスレスリー。

心身がともに充実してきた7ウインマーベルが有力。スピード能力は高く好位で運べれば抜け出せる。次位は16コラリンで骨折明けだが能力は上位で鉄砲駆けの魅力は十分。▲は9カイカノキセキで中京巧者で安定感は抜群。