【横山家の3頭】ハピはまだ、全能力を見せてはいない。デビューは年明けの中京、未勝利時代から走るたび条件戦の水準時計を毎回クリア、3連勝をはたした。ただ馬体も気性も幼さが散見。JDDは流れに乗り遅れ、もったいない4着。レパ-ドSも4コーナーで外に膨らみ、直線もモタれ消化不良の3着に終わった。シリウスSも最内しか進路が見つからず、ラチ沿い急襲という苦しい戦法を余儀なくされたが、砂を被っても怯まないことはわかった。癖や操縦法を横山典Jもしっかりと把握できたハズです。

　対抗はウィリアムバローズ。ダート戦績は[5200]。ラジオ日本賞は経験のない不良馬場、馬場適性に勝る勝ち馬に出し抜けをくらってしまったが、496キロという体重が示す通り、GIIIのみやこSへのステップレースだった。馬体の精度は一段アップ、56キロなら伸びも1割増し。東京大賞典4連覇という大記録をもつオメガパフュームは、JRA重賞でも59キロを克服しアンタレスSを強襲。阪神は4戦4勝と相性抜群。タイセイドレフォンはハピとは1勝1敗、レパードSは2着先着をはたした。大器ハギノアレグリアスは、長期休養明けを4・1着、完全復調間近。JDD3着のブリッツファングも軽くは扱えない。

　JBCクラシックと時期が重なっていることもあり、みやこSの前走重賞組(地方側ダートグレードを含む)は意外に強くない。そのぶんオープン特別組がよく走っている。ここは先行馬が多いので、そのうしろから◎ハギノアレグリアスが差し届くと見る。

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【混戦模様】先日行われたJBCで3歳馬の活躍が目立ったが、その勢いをこのみやこステークスでも継続しそう。◎は8ハピ。前走は勝ち馬の強さには屈したが狭い内から根性溢れる競馬。レースを経験するたびに強くなっていっている印象。9タイセイドレフォンは◎に前走は先着。エンジンのかけるタイミングが難しい馬も川田騎手が手の内に入れている。10ブリッツファングは前走叩かれて今回は体調アップ。

※10/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神ダート1800mで行われるGIII戦。このコースは最初のコーナーまでの距離がないのですんなり出ていける先行馬が経済コースを取れるために有利になります。

　本命視しているのはクリンチャーです。一昨年前のこのレースの覇者で、昨年のみやこSはスタートしてから終始外々を回り終い甘くなるも4コーナーでは見せ場十分の走りができていますから軽視は不可です。今回のメンバー構成なら実績上位の1頭ですから地力に期待します。

※10/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京大賞典4連勝中のオメガパフュームが登場。今年もアンタレスSを勝っており、年齢的衰えを感じない以上は逆らえない。目標は当然、暮れの大一番だろうが、地力でねじ伏せる可能性も。若さでぶつかるのが3歳タイセイドレフォン。

　前走はカフジオクタゴンに競り負けたが能力はここでも通用する。同じく3歳のハピはシリウスSで古馬と戦って2着。インをさばいた前走に成長を感じさせた。ウィリアムバローズは叩いて大幅に前進。

※10/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　2014から2017年・2019年以降のみやこSを集計対象とすると、3着以内馬21頭のうち18頭は前走のコースがJRA、かつ前走の条件がオープンクラス。なお「“同年4月以降、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験がない馬」も[0-1-1-46]と苦戦しています。条件クラスのレースや地方のダートグレード競走を主戦場としてきた馬は過信禁物です。

　あとは直近のパフォーマンスも素直に評価したいところ。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.7秒以上、かつ前走の距離が2000m以下だった馬」は[0-0-1-31]でした。

　面白そうなのはウィリアムバローズ・タイセイドレフォン・ハギノアレグリアス・ハピあたり。いずれもこのレースが合っていそうなタイプと見て良いのではないでしょうか。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　冬の大一番チャンピオンズCの前哨戦で、今年も阪神で開催される。JBCと時期が重なっていることから実績馬の参戦が少なく、拮抗したメンバー構成になるのが通例だが、今年に関してはオメガパフュームをはじめメンバーが揃った印象。

1.速い時計に対応できるか

　2017年以降に行われてきた阪神ダート1800m古馬混合オープン戦の、平均勝ち時計は1分50秒8。一昨年の同レースに関しては良馬場ながら1分49秒9がマークされた。ダート1800mとしては速い時計が計測されやすいコースで、それに対応できるスピードが必要になる。

2.ベテランも侮れない

　昨年は7歳のアナザートゥルースが10番人気で3着に食い込み、20年は6歳馬のワンツー。19年は1着が6歳馬で2着は10番人気の8歳馬キングズガードだった。創設当初は若い馬が良く活躍していたレースだったが、近年はベテランの活躍も目立つ。

3.比較的差しが決まる

　2017年以降に同コースで行われた重賞8レースに関して、4角3番手以内から勝ったのは2頭なのに対し、4角5番手以下は4頭、4角10番手以下に絞っても2頭いる。基本的に前有利なのには違いないが、重賞にもなると差しや追い込みもしばしば決まる。

　ここはタガノディアマンテの大駆けに期待。初ダートで重賞というのはハードルが高いものの、ダートで化けるケースがしばしばあるオルフェーヴル産駒であること、きょうだいにダート活躍馬が多い血統背景であることからして、人気妙味も踏まえると面白い存在に映る。

　オメガパフュームは実績断然であり、阪神も得意なので特に嫌う理由はないが、7歳の休み明けで59kgと条件は甘くないので若干割引は必要だろう。

　タイセイドレフォンは1800mのダートで底を見せていない。54kgなら互角以上に戦えてもおかしくないだろう。

　ハピはいかにも阪神が合うタイプで順当に上位争いをしてきそう。気になるのは人気妙味だけ。以下、実績上位も基本的に叩き良化型のクリンチャー、末脚上位で一発あってもおかしくないサクラアリュール、ここが試金石となるウィリアムバローズ。

【末脚強烈】先行指向の強さから、差せる脚がある馬に有利な一戦となりそう。本命は08ハピで、上がりは常に最速だ。現3歳世代のダート馬がハイレベルなのは周知の通りで、それでいて斤量54キロというのも大きなプラス。相手は、03オメガパフュームと01サクラアリュールの2頭を上位に評価する。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】サクラアリュールは長くいい脚を使える。タガノディアマンテは力強い。立ち回りがうまいタイセイドレフォンが続く。

GIIIみやこS。ダート1800m戦。この斤量でも2走前の同距離コースで115出てれば◎オメガパフューム筆頭。目標は次かもしれないが軸にはなれると判断する。相手に軽量活かせれば逆転ありの3歳で○ハピと▲タイセイドレフォン。一発には☆クリンチャー。100台3連発の△ウィリアムバローズ、△ハギノアレグリアスは押さえておきたい。

東京大賞典4連覇の3オメガパフュームを推す。阪神は4戦4勝とパーフェクト。実績の違いで抜け出す。次位は8ハピで成長力は顕著で末脚は威力がある。▲は5ウィリアムバローズでスピード能力は高く先行策から一発はある。