【ピッカピカ】
ラーゴムが高速ダートの差し馬として新たな将来を切り開いた。順調に戦績を積み上げ、3歳春は
きさらぎ賞をもぎ取り、いざクラシックに
アタック。しかし肝心の
皐月賞・ダービーは、折り合いに苦しみ自家中毒を起こし二桁着順に沈んでしまった。3歳秋の
アンドロメダSはイン一気。久々に勝ち星を手にしたものの、加速に癖があり後が続かない。父は産駒が砂にも実績がある
オルフェーヴル、ならば
仁川Sからダートに転向。慎重に動かしたぶん6着に終わったが、砂を被っても気にするふうはなく、直線印象深いひと脚を使った。吾妻小富士Sは積極策に
チェンジ、1000m通過・60秒7のミドルペースをスンナリ好位内に進出。外から被されても闘志は衰えず、58キロの斤量を背負い、コースレコードに0秒2と迫るHレベル決着を制した。小倉1700ダートは福島と共通点が多く、父譲りの栗毛が黄金色に輝き体調もさらに上向き。
対抗は
サンライズウルスの勢い。3歳春は
ユニコーンSで最速の上りをマークしたこともある好素材。三走前の
アプローズ賞勝ちで弾みをつけ、前走の
立夏Sは最後手綱を緩める余裕、OPと互角の1分36秒0で楽勝をはたした。コーナー4つのタイトな平坦コースにかわるが、反応に冴えある今は不安よりは楽しみのほうが大きい。
三番手は
エアアルマス。持ち味は芝にも対処できるスピード。体調維持が難しく、右回りや距離などにも制約があるが、7Fのタイムや実績は平坦1700ダートに結びつくことが多く、初の小倉戦だからこそ馬券的にも妙味。
メイショウウズマサは昨年のプロキオンSを1分41秒6で3着馬、
アハルテケSは59キロを背負い3着に逃げ粘った。叩き三戦、56キロに斤量減とあれば上位争い必至だろう。乱ペースの決め手勝負になれば
サンライズノヴァが直線急浮上。二年前の阪神7F戦ではあるが、プロキオンSを59キロで一閃。
武蔵野S勝ちや交流重賞等々、ダート戦線のトップラインでしのぎを削ってきた兵。
ゲンパチルシファーは、1700ダートで練磨してきた平坦巧者。スレイプニルS3着でOPの立ち位置に目途が立った。