【気分転換】
レッドラパルマは前日入厩の現地競馬。平坦の福島1700ダートに舞台がかわれば、まだ前進の余地を残している。ブリンカー効果も加わり年末の乾燥ダートの立志賞を好時計で勝ち、昇級の
アレキサンドライトSも最速の上りラップで漸次2着に追い上げてきた。二走前の
韓国馬事会杯はいくぶん重めが残り末が甘くなってしまった。前回の
下総Sも砂を被り嫌気と幼稚さを露呈したが、リフレッシュ期間を設け心身を調整。小回り福島なら多少強引に仕掛けて行っても4角先頭策で押し切れる。
対抗は
エアサージュ、1年4カ月の休養明け、初ダートながら単勝も望める優良株。5歳ながら全成績は[3-0-1-2]と浅く、
但馬Sをテッポウ3着したように芝でも現級はすぐに勝ち負けが見える。ただ
母ノカゼは馬名こそ和風ながら
エンパイアメーカー×ゴーンウェストという典型的アメリカダート配合。半兄の
エアアルマスは競走人生後半からダートに転じ、GII東海Sを勝った。その軌跡も砂転向の指針となる。仕上がるまでに二度三度、紆余曲折はあったが、坂路、CWの一連の時計も上々。
一角崩しがあれば
オンザライン。マイルから長いところまで距離に融通が利き、前走の夏至Sは重馬場を1分34秒9、上り35秒1で差し込んできたパンチ力の持ち主。福島コースは基本的には先行有利だが、梅雨時の重馬場の高速決着では追い込み系が想定外のマクリを決める時がしばしばある。
コンスタンティンは場所は異なるもののコース形態の似た小倉1700ダートに1分43秒8で3着という良績があるローカル巧者。久々を叩いた上積みもある。
カズプレストは中央転入後は主に中京を走り右回りがデリケートだが、中央の7F戦績はローカルの1700ダートとリンク率が高い。ムラはあるが
リリーミニスターは重馬場の当コースを1分44秒9で勝った星が光る。