【GI仕様の弾力】
レーベンスティールは、そう遠くない時期にGIを目指せる大器。11月の東京9Fデビュー、首差先着を許した
ソールオリエンスは
皐月賞を豪快に外一気、ダービー2着。着順が逆だったらクラシックが見えたかもしれない。心身ともに心もとなく、我慢しながら条件戦を使ってきたが、前走もまだ腹は巻き上がり気味、
シルエットは牝馬のよう。ただ実戦に行くとお行儀はいい、1000m通過・61秒4のスローにも好位内目で折り合い脚もたまった。
直線はヨーイドンの上り勝負。ジンワリ外に持ち出し、ラスト3F・11秒6-10秒8-10秒9(33秒3)という高速ラップを、自身33秒0という出色のラップでどんどこ加速。日曜日は馬場も回復? ――丁寧にコーナーを回ればバチンと弾ける。
対抗一番手に
マイネルモーントを抜擢。2歳暮れの中山10Fの勝ち時計や内容にも味があったが、前走は1000m通過は58秒6-マイル通過は1分33秒8。スタートの1F以外はすべて11秒台が並ぶタフな平均ペースを内一気を決めた。着差以上に余力があり、
ゴールドシップ産駒ながら、気合をつけなくても掛かり気味に自らハミをとって動く。本命が渋った馬場に思わぬ苦戦をしいられるようなら、逆転の単もわずかながら見える。
牝馬
ウヴァロヴァイトも懐が深い。秋の東京・芝マイルを1分34秒9(稍重)で走り初勝利をあげ、続く
赤松賞は上り33秒3の末脚を繰り出し3着に追い上げてきた。ただ性格はデリケート。クイーンCは集中力を欠き10着に崩れてしまったが、
スイートピーSは身体が張り出し四肢の運びに力感が戻り、心身が噛み合ったことをパドックの周回態度でも示していた。前半1000mは61秒2の緩ペース。
大外13番枠からの進発になったが、リズムを保ち中団待機。タイトなコーナーリングを心掛け、残り2F標識過ぎまでは馬なり。上り3F・11秒5-11秒1-11秒3(33秒9)というレースラップを、自身33秒2で外強襲。ゴール前2Fは推定10秒台を二連続マークしている。ちなみに半兄
ミトラは若馬時代ダート6Fで3勝したが、芝に転じクラスが上がるにつれ距離を延ばし、
金鯱賞・
福島記念をさらっていった不思議な馬だった。
惑星は
エルトンバローズ。二走前の未勝利勝ちの1分33秒7は、同日の3勝クラスと互角。前走はスローの上り勝負とはいえ、ラスト4Fのレースラップは11秒7-11秒5-11秒1-11秒2(3Fは33秒8)、そして自身の上りは33秒6。平坦なら9Fにも応用が効く好ラップを並べた。
バルサムノートは、手綱を大きく広げて追わせる癖馬だけに、コーナー4つの小回り対応が鍵になるが、近年後に重賞馬を数多く送り出すことで知られる
白百合Sを一気差し。
シルトホルンは東京マイルを1分32秒3と好時計を保持。スピードの絶対値で逃げる可能性もあるが番手でもOKです。