【末脚伯仲】
ドゥレッツァが急速に進化を遂げている。母はG1ニュージーランド
オークスを含めオセアニアで重賞3勝をあげ、毛並みのほどはマズマズ一流。春は腰回りに力がなく、二走前の
山吹賞は発馬で落馬寸前の大ピンチに陥った。態勢を立て直したあとは、中山の急坂を上り3Fを33秒9――ラスト2F・推定11秒1-3という破格のラップで駆け上ってきた。ホンコンJCトロフィーはスタートのフラつきも最小限にとどめ早め3番手にとりつき、レースは残り4F標識から11秒台に突入。持久力及び瞬発力の両方を求められる上り勝負となったが、東京の坂も32秒7で逃げ馬をガッチリ確保。猛暑の中、南Wでしっかりと長め6Fを積み腰回りを中心に全体に筋肉も付いてきた。2200mはコーナーがタイトで直線の短い内回りだけに、スタートとポジショニングが大事になるが、直線を向きフォームさえ整えられれば32秒前半の加速ラップで仕留めることが可能。
シュトルーヴェとの追い比べが本線。
ジューンSは1000m通過・59秒1-2000m通過は1分59秒6というタフな平均ラップで推移し、上り3Fのレースラップは35秒8を要した。対する自身の上りは33秒7。11秒台前半の末脚を繰り出しハナ差2着に猛追。当コースに2着歴もあり本命に差し勝つシーンもありえる。
割って入れば3歳馬
ダノントルネード。
京都新聞杯はレース内容および時計は若干平凡。ただ内に閉じ込められ苦しいインから、11秒台のラップを4F連続して駆使、ゴール寸前2着に急浮上。新潟は昨夏上がり32秒4で新馬勝ちしたコースでもあり、決め手は上位2頭とほぼ互角。
初距離になるが、
レッドラディエンスは
関ケ原Sで最後の2Fめに10秒9という高速ラップを刻んだ。
ホウオウエクレールの好位からの流れ込み。中央再転入ながら、
ビキニボーイは2歳時は
札幌2歳Sに参戦歴があり、佐渡Sの最速の上りに力量が見え隠れする。