【総合力で勝負】
グランベルナデットはマイル重賞も狙える、GI仕様の総合力を備えている。米国産の母は8勝(G2-3 3勝)。デビュー戦は6月の東京マイル、1番人気に支持されたが急仕上げは否めず。
テンションも高く出遅れて進路を塞がれ6着に敗れたが、二戦目の前走は16キロ増(508キロ)にビルドアップ。数字通りのボリューミーな体に一変、時折軽く物見しながら尻尾を振る余裕も出た。スタートを決め、テンの2Fめは10秒9。中距離にしてはタフな入りにも力感のある対応を見せ、1000mは59秒7というよどみのないミドルで推移。4コーナー半ばで先行勢を外から押圧、後続に3馬身差をつける楽勝を演じた。
開催日時は異なるものの2分1秒1という走破タイムは
ホープフルSより0秒4速く、中間は南Wのみならず坂路でもラスト1F・11秒台をマーク。体とスピードに一層磨きをかけてきた。
対抗一番手は阪神JF3着の
ドゥアイズ、力量をはかるには格好の相手。夏の札幌9Fシリーズは、新馬勝ちに加えOP特別2着、
札幌2歳Sを2着した
パワー派。阪神JFは伸びのいいインコースに進路をとったのも正解だったが、洋芝のみならず中央場所のマイルでも、1分33秒5という好タイムで3着好走。東京マイルもこなせる、底堅い力量を示した。
ウンブライルの反転攻勢にも注目。全兄はGIマイラー・
ステルヴィオ、6月の東京7Fの新馬勝ちに続き、もみじSはレースの上りを0秒7上回る33秒5で直線一気。阪神JFは、勝ち馬は別格として、馬場の内外および枠順によって大きな差が生じ、17番枠で出遅れ。
バランスを崩し立て直せないまま15着に大敗したが、あの
グランアレグリアでさえ、2歳暮れの
朝日杯FSは
テンションが上り3着に沈んだ。ルメールJなら、東京の直線勝負なら、大変身があっていい。
モリアーナも阪神JFは14キロ増の重め。折り合いを欠きスタミナを損ない直線ずるずる後退したが、デビュー戦の東京マイルでは33秒0という出色の上りラップを計測。丁寧な馬体造りと操縦を心掛ければ首位も有望。
ウヴァロヴァイトは当コースを1分34秒9という勝ち時計がある。
赤松賞は超スローに翻弄されたが前進の余地を残している。
ハーパーの競馬センスと速力も連下圏。
※平場レースの予想は2月いっぱいで終了させていただきます。