【見極める】
アヴニールドブリエは、ダービーも楽しめる良質中長距離ランナー。距離2000mにどう対応するか。レーンJを背に、瞬発力や将来性を確認しておきたい。祖母は
メジロドーベル、母は4勝。初勝利は東京2000m。前半1000m・57秒2というHペースの上に立ち、上りは34秒1、2分0秒6でパンチアウト。ただ加速は緩やか、中長距離馬にありがちな不器用さが気になる。
年明けの1勝クラスは、コーナー4つの中山2000m、前半1000m通過は60秒3の平均ペースで推移。特性など慮り早め3-4角マクりを心掛け、直線入り口先頭策から推定12秒0-11秒8-12秒0(3Fは35秒8)で押し切った。強気に動かしていったぶん、終いは12秒0を要したものの、2分0秒8という決着タイムはメインの
中山金杯と0秒6差だった。
しかし前走の
すみれSは、1000m通過は64秒4の歩くような超スロー。残り4Fめから11秒台に突入、上り3Fのレースラップは11秒3-11秒1-11秒4(33秒8)。究極の切れ味勝負での弱点があらわになった。今回も頭数は少なめ、しかしスローはきっと頭に入っている。東京の2000m仕様に馬体の精度も一段上げてきた。強気に構えて運べば競っても負けない。
二の筆頭は
フォトンブルー。半兄は
シルバーステート、新馬勝ちも決めた。だが明らかに馬体は緩い。速い時計にも苦しんできたが、徐々に贅肉を削ぎ落し、大勢が決まった後とはいえ、
弥生賞は中山の急坂を上り34秒4で5着入線。走破タイムは2分0秒8、リステッドレースなら上位争いが見える。
パクスオトマニカは9Fのスペシャリスト、10Fは微妙に長い。しかしGII・
スプリングS5着、この組みあわせなら先手を奪えば前残り有望。
イケイケドンドンが押さえ。