【本領発揮】2歳チャンピオン・
ドルチェモアが本領発揮。母は
桜花賞馬
アユサン、東京マイル・
サウジアラビアRCを1分33秒4・上り33秒4でGIIIを完勝。
朝日杯FSは前半1000mは57秒8のHペースで推移、好位のポケットでしっかり我慢。ひと呼吸おき追い出し開始、レースセンスあふれる100点満点のレース運びでGIタイトルを射止めた。ニュージーランドTは、かなり精度の高い調教ができていたように見えたが、8キロ増のぶん下腹に余裕がある。稍重馬場・小回り・Hペースも加わり7着に失速したが、春の最大目標はあくまで
NHKマイルC。GI仕様に綿密でタフ調教を課し薄皮一枚脂肪も抜けた。
対抗は
ダノンタッチダウン。デイリー杯の上りは33秒1、
朝日杯FSの上りも最速。春になれば
ドルチェモアの背中に追いつけ追い越せの図も描けたかに思えた。2000mの
皐月賞はあくまでも
NHKマイルCのための
ステップレース。あわよくばという思いもあったが、結果はシンガリ負け…。道悪があんなに下手とは想像がつかなかったが、馬っぷりは
皐月賞の中でも3本の指に入る堂々とした造りだった。思えば兄
ダノンザキッドも、好走とポカを繰り返すムラな面があったが、雨降りが遅れ良馬場なら、首位まで視界に入ってくる。
単穴は
モリアーナ。阪神JFは輸送して14キロ増。
クイーンCは若干仕掛け遅れ、しかし最速の上りで3着に肉薄。ニュージーランドTは、外枠のため終始壁を作ることができず、強引な組み立てでもったいない0秒3差に敗れたが、馬体もひと絞り。折り合いとコース取りに丁寧を心掛ければGIにも踏み込んでいける。
勝負の大勢が決したあととはいえ、
ウンブライルはニュージーランドTを最速の上りで2着急襲。調教でも素面で走らせた時と耳袋を着用した時の走りと折り合いは明らかに異なり、ブリンカー効果は確か。
オオバンブルマイは
朝日杯FSの敗因は出遅れ。しかし
アーリントンCは馬場差約2秒の重馬場条件下、1分33秒9という決着タイムはかなり価値が高い。
京王杯2歳Sで高速馬場の東京コースを経験済みだ。
エエヤンはニュージーランドTは馬場と相性ピッタリ。状態も
ピークに思えたが、直前は南Wで6F追い。1F・11秒1というタフさにはびっくり。