【冬は
オリオン】
マテンロウオリオンが、鮮やかなゴール強襲を決める。デビュー前から将来のマイラー像を明確に掲げ、デビュー三戦目の中京1600m・GIIIの
シンザン記念を好位差しで仕留めた。より走りの精度をあげるため、次走のニュージーランドTから一層末脚を研磨。アタマ差2着に敗れたものの中山の急坂を上り34秒1で登坂。
NHKマイルCは、離れた大外を矢のような勢いで強襲。クビ差届かず2着に終わったが、上りは33秒5、時計は1分32秒3。
NHKマイルCを
トップランクで走った。秋二戦の
スワンSは距離7F、
マイルCSはGIに加えスロー。持ち味を活かせないまま10着に埋没したが、中京マイルのGIIIなら、57キロでも存在感はピカイチ。
強敵は4歳牝馬
プレサージュリフトの瞬発力。デビューは東京マイル、上り33秒3を計測。GIII。
クイーンCも上り33秒5でG前強襲を果たした、ワンターンの左回りを得意とするマイラー。
桜花賞は外枠、
オークスと
秋華賞は距離の壁にハネ返されたが、中京1600mが舞台なら反転攻勢濃厚。
割って入れば一昨年2着馬
ピースワンパラディ。1年7カ月の長期休養を余儀なくされたが、
関屋記念5着、
富士Sは出遅れながら0秒7差に追い上げてきた。坂路・南Wを交互に交え乗り込みも丹念、好タイムを連続して出せるようになり本調子。
惑星は
オニャンコポン。ベストレースは昨年1月の
京成杯の直強襲。2000mを超えると脚色が劣勢になるが、前走は平坦福島でも伸びが止まってしまった。祖母は名マイラーの
サプレザ、となれば距離バンドはマイル近辺、距離短縮に新味は十分ある。
イルーシヴパンサーも
キッカケひとつ。
東京新聞杯・1分32秒3と上り33秒1はGIへの通行手形になる快記録。58キロ、近走地味でもその地力は不気味。
エアロロノアも、もうひと押し。不器用だが
タイムトゥヘヴンの大駈け注。