【翔ぶがごとく】
リメイクの天分と伸長度を改めて問いたい。3歳限定OPながら、中京7Fの
昇竜Sを良馬場・1分23秒5という古馬OPに近い好タイムで勝ち、
端午Sを連勝した好素材。
ユニコーンSは1Fが長く6着に終わった。
古馬と初手合わせとなった交流重賞のオーバルスプリントも、アク
シデント明けという理由もあり2着に惜敗したが、最速の上りはしっかりマーク。3着とは大差がついた。体調を整え中山へ遠征し、
カペラSは直線入り口ではもう先頭。
2着には0秒7差、軽々と鮮やかに、最後は手綱を緩めてもなお、加速しながら悠々ゴールイン。
カペラSを叩き台にしてGIへと飛躍する馬を何頭も見てきたが、末脚も1分8秒9という記録も、先輩たち以上に価値あるものだった。ならばサウジで、ドバイでもどうだ――しかしダートス
プリントG1の世界の層は想像以上に分厚く3.5着にハネ返された。
バテることなくもう一度ジワリと盛り返そうとしていた。帰国後6月10日から栗東で追い切りを再開、直前の坂路3F・36秒6-11秒8はキャリア一番といってよく、中京7Fは[2-0-1-0]。7F延長、高速決着も望むところ。
まともなら
タガノビューティーとの差し比べが濃厚。
根岸Sから装着したブリンカー効果はてきめん。58キロを背負い
コーラルSではG前強襲を決め、スパイラルコースのト
リッキーな船橋マイルのかしわ記念は、とても届かない位置から0秒1差の2着に追い詰めた。調教の眼つきも、なんだか真剣。7FのGIIIなら確実に首位争いに顔を突っ込んでくる。
ドンフランキーも小差。OP緒戦の
コーラルSは4着に終わったが、すかさず前回反転攻勢に成功。相変わらず稽古でモタつき、のんびりした性格ではあるが、そのぶん伸びしろを残している。
中央参戦は久しぶりだが
シャマルの地力と実績を惑星に
リスペクト。
オメガレインボーの決め手、
ジレトールも漸次スピード指数を増している。