【万能牝馬】
サイレントは、距離バンドに融通が利く、味のあるクラシック仕様の牝馬。母は芝6-7Fで4勝、母の半姉は
クロノロジスト。近親は
ノームコア、
クロノジェネシス。半兄
フルヴォート(
父ヘニーヒューズ)は現役4勝。父は
エピファネイア、やや細身だが468キロの中距離芝仕様の造り。デビュー前の調教で走りたがり屋の癖などつかんでいたのだろう。新馬戦はまず好スタートを決め1000mを60秒2で牽引、中間のラップは12秒2。ペース表記以上にタフな逃げを打ち、上がり3Fを11秒4-11秒1-12秒4(34秒9)でパンチアウト。終わって見れば走破時計は1分47秒2。マイル通過も1分34秒8、底力や万能性をラップで証明。近い将来を思いマイルへ、今度は好差しも考えているか。
グランドハーバーは7Fデビュー。1000m通過57秒9のミドルラップの上に立ち、上がり3Fは11秒台の連続ラップで最速の上がりでフィニッシュ。1分21秒5も速く、1F延長も望むところ。東京と京都、走破タイムは異なるけれど、
ケーブパールの残り2Fからの瞬発力と切れは数字以上に感じるものがあった。
ヒヒーンは
ファンタジーSは1分20秒7、このメンバーに入ると時計の意味が大きくなる。
アナベルエクラは距離短縮に新味あり。
ブロードグリン、
スウィープフィートも差はわずか。