【外から外から】京都の最終週、外差しのパワー馬場。キミワクイーンがゴール前強襲を決める。4月の春雷S2着をステップに、函館スプリントSを伸びやかなフォームで一閃。キーンランドCは猛暑と降雨が重なり特殊な洋芝が敗因、スプリンターズSはHペースながら決着は前目だった。15番枠がアダとなり10着に終わったが、レースの大勢が決まったあととはいえ最速の上がりはしっかり計測。坂コースよりも平坦、芝は踏み荒らされラストレースは外から外からの決着になる。

　強敵はシングザットソングの一瞬の脚。7FGIIフィリーズレビューは好位差し、距離を6Fに短縮しオーパルSは0秒1差に急追。スプリンターの素養が明らかになった。

　割って入ればルガル。7FのGIIでもそれなりの戦い方ができるが、葵S1分7秒2、上がり32秒7という数値がキャリアにおけるベスト。荒れ馬場も上手い。トウシンマカオは昨年の勝者。近走何かしら構えた形のレースをしているが、菅原Jなら小細工なし。真っすぐな直線勝負が期待できる。末一手ながら、エイシンスポッターもデキはいい。京都替わりにまだ前進の余地が残っている。連れてシュバルツカイザー、ビッグシーザーがG前浮上。

　京都でやっていたときの京阪杯は、とにかく内枠が強く先行馬も強かった。ただ今回は前に行くタイプが外に偏ってしまった……。ここは枠優先で内枠の2頭から馬連で手広く。

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【混戦模様】前走のオパールSで新境地を開いた3シングザットソング。荒れた内側からでも伸びた事に収穫大。鞍上との息もピッタリ。2ビッグシーザーはここ2戦1番人気を裏切っていたが、それだけマークが厳しかった。今回は人気も落ちて気楽にレースができる。5キミワクイーンは前走前残りの競馬。相手も悪かった。ここなら能力上位。

※11/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝1200mで行われるGIII戦。本命視しているのは、トウシンマカオ。好位からの競馬が出きる子。今回はスプリント戦ですが、決め手がいきやすい馬場状態や先行馬が少ないことからすんなり競馬が出来てもいい。重賞戦で毎度見せ場のあるレースが出来ている子ですから楽しみです。

※11/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　3歳馬ルガルで勝負。出遅れながらラスト、4着まで突っ込んだスワンSが内容十分の競馬。使って上昇するタイプで、まだ上積みあり。キミワクイーンはスプリンターズS10着だが、脚はしっかりと見せた。この相手なら上位争い。ビッグシーザーは前走の敗因がよく分からない。前が狭いシーンもあったが…。一応、見直す。モズメイメイはハナを切れれば。

※11/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　内寄りの枠に入った馬と前走好走馬が優勢。阪神芝1200m内で施行された2020-2022年を含め、「馬番が8-18番、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2016年以降[1-0-1-46]と苦戦していました。

　あとは末脚と血統も見逃せないポイント。「前走のコースがJRA、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下、かつ父にキングカメハメハ系・ノーザンダンサー系以外の種牡馬を持つ馬」は、2016年以降[0-1-2-59]とあまり信頼できません。

　枠順次第で柔軟に構えたいところですが、面白そうなのはショウナンハクラク。前走が好内容でしたし、「父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬」は2016年以降[5-2-4-16]で、3着内率が40.7％に達しています。

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　ジャパンCの熱戦冷めやらぬ京都最終12Rで開催される一戦。サマースプリントシリーズから続いたスプリント重賞路線がスプリンターズSで一段落し、それ以来初めての古馬1200m重賞ということで、翌年に向けた短距離路線の出発点とも考えられるレースだ。

1.時計が掛かる

　京都開催だった近10回で勝ち時計が1分8秒0を切ったのは2回だけ。阪神で行われた近3回に関しても、良馬場ながら2回は8秒台の決着となった。春先や夏場の高速馬場で活躍していた馬よりは、タフな馬場状態で良績の多い馬を重視したい。

2.差し追い込みが決まる

　タフな馬場状態になることで、差し追い込み馬の台頭が増える。18年は12番人気のナインテイルズが4角15番手から追い込んで2着、17年は14番人気のイッテツが4角12番手から追い込んで3着など伏兵の台頭もしばしば。

2.父サンデー系は当てにならない

　京都開催だった近10回で父がいわゆるサンデーサイレンス系だった馬は1勝だけ。人気しても凡走するケースが多く、18年は3番人気のディープインパクト産駒アレスバローズが10着、17年は1番人気のダイワメジャー産駒ソルヴェイグが9着、14年は1番人気のディープインパクト産駒レッドオーヴァルが9着に終わっている。

　キミワクイーンは今年の函館スプリントSで重賞初制覇。時計が掛かる馬場状態ながら、外からしぶとく伸びて差し切った。続くキーンランドCとスプリンターズSは敗れているが、前者は1分10秒台になる特殊な馬場で、後者は相手が強かった。見直す余地は十分あり、ここで改めて期待したい。

　エイシンスポッターは末脚上位で、時計が掛かる馬場も歓迎。京都も合っており好走必至と見る。エクセトラはスワンSの結果が案外だったが、時計が掛かる馬場は合っており巻き返しを期待したい。

　トゥラヴェスーラは末脚健在でここも好走を期待できそう。ただ、どちらかというと高速馬場向きで血統的にも強くは推せないか。以下、前走が強かったショウナンハクラク、前走復調気配を見せたシングザットソング、しばしば大穴を開けているディヴィナシオン。

【相手紛れ】スプリント戦にしては先行指向が弱いメンバー構成で、前有利の展開が濃厚。本命は10ルガルで、スタートを決めて前々で立ち回れば、その能力は重賞のここでも十分に通用する。稽古での動きもよく、好勝負を期待。相手は、11シュバルツカイザーと16ヴァトレニの2頭を上位に評価する。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】シングザットソングは加速力十分。発馬五分でルガルが前進。トウシンマカオは距離短縮で踏ん張る。

GIII京阪杯。芝1200m戦。さすがにここは同距離コース100台の戦いになる。すっかり凡走タイプとなってしまった☆ビッグシーザーも鞍上変わってのここが勝負だろう。3歳では筆頭なのが◎ルガル。相手に前走同距離コース107出ている○ショウナンハクラク。僅差だが102出ている▲キミワクイーン。だがほかにも候補ズラリ。△の絞り込み勝負になる。

成長力は著しい10ルガルが優勢。スワンS4着の好走から得意の京都でチャンス。対抗は17トウシンマカオで自在な脚があり好機に仕掛ければ互角。▲は5キミワクイーンで叩いた効果は十分で侮れない。