【夢の続き】
サトノレーヴは快速で知られた
ハクサンムーンの半弟。兄は4歳夏の
アイビスSD勝ちを足掛かりに、
スプリンターズS・
高松宮記念2着など短距離重賞シリーズで好勝負を演じた。3歳後半から4歳にかけ、7か月と10カ月の長期休養を余儀なくされ本格化は5歳にずれ込んだが、戦績は[6-1-0-1]、着外はわずか一度。本年は坂コースの中山6F・
春雷Sを1分7秒1という好記録で外強襲を決め、函館SSは前半3F33秒4というHペースを好位の内で我慢。ラチ沿いから器用にインを突き1馬身差余の完勝を果たし、ス
プリント重賞戦の立ち回りをマスターした。1カ月半の充電期間を設け乗り込みは丹念、臀部が充実し四肢の
バランスもさらにアップしている。
超えるべき相手は
ナムラクレア。
高松宮記念は2年連続2着、
スプリンターズSは3着とGI奪取にあと一歩。昨年の
キーンランドCは重馬場条件下、悠々直線一気。洋芝適性は高く、来るGIに向かうべく従来以上のハードワークを課し、仕上がりは八分以上。55kgなら崩れない。
単穴は3歳馬
エトヴプレ。父は英2・3歳牡馬チャンピオン、母もG1・G2各一勝、絵にかいたような肉厚な芦毛のス
プリンター。前記
ナムラクレアも
フィリーズレビュー2着から
桜花賞を3着したが、本馬は
フィリーズレビューを6F通過・1分8秒1という
ハイラップを終始先頭、
パワーの逃げ切り勝ちを決めた。
桜花賞は1000m通過・58秒1という澱みのない流れを二番手追走、直線半ば一旦先頭に並びかけ0秒3差5着と見せ場を作った。
葵Sはスタートで伸び上がり、行こうか差しに回ろうか。中途半端な組み立てとなり4着に伸びあぐねたが、53kgなら二の脚も速度を増し、先手あるいは二番手を即座に確保できる。力感溢れる稽古の動きを見るとまさに洋芝向き、古馬勢を一気に呑み込むシーンも十分あり得る。
惑星は
オオバンブルマイ。重馬場の
アーリントンCを快勝し、タフな豪州の芝のG1で一気差しを決めた決め手の持ち主。良馬場の7Fで2勝をあげており、雨残りの6FならもG前強襲も一考。
ゾンニッヒは482kgに増量し理想像に到達。
しらかばSは自己ベストともいえる上がり33秒5で力強く差し切った。
プルパレイも、
しらかばS3着を
ステップにUHB賞は1分8秒0とホップ。5歳夏、6Fに活路が開けた。