【新星数個現る】
ジャスティンスカイがス
プリンター重賞馬へと最終確変を果たす。初勝利は芝10F、その距離で2勝をあげた。マイルに距離を短縮し3連勝でオープンの
洛陽Sを制覇したが、引っ掛かり癖は相変わらず。操縦はデリケート、道中
バランスを保つことを優先せざるをえず、重賞戦線では結果が出せなかったが、6Fの鞍馬Sは前半3F・12秒2-10秒8-10秒7(33秒7)というミドルラップを大外枠から折り合って好位。後半3F・10秒7-11秒2-11秒3(33秒2)というレースラップを、自身32秒9で一閃。直線1F手前ですでに勝負あった。高速馬場の
アシストは確かにあったが、前後半
バランスの取れた好ラップで1分6秒9は立派。予後の調教もCWで7F追いをかけ先週は坂路2本、函館の最終調整も池添騎手がWコースで確認。基本はマイラー、タフな洋芝は望むところ。
第一目標は
アサカラキング。こちらも初勝利は中山10F、マイルで1勝、7Fに短縮して2勝。二走前の
阪急杯は、馬場差1秒近い重馬場条件下1000m通過は56秒7-1200m通過は1分8秒7――良馬場なら1分7秒半ばの高速ラップを踏みハナ差2着に奮闘。6Fの
モルガナイトSは前半3F・11秒8-10秒4-10秒8(33秒0)というHラップを踏み、後半3Fは11秒2-11秒4-12秒1(34秒7)。楽勝ゆえ終い1Fのラップは12秒1に手綱を緩めたが、なにせおいでゝの楽勝。6Fに特化すればGIまで展望ができ、今回もチカラの逃げを打つ腹積もり。ただ、格好の
ターゲットになることも確か。
本命か対抗かは、立ち位置の楽な
ジャスティンスカイを選んだが、早めに並びかけられ競り合う展開になれば、
サトノレーヴがG前急浮上。
春雷Sの前後半の3Fは33秒4-33秒7、決着タイムは1分7秒1と時計レベルはほぼ互角。半兄は
アイビスSD制覇など快速で知られた
ハクサンムーン。6Fは[4-1-0-0]、他馬に先駆け一週前に函館ダートで6F追いをかけ、水曜日は同じダートで上がり11秒9を馬なりで計測。重賞制覇に意欲満々。
59kgのぶん惑星としたが、
ウイングレイテストはマイルの
京成杯AHを1分31秒6でクビ差2着し、
スワンSを1分19秒9で制した実力派。ちなみに前記
スワンSの6F通過は1分8秒2、サウジアラビア戦でも僅差4着に粘り込み。洋芝6Fなら底力が活かせる。父
ビッグアーサー同様重賞ス
プリンターへの階段の途中、小さな踊り場はあったが、息子
ビッグシーザーも
高松宮記念7着で6F重賞の立ち位置はわかった。
ゾンニッヒは滞在競馬の函館は馬体を大きく見せ、
武豊騎手鞍上とあれば終いも甘くはならない。