【真夏のダービー】大器
ミッキーファイトに、闘志の火が付いた。三代母は
エアグルーヴ、半兄
ジュンライトボルトは一昨年のGI・
チャンピオンズCで直強襲に成功。父に
ドレフォンを配した弟は534kgで東京マイルダート勝ち、544kgにビルドアップして中山9Fを2着に5馬身、3着には4馬身の大楽勝を演じた。1分52秒5という走破タイムは、一週前の古馬3勝クラス・
市川Sと0秒2差。着差等を加味すると2歳12月時点ですでに、古馬オープンと僅差という計算も成り立つ。
ユニコーンSは1000m通過は61秒6という、初めて経験するタフな流れ。勝負どころで置かれてしまい勝ち負けに参加できずに終わったが、大勢が決したあととはいえあきらめることなく3着に漸進。幼さを残す中でも中間心身を研磨、左回りは初戦で経験済み。新潟9F仕様の先行力も備えつつある。
強敵は
ソニックスター。母の兄
ビーチパトロールは現役種牡馬、セクレ
タリアトSなどG1・3勝、2-3着5回、芝・ダート兼用の万能選手だった。父イントゥーミスチーフは目下米国で種付け価格はNo.1。配合目的通りまずは阪神9Fダートで新馬勝ち。カトレアSは11着と躓いたが、年明けの東京マイルを楽勝し、前走の青竜Sは前半1000mは58秒5というHペースを体験。6F通過は1分11秒2-7F通過・1分23秒6という厳しい流れを残り1F地点で先頭。楽に押し切るかに見えたが、ソラを使い首差まで詰め寄られた。しかしゴール前もうひと伸び。着差以上に余力はあり、1分36秒2は開幕一週目の古馬オープン・
オアシスSより0秒5速かった。新潟9Fは前走の延長線上にあり、能力はほぼ互角。
ミッキークレストも能力は僅差。二走前の鳳雛Sは1000m通過・60秒8という高速ペースにびっくり。キャリアの浅さを露呈し3着に敗れたが、勝ち馬とは経験と完成度の差も大きかった。次走でポジショニングと仕掛けのタイミングをすぐに修正、フットワークを見る限り左回りに瑕疵もない。
ブルーサンは3歳1月時点で京都9Fを1分50秒3で逃げ切りV。大井の雲取賞では後の羽田盃勝ち馬を完封、鳳雛Sは1分51秒8で2着は確保。
プロキオンSは古馬勢相手に逃げを封印されたが、3歳同士なら絶対スピードの違いで高速の逃げに持ち込める。
ジーサイクロンは様々な流れとレース構築で目下3連勝中。
サンライズソレイユは、前走は2100mという距離ながら1000m通過は61秒1-1800m通過・1分52秒8というタフな流れに乗り、古馬オープンに近いタイムで中団差しを決めた。