新潟の芝コースは“野芝”そして“直線平坦”という属性から軽く、そして速いというイメージが強い。しかし年間を通しても最終週となる今週は様子が相当に異なるはずだ。古馬1勝クラス・芝外2000メートルを例に取れば先週日曜7R(牝馬限定)は良馬場でレース上がり3ハロンを35秒2と要した。一方、最も芝コンディションが良い夏開催前半では3回2日目(8月11日)7Rで33秒9が計時されていた。さらに開催が進んだことで芝の疲弊度が
マックスとなったならば、新潟らしくない持久力戦が繰り広げられる可能性は非常に高い。
◎
ナックイルシーブはキャリア42戦を誇るベテランながら今回が新潟初出走。出走中最速上がりは2回しかなく、その舞台は
パワーを要する洋芝の札幌だった。つまり意図的に質感が軽い新潟を避けてきたのだが…。満を持しての参戦は現在の馬場コンディションならば克服可能の算段があると推測される。3勝クラス昇級初戦だった前走・WASJ第2戦を6着と健闘。アタマ差5着だった
エリダヌスは先週新潟のリステッド・新潟牝馬Sを2着好走の実績がこの馬の激走を後押しする。