新潟芝直線1000メートルを舞台に行われたオープン-GIIIはこれまで47レースが行われた。単勝50倍以上の超人気薄で勝利した3頭が07年GIII・
アイビスSD=
サンアディユ(77.1倍)、21年韋駄天S=
タマモメイトウ(59.3倍)、15年韋駄天S=
フレイムヘイロー(94.8倍)。いずれも“千直”は同レースが初参戦だった。つまり超大穴を仕留めるには、未経験の当地適性を推測するしかないのだ。
◎
ヤクシマはデビュー21戦目にした今回が初の直線競馬。2-3歳時の実績とはいえリステッド・
クロッカスS(芝千四)1着、オープン・
ききょうS(芝千四)3着があり、当条件に対応さえすればオープン通用の下地は十分といえる。注目すべきは父の戦歴。イギリス産馬のハヴァナグレーはG1・フライングファイブS(カラ競馬場)を含めて全6勝を芝5ハロンで挙げた生粋のス
プリンターだった。つまり息子は適性より長い距離でこれまでのキャリアを築いてきたという見方も成立する。ようやく足を踏み入れる適鞍で、いきなりの激走を果たしても何ら不思議はない。