【群を抜いて機敏】
ヒシアマンの速力と資質に注目。
マンハッタンカフェ産駒の母は芝8・9・10Fで各1勝。父に
モーリスを配し、首筋のライン、臀部の造りに味わい深い丸味と厚みがあるマイラーが誕生。新馬戦は発表は良でも時折芝の塊が飛ぶ湿った馬場。通常より約1秒時計の掛かる洋芝で、上がり3Fのレースラップは12秒1-11秒6-11秒5(35秒2)、対する自身のソレは34秒5。洋芝・馬場適性の差のぶん2着に競り負けたが、先着を許した勝ち馬は10月の
サウジアラビアRCを完勝。続戦も未勝利は、おいでおいでの楽勝も当然か。目標としていた前記にも名前が出た
サウジアラビアRCは熱発のため回避となったが、10月17日から調教も仕切り直し。一週前調教では5F・66秒2、上がり3Fは35秒9-ラスト1Fは11秒0を馬なり。直前は自らのリズムで動き息を整える程度の仕上げに整った。瞬発力はどれほどのものかを見たかったが、
パワーを要する洋芝実績を見ると雨馬場にも対応可能。
対抗は
エイシンワンド。
タイキシャトル産駒の母は芝6Fで2勝、兄姉にJRA1勝馬が2頭。初陣は中京6F、勝ち時計は1分9秒2。坂コースで上がり33秒5という強靭な末脚を披露していた。前回の小倉2歳Sは体重は472(+6)kg。骨格に見合った筋肉がミッシリと詰まり、歩きや仕草に隙や無駄がなく、重馬場条件下・12秒2-10秒6-11秒7(3Fは34秒5)というタフな流れを3番手で進め、上がり3Fを推定・11秒8-11秒0-11秒5(34秒3)で力押し。前後半の3Fのラップは
バランス感満点、ラップ数値を見ると1F延長は十分耐え得る。
パワー型だけに雨嵐も追い風になる。
割って入れば
マイネルチケット。
サウジアラビアRCは馬場は稍重、前半1000mは57秒7のHペースで展開。1分33秒0という決着タイムは、過去10年では
サリオスの1分32秒7に次ぐ第2位というHレベルだった。道中は3番手追走、7Fの通過ラップは1分21秒0。経験値はもちろん、調教の動きもスピード感満載。1F短縮も加点材料になる。
レモンバームは当該コースの新馬戦を1分21秒6、上がり33秒9で一気差し。地面を捉えるグリップ力が増し、上積みは十分。1秒近い時計短縮も見込める。残り1Fでアゴが上がったが、
シンフォーエバーは前述した乱ペースの
サウジアラビアRCを先頭で牽引、0秒2差の4着に食い下がった。
ヤンキーバローズは
函館2歳Sを0秒3差の4着に追い上げており、
エピファネイア×
ディープインパクトという配合図や加速度合を見ると7Fの方が適性が高い。