【正体を現す】
ミアネーロは、ただの乱暴者ではない。母はG1・
デルマーデビュータントS優勝。日本で走った最初の姉
ミスエルテ(父フランケル)は、
ファンタジーSを衝撃的なシンガリ一気を決め一躍人気者になった。だが勝ち星は2勝止まり、続く4頭の姉たちもほとんどが2勝馬。揃って気性は激しく、かつ心身ともに繊細。
しかし
ドゥラメンテ産駒の本馬は、四肢は長く478kgと馬格もあり、新馬戦はマイルを使う予定を9Fに延長(たまたま?)。パドックの肌艶の光沢は他を圧しており、体重の割に仕草は素軽い。レースは前半1000m・62秒9のスローで推移。向こう正面半ば、たまらんとばかりに外から追い上げて行き、直線半ばは外の
マーシャルポイントに体当たり。外にすっ飛ばす荒業を見せたが、四肢の回転力は衰えず、上がり3Fは推定11秒7-11秒5-11秒4(34秒6)。アク
シデントがありながらも漸次加速してゴール板を通過した。若干脚回りに問題があり痛がっててヨレたが、最終追い切りの南Wは終い1Fは11秒1を馬なり。適性距離と本当の才能がここでわかる。
ルージュスタニングは、
新潟2歳Sは不利が2回。始動が遅れたからか。それともダート系のチカラ馬だから瞬発力がないのか。こちらも今回が分水嶺。間隙を突いて
ミラビリスマジックがひと伸び。新馬戦のタイムは平凡、正味2Fの瞬発力勝負だったが、レースセンスはなかなか。
ルクスノアは
オルフェーヴル産駒、津村Jが丁寧さをどう教えるか。
オメガウインク、
ロンドンアームズも連下圏。