【任務完遂】
武豊Jが
ボンドガールをGII奪取へとエスコート。2歳秋の
サウジアラビアRC2着で
桜花賞への道が開けたかに見えたが、阪神JF遠征直前調教で放馬。
桜花賞は抽選漏れ。同週のニュージーランドTに回ったが、
武豊Jを鞍上に、渋った馬場に速力を削がれながらも2着は確保。しかし
NHKマイルCは、直線半ば追い出し態勢に入った瞬間、大きく前をカットされる不利を被り身動きできないまま17着に沈没。続くクイーンCも馬場は稍重、加えて1番枠。
テンションの高さや距離をおもんばかり末脚勝負と腹をくくったが、レースの上がりを0秒9上回る34秒4の脚を繰り出しアタマ差2着に急追。1F延長の10Fでも勝ち負けの感触はつかめた。元々調教は動くタイプだが、改めて俊敏さは目を見張る。
対抗は
ミアネーロ、逆転の単も有望。二走前のフラワーCは前半1000mは60秒0のミドルペースにも淡々と対処、勝負どころで器用に身体をこじ入れ11秒台半ばの持久力ラップを推定4F連続して並べ馬群を断ち割った。1分48秒0という走破タイムはフラワーCでは歴代2位。良馬場と稍重の違いはあるけれど、同開催の古馬GII・
中山記念や中山牝馬Sより時計は速かった。
オークスは初の一線級相手、左回りは逆手前になり加速力を失ってしまった。元々手前の替え方がギコちないけれど中山コースは学習済み。ひと夏の成長も見込める。
開幕週の高速馬場適性と坂が微妙だが、立ち回りの巧さと勢いなら
エラトー。二走前の遊楽部特別は余裕の逃げ切り。北海HCは二番手でガッチリ折り合い、直線入り口のロスもすぐさまカバーできた。1分47秒3は翌日のオープン・
巴賞と0秒5差と良質、3歳牝馬限定重賞なら粘り込み十分。
状態のよさなら
フォーザボーイズ。他馬よりひと回り背が低く、
テンションの高さにも泣かされてきたが、東京戦を機に心身は健やかさを増し、重心の低い伸びやかなフットワークを手に入れた。
クリスマスパレードも、春は気合いと仕掛け始動がなかなか合致してくれない。繰り返すうちに結果疲れがたまり失速状態となったが、リフレッシュ効果がありあり。
ハミングは
キセキ・
ビッグリボンの妹。輸送と距離延長が課題になるが、馬体を増量しつつ目下9Fを連勝中。