ミッキークイーンは15年
オークス、
秋華賞の牝馬2冠を制覇。古馬になってからGIでの勝利を上乗せすることはできなかったが17年・
宝塚記念3着など5歳一杯まで第一線で活躍した。ただし、一族の活躍には大きなバラつきがある。全姉
インナーアージ、全兄
トーセンマタコイヤこそオープン入りを果たしたが年少の弟妹たちは未勝利から2勝クラスではいずれも停滞。現3歳の半弟
ニュージーズも2勝クラス初戦の
月岡温泉特別を1番人気を裏切り5着に敗れてしまった。傾向は
ミッキークイーンの産駒も同様。
ミッキーゴージャスはGIII
愛知杯を制したが初仔の
ミッキーキングはJRAで勝利を挙げられず地方・名古屋へ転出。出戻り後は2戦連続16着に敗れて馬名登録を抹消された。JRAデビュー3頭目(4番仔)となる
ミッキーマドンナは札幌芝1800メートルの新馬戦を最速34秒6の上がりを駆使して快勝。今回も引き続き上位人気を集めるが血統的な不安定さを考慮すると全幅の信頼は置きにくい。
ならば、すでに中山芝2000メートルの舞台を経験済みの組を主軸に据えた馬券作戦に妙味が生まれる。◎
ハードワーカーは当舞台の新馬戦を前半1000メートル通過64秒8の超スローに落とし込んで逃げ切りV。5番人気と評価も低かっただけにフロック視する向きもあるが…。緩やかな流れでもしっかりと折り合った高い操作性とラスト3ハロンを11秒7→11秒6→11秒0と後傾ラップでまとめた瞬発力には一定の評価を与えるべきだ。ラ
イバルがどうしても
ミッキーマドンナの末脚を警戒→スパートが遅れるようならば、今度もまんまと一人旅を完遂しても不思議はない。