【GIII通過】
キタノエクスプレスが3連勝でGIIIを通過。ダート戦績は[2-1-2-7]、芝6Fに転向して[2-3-0-0]とキャリアは浅いが、5戦中最速の上がりを二度計測。二走前はドトウの差し脚で大外一気、ゴール板を過ぎてなおさらに伸びていた。前走の
バーデンバーデンCは、スタートで安目を売ったが、前半3F・32秒4というHペースを中団内から二の脚を繰り出し、3コーナーすぎにはもう先頭に接近。直線は器用にインを突き、余裕をもって振り切る横綱相撲。1分7秒0という走破タイムはコースレコードタイ、数字でも本格化を示した。坂路調教のフォームは一糸乱れず、好コンディションを維持している。ダート戦ながら中京に良績もありハンデは55kg。猛暑対応だけは未知数だがGIII突破のお膳立ては整った。
決め手とポテンシャルなら
ジャスティンスカイ。初勝利は芝10F、マイルオープンの
洛陽Sも制覇したが、引っ掛かり癖がひどくなった。二走前の鞍馬Sから6Fに距離を短縮、前半3F・33秒7というミドルラップを大外枠から折り合って好位で進み、上がり3F・32秒9の末脚一閃。1分6秒9という好タイムでス
プリント戦に活路を切り開いた。前回の函館ス
プリントSは出遅れに加え小回り。道中馬群で身動きが取れず10着に埋没したが、中京は函館よりは幅員も風景も広々。外に持ち出すきっかけさえつかめば逆転の単も見込める。
スズハロームも妙味十分。マイルで上がり32秒6という強烈な数値をマークしたこともあるが、7Fは[3-0-1-1]。
京王杯SCも0秒4差の3着入線を果たしたが、道中はフワフワ。6Fのほうが折り合いは楽になり、タメも利きパンチ力もアップする。舞台はGIIIのハンデ戦、人気的にも大胆な末脚勝負に徹することができる。
カンチェンジュンガは
北九州記念を最速の上がりで4着急追、重賞の差し比べに手応えあり。実力馬
アグリも斤量は58.5kg、海外遠征明け、転厩緒戦。若干攻め馬の動きが重く感じる。52kgなら
グランテストの動き出しと加速は早くなる。