【同期たちのこれから】6歳夏、
プログノーシスはまだ進化の途中。デビューは3歳3月、未勝利勝ち後、中一週で
毎日杯に参戦。0秒3差遅れはとったが決着タイムはレコード、勝ち馬は後のダービー馬
シャフリヤールだった。3-4歳時は自己条件で着実に勝ち星を重ね、5歳春は
金鯱賞を勝ち、香港のクイーンエリザベスII世C2着。続く
札幌記念は度肝を抜く圧勝劇を演じた。
天皇賞(秋)では
イクイノックスが1分55秒2という日本レコードで爆走、積極的に動かして行っての3着なら仕方なし。本年は6歳、二度目の
金鯱賞は1分57秒6に大幅に時計を更新、進化の度合いを記録と着差で示した。続く香港ではあの
ロマンチックウォリアーに今年は0秒08差に迫った。調整は万全、本年の
札幌記念は前年以上の結果とパフォーマンスを期待していい。
対抗一番手は同期
シャフリヤール。4歳春のドバイシーマC以降勝利から遠ざかっているが、
ジャパンC2着や米国の
BCターフ3着、本年もドバイシーマC3着など、世界を股にかけ積み上げた賞金は12億円を超える。喉の疾患の影響で前年の
札幌記念は11着に沈んだが、8月7日の調教で
武豊騎手もコンディションと能力を把握できた。
3番手は
ボッケリーニ。8歳夏もすこぶる堅調。GIは厳しい、しかしGII・GIIIは[3-8-1-4]という高い馬券連対率を誇る実力派。二走前の
日経賞はハードな流れを早めに追いかけ末を甘くしたが、
鳴尾記念はチークピーシーズを着用し1分57秒2・上がり33秒7という高速数値を叩き出した。元より少し時計のかかる馬場が得意、札幌の洋芝は新たな加点材料になる。
チャックネイトは
函館記念でマークしていた
デビットバローズが突然失速、その余波を被り追撃態勢がとれなくなったが、状態は高値安定。今回はより深いブリンカーを装着、一つ前めの位置から攻めていく。
ステラヴェローチェも6歳、
皐月賞・
日本ダービーは3着。マイルの
安田記念は少し忙しすぎたが、洋芝の10Fは条件最適。
ジオグリフは
札幌2歳Sの覇者、洋芝は素早く滑らかに四肢が回転する。