【磨けば光る珠】
オメガギネスがスピード基軸のマイラーから、8-10Fでも息が乱れない
パワーを備えつつある。3歳夏、キャリア3戦目で
レパードSを2着に競り合い、本年1月・キャリア5戦目にGII・
東海Sを1分49秒4という好タイムで2着に粘り込んだ好素材。
フェブラリーSは想定外の急遽参戦、次走の
オアシスSは折り合いを欠きスタミナを失い3着に伸びあぐねたが、三宮Sは頭を上げかけたのは一瞬だけ。前半1000m・59秒8という澱みのない流れを好位内目で我慢、直線外に持ち出すと真一文字に弾け、9Fでも12秒台前半のラップを並べ2着を7馬身と突き放す楽勝を演じて見せた。戦績はまだ[4-2-1-1]、成長ぶんを加味すれば1900mもクリアできる。
対抗はハピ、中間の闊達さは注目に値する。春は芝の天皇賞にも参戦を試みたが、ダート路線に戻り
平安Sを良馬場・1分57秒4、クビ差2着に迫り地力と安定性を改めて示した。
プロキオンSは小回り小倉の1700ダート、外々を回され追い込み届かずの4着に終わったが、中京コースは2022年の
シリウスS2着も含め[2-1-2-0]。抜群の安定力を誇り、稽古でも珍しく闘志を前面に掲げ躍動感あふれる動きで坂路を駆け上ってきた。
展開やコースに左右されるが、
ビヨンドザファザーは三走前の
アハルテケSを1分35.4・上がり34秒8という出色の末脚を駆使、10Fの
マーキュリーCをハナ差2着に強襲する体力も備えている。平坦・先行有利の
BSN賞は5着と脚を余したが、中京1900mのタフな追い比べならG前急追も十分ありえる。
ハギノアレグリアスは前年の
シリウスSの勝者。休み明け、59.5kgのぶん△に止めたが、実績は五分以上か。
ロコポルティは3勝クラスを0秒5差、オープンの平城京Sはさらに着差を広げ0秒6差の楽勝。記録通りの大幅上昇、今回が試金石。
ヴァンヤールはGII-GIIIで多数の掲示板入着がある安定株。
カンピオーネは横山武Jを背に[2-0-2-0]と良績を残してきた上がり馬。