【進化を目の当たりに】6歳春、
ソウルラッシュはまだ進化する。22年の
マイラーズCで直強襲を決めGIマイルに駒を進めた。その後GIIは2・3着1回、GIIIは勝った。しかし肝心の
安田記念は13着・9着とGIは二度にわたって跳ね返された。もう一度造りを見つめ直し、秋の
マイルCSは、
ナミュールの猛烈な末脚にクビ差2着に惜敗したものの、GIでも正攻法の競馬で勝ち負けに持ち込むことが可能になった。さらなる
パワーアップをはかるべく、坂路主体だった調教をCWへと移し、三週に渡って1F・10秒台の上がりを楽々計測。首や胴周りが大きく張り出し、毛艶の輝きもキャリア一番で臨める。
実力通りなら相手は
セリフォス。3歳春は
NHKマイルC4着、続く古馬混合の
安田記念に参戦し0秒1差の4着に好走。富士S勝ちを
ジャンピングボードに一気に
マイルCSを制覇しGIマイラーへと飛躍を遂げた。昨年はドバイ遠征も試みたが、海外遠征の疲れが微妙に尾を引き、心身の
バランスがとれない。本来の状態にひと息でも
安田記念を1分31秒6で2着に踏ん張った。これがサラブレッドだという、あまりに完成された時期を目にしてきただけに、
マイルCS・
香港マイルの造りはあれあれ? 今季はハードに踏み込んだ追い切りに調教もスイッチ、腰や胸を大きく膨らませ推進力と活力を呼び戻し、
安田記念のような復活の刻印としたい。
週末は雨、穴は
トランキリテ。ダートで2勝が示す通りの
パワー型。二走前の岩
清水S勝ちが示す通り重は大の得意。ただ前走の
洛陽Sは1分32秒6、良馬場で上がり33秒4は地力強化の証にもなる。
武豊騎手の手腕も含め渋った馬場なら一発長打の軌道が見える。
セッションは
坂井瑠星騎手とのコンビで
京都金杯2着。開幕週の馬場と先行力を活かしたい。
コレペティトールは岩田康騎手を背に
京都金杯を内一気。あの時の手応えをしっかり覚えている。
ボルザコフスキーは
洛陽S4着、
阪急杯5着を糧に
六甲Sでオープン初制覇。折り合いとフォームは着実に進歩、GIIでも楽しめる馬になりつつある。
エエヤンには、春・右回りマイル・渋った馬場の3つの季語がよく似合う。