【末脚信頼】
ジュンブロッサムの決め手と持ち時計に注目。2歳10月・東京10Fを2歳レコードで駆け、3歳夏の新潟9Fを1分44秒1のコースレコードで駆けたスピード値の持ち主。クラスが上がり距離を延ばす方向で出世を探ったが、中距離は残り1Fで微妙に脚色が鈍る。ならばマイルへと距離を短縮、勝ち星奪取に3戦を要したものの、3戦すべてで上がり32秒台を叩き出した。二走前の
ロードカナロアCの1分31秒8は、前日の3勝クラス・仲秋Sと1秒差、――昇級への手がかりはすでに得ている。前走は久々、切れ味勝負タイプだけに重馬場に手を焼いたが、反動など入念にチェックを施し、5月半ばから時に川田騎手を背に漸次調教時計を積み上げてきた。
第一本線は
アイスグリーン。9Fで2勝を挙げているが、マイル戦での時計や内容の方が優秀。戦ってきた相手たちも重賞級がズラリ。前走の錦Sは痛恨の出遅れ、0秒2差掴まえきれなかったが、1分32秒0はこのクラスでは最上位の記録だった。精彩を欠いていた時期もあったが、
リッケンバッカーは立雲峡S3着に続き、錦Sは1分31秒8でクビ差2着。前記
アイスグリーンに0秒2差先着をはたしていていた。
テンノメッセージも差はわずか。近3戦の走破タイムは1分33秒台、上位たちの記録より数値は劣るが、よくみるとそれぞれ現級の3勝クラスの決着時計やオープンと僅差。一角崩しの資格は十分ある。
ウインスノーライトは10F戦で3角一気の強烈なマクり勝ちがあり、マイル転向は面白い。展開に左右されるが、
エアミアーニも上がり32秒台の脚が使える。