東京スポーツ杯2歳Sといえば、かつての古馬オープン特別だったが97年に2歳限定のGIIIにガラッと衣替え(重賞としての第1回は96年=府中3歳S)。初代王者
キングヘイロー(00年・
高松宮記念)を皮切りに多くの勝ち馬が後にGI馬へと上り詰めた。そして記念すべきGII昇格初年度(21年)の勝ち馬は
イクイノックスと出世レースとしての立ち位置を不動のものとしている。一方、
大阪スポーツ杯のポジションはなかなか定まることがない。98-20年は3勝クラス。条件はダート千二→ダート千八→芝千六→ダート千四→ダート千八→ダート千四と安定せず。21年にようやくオープン特別(ダート千二)の地位を得たと思いきや、23年は再び3勝クラス(ダート千四)に。そして今年は再度、オープン特別(ダート千八)へと返り咲いたのだ。19-23年に行われていた同条件のレースは
太秦S。毎年、GIII
みやこSの連対馬を送り出しているハイレベルのオープンだ。上位馬の今後いかんでは、
東スポ杯2歳Sと同じく将来的な重賞昇格もあり得る話だ。
◎
ロードアヴニールは約半年ぶりの復帰戦となった前走・
マーキュリーCがオープン初戦、重賞初挑戦、かつ初の左回り(盛岡)だった。
クラウンプライド(UAEダービー、コリアC)、
ビヨンドザファザー(
アハルテケS=東京)と左回り実績十分な猛者から0秒1差3着はクラス上位の実力を証明するもの。4勝をマークの右回りに戻れば、
みやこSの最有力馬へと浮上する快走が濃厚だ。