いまだにざっくりと“オープン特別”と一括りにされがちだが“リステッド”とその他のオープンでは明確な相違点が存在する。中でも馬券作戦上、注意すべきが出走馬決定の方式だ。現行の平地古馬リステッドは重賞とまったく同じ。総収得賞金、1年間の収得賞金、2年間のGI収得賞金の合算で算出される“出走馬決定賞金”の多寡が唯一の物差しとなる(ハンデ戦を除く)。
一方、非リステッドのオープンは条件戦と同じ方式を採用。一定期間内の前走成績が良い馬→出走間隔が長い順に優先順位が決定される。その一定期間だが条件戦が4節に対してオープンは8節、着順が未勝利-2勝クラスが5着以内に対して3着以内となっている。つまり、重賞-リステッドで3着以内をゲットした場合、8節以内に組まれているオープン特別は、より攻略しやすいメンバー相手に計画的な出走プランを立てることができるのだ。
◎
ロードエクレールはリステッドの前走・
エニフS(中京1400メートル)を2着に好走。収得賞金を加算できなかったため、重賞-リステッドだと次走ゲートインは確約されない。一方、オープン特別ならば賞金別定であっても大幅な斤量増はなく、除外の不安なく出走が可能となる。その観点から同じ1400メートル、6節に組まれた当レースは格好の
ターゲットとなる。美浦坂路で行われた最終追い切りも併せ馬で絶好の動きを披露と仕上がり万全なら今回は逃げ切りまでが期待できる。