1月3日の美浦坂路では4頭がラスト1ハロンで11秒台をマークした。記者が実際に坂路
タワーからチェックした脚色は3頭が“強めに追う”だった。つまり鞍上からの扶助を得たうえで速い末脚を繰り出したことになる。
一方、◎
ビターグラッセは“馬なり”のまま11.9秒と鋭進。4ハロンの全体時計も52.8秒と優秀なだけに、その伸び脚の価値は他3頭を大きく上回る。2勝クラス入り後の成績は[0-2-2-3]と善戦はしても勝ち切れていないが…。最も内容が良かったのは1キロ斤量が軽かった勝ち馬からクビ差2着好走の前走・チバテレ杯だった。その中山芝2000メートルは初勝利をマークし、牡馬相手の
葉牡丹賞(1着
ミッキーカプチーノ=GI
ホープフルS1番人気5着)でも2着した相性の良い舞台だ。前走時からの状態アップは好追い切りが保証するなら、惜敗続きにピリオドを打つ絶好機となる。