新馬戦を検討する際の重要な
ファクターが兄姉の戦歴となるが…。全兄弟で個性が異なることもあるだけに、半兄・半姉のキャリアは“参考外”とした方がよいケースも存在する。
◎
リナシタの半兄
ショーモン(父
マインドユアビスケッツ)はGIIデイリー杯2歳S、GIIIアーリントンCと芝マイル重賞を3着好走。4歳時には芝2000メートルで2勝クラスを制した。適性面においては母の
父ディープインパクトの影響が強いと推察される。ただし、未勝利のままターフを去った
母エポキシは芝1400メートルの新馬戦を2着に好走。そしてアイルランド産の祖
母シーズアンはイギリスの芝6ハロンG1・チヴァリーパークSの勝ち馬だから、母系の本質はス
プリンターである可能性が高い。
その遺伝子を活性化すべく選ばれた父が
ダノンスマッシュ(
香港スプリント、
高松宮記念)なら…。芝1200メートルを初陣にチョイスは必然といえるのだ。11月上旬から乗り込みが開始され、坂路の最終追いは僚馬を手応えで圧倒し、12.3秒のフィニッシュと万全の仕上がりをアピール。偉大の祖母に近づく初勝利を適鞍の初戦で挙げる。