3回阪神3日目(6月14日)に行われた
三田特別(3歳上2勝クラス、芝外2400メートル)は6頭立ての少頭数ながらもレベルの高い一戦となった。5馬身差圧勝を飾った3歳馬
ゲルチュタール(54キロ)は続く3勝クラス・
日本海Sも連勝。離された2着だった4歳馬
ファミリータイム(58キロ)も以降は2→3勝クラス連勝を飾っている。
ファミリータイムから3/4馬身遅れだった3歳
ダノンシーマ(54キロ)も価値ある善戦といえるのだが…。今回の舞台は同じ阪神芝外2400メートルでも当時と異なる点に留意が必要だ。3歳馬の古馬に対する
アローワンス(2200メートル以上)は6月時点で4キロだったが9月は3キロに。そして定量戦だった斤量設定が今回はハンデ戦になる。
ダノンシーマ自身は同じ54キロであっても今回の組み合わせだと実質的にはトップハンデ扱いとなるのだ。ならば見かけの斤量は同馬より重くとも、実質的には恵量となる古馬に食指が動く。
◎
カエルムは中距離でもどかしい成績が続いたが、昨秋から長丁場に矛先を向けてパフォーマンスが好転。福島芝2600メートルの前走を定量58キロを背負って勝利し2勝クラス入りを決めた。今回は前走比3キロ減となる55キロでの出走が実現。当コースは前々走が定量57キロを背負って出走中最速の33秒5の上がりをマーク。当時は前残り決着を許し5着止まりだったが、ハンデの恩恵が見込める今回は差し切りまでが期待できる。