函館と札幌の開催が入れ替わったH9年以降から、「消える馬」・「残る馬」を探してみよう。なお、H21年は札幌で開催された点に注意。
■道外勢
前走北海道以外のレースを使っていた馬は[0-1-1-15]。このうち、1秒差以上の勝ちがなかった馬は[0-0-1-15]。H9年以前でも、S60年、前走G3新潟3歳Sで2着だった
ジューンブライドが参戦してきたが、前走函館組に迎撃され4着敗退。また、H8年、8月中山新馬芝1200m戦1分10秒7で2着馬に0秒4差つけて勝った
カシマサンサンが、次走中山G3新潟3歳Sで6着敗退を喫しているように、変則開催の中山時計を鵜呑みにするのは危険。今回、中山新馬芝1200m戦1分10秒6の
エクスクライムはどうか。
■時計不足
キャリア2戦以上で、前走芝1200m良・稍重1分12秒0を切っていなかった馬は[0-0-1-21]。良馬場だけに限定すると[0-0-0-17]。前走良1分12秒1の
ローレルボルケーノや稍重1分12秒2の
マスイデアは持ち時計不足。
■ダート戦
前走函館ダート(H21年は札幌ダート)戦使用馬は[0-0-1-26]。このうち芝のレース未経験馬だと[0-0-0-20]。芝未経験
ハマノヴィグラスの未知数に賭けるのは危険。
■逃げ切り
前走芝1200m戦を逃げ切って勝った馬のうち、その着差が2馬身以下だった馬は[0-0-0-18]。H15年の
ラベンダー賞を1分10秒2で1馬身3/4逃げ競り勝った
ナムラビッグタイムが1番人気5着、H20年、新馬戦を1分10秒1で3/4馬身逃げ切った
ディーズハイビガーが3番人気14着と人気馬も敗退しているように快勝歴のないスピード一辺倒の馬は厳しい。今回、前走函館未勝利戦2馬身逃げ切り
パチャママ、前走中山新馬戦1馬身半逃げ切り
エクセルシオールの再度の逃げ切りはどうか。
■未勝利戦
前走未勝利戦を2馬身差以上で勝てなかった馬は[0-0-1-14]。前走未勝利戦使用馬は、H14年9番人気1着
アタゴタイショウ(前走5馬身V)・H19年11番人気2着
ジョイフルスマイル(前走2馬身半V)とときに穴馬券を演出しているが、レベル落ちの未勝利戦でまごついているような馬は消し。未勝利戦1馬身3/4の
アイムユアーズ・
プリサイスファインは穴としても手を出しづらい。
■一番時計
その年のメンバーで、函館芝1200m(H21年札幌開催除く)時計が最上位だった馬は[3-4-1-7]。このうち、一番時計が2回函館でのもので、しかも1分11秒0を切っていた馬は[2-3-1-1]、着外一回は発馬後に他馬と接触不利があった馬の場合。今回、レコードにコンマ2秒差の1分09秒7の最速時計を持つ
コスモメガトロンの時計は1回函館。快速馬場での計時だけに過信禁物。昨年、2回函館
ラベンダー賞で1分09秒5のレコードを叩きだした
ロビンフットでさえ、次走札幌
クローバー賞で1番人気5着と失速している。
■函館実績馬
前走、函館芝1200m戦を1分10秒台(09秒台含む)で勝っていた馬は[3-3-2-8]。このうち、1回函館使用×・着差1馬身未満×・上がり3F36秒5以上×・前走未勝利戦使用×・体重420kg以下の小型馬×、の5項目クリア馬は[2-2-0-0]。今回は前走2回函館の新馬戦を3馬身快勝した
ファインチョイスに注目。
残ったのは5頭。