今週土曜日の東京競馬場でのメインレースはダービートライアルの青葉賞です。

　本命は弥生賞で強烈な追い込みを見せたショウナンマイティ。ややズブい面があるので直線が長い東京は向いていると思います。距離延長もプラスになりそうです。

　対抗は毎日杯で好走したトーセンレーヴ。開幕二週目でまだ先行有利だと思われるので脚質的に期待できます。


　3番手はギュスターヴクライ。同舞台での500万下勝ちがあり、コース適正からして好走できると思います。

　押さえには長距離で安定しているヴァーゲンザイルです。この馬も同舞台での勝ち鞍があるのでコース相性的にも良いと思います。

東大ホースメンクラブ　テリア

◎○は前走も◎で狙ったしここなら素質上位だろう。どちらも東京向向きの脚質で迷うが、大外一気は決まりにくい馬場だから好位で折り合えば◎のほうがレース運びは楽だ。キンカメ×サンデー×トニービンでホーンビームのクロスを持ち東京向きの持続力がある▲が穴っぽい。

　過去3年の青葉賞を振り返り、馬券圏内に入った計9頭の調教タイプを調べると、6頭は標準多めか乗込といった調教本数の多いタイプ。

　ダービーへの優先出走権をかけて、抜かりのない仕上げをしないと、このトライアルでは好走できないことを示します。

　このような前振りがあれば、◎は標準多め坂路のトーセンレーヴとなるのが流れですが、それを差し置いてもリフトザウイングスを◎にしました。

前走は直線に向いたところで躓き、用心した馬が走りのを止めた15着。

　そんな休養明けを叩いて、状態は上昇し、今週の追い切りでは一杯に追うコティリオンに対して、馬なりで併入する素軽さを見せました。

　調教タイプは馬ナリ平均坂路なのでベストではありませんが、ポテンシャルの高さを評価してみました。

　相手はもちろん前記トーセンレーヴでほぼ大丈夫でしょう。

　あとは日曜左回りの栗P追いを敢行して、左回り対策万全のショウナンマイティとギュスターヴクライ、押さえは二ノ宮敬宇厩舎の鉄板調教で仕上げてきたショウナンパルフェ。

　指数的に上下差の小さいメンバー構成。毎年のように上がり勝負になるが、指数的にはスタミナ指向の馬に適性がある。一瞬の斬れよりも、高速ラップを踏み続ける持久力を重視したい。

　本命はギュスターヴクライ。初勝利が京都2200mで、2月の500万にしては淀みない流れになった東京2400mで2勝目。指数の上げ幅を見ても、持久力適性が読み取れる。前走は前半5F・61.7秒の超スロー。スローの上がり勝負でも指数を上げてきただけに、ここでの上積みは必至。

　先週の開幕週が内枠、もしくは先行馬の天国だっただけに、プリンスヴィル、ウインバリアシオンは押さえておきたい。

４番：仕上がり良い。実力発揮。
９番：デキ良いし、舞台も合う。
10番：馬体良いし、折り合いだけ。
13番：悪くない。

　トーセンレーヴを本命に推す。ブエナビスタの半弟のディープインパクト産駒という注目の良血馬。前走は3着ながら、重賞初挑戦で道中もやや掛かり気味だったことを考えれば、よく踏ん張ったといっていい。中間の調整は順調で、直前の動きも上々。勝ってダービーに繋げたい1戦だ。
　
　対抗にはウインバリアシオン。重賞3戦は善戦止まりながら、やや消化不良のレースの中にあって、上位と差のない競馬を続けているあたりは潜在能力の高さと言っていい。前走後はここに照準を絞って調整されてきて、直前の動きも良好。逆転可能な1頭と見ている。
　
　3番手にあげたショウナンマイティも争覇圏の1頭。前走の弥生賞は4着ながら、勝ち馬のサダムパテックとの差はわずかコンマ1秒。前走後もジックリ乗り込まれて状態は上々。上位争いが期待できる。
　
　また今週の動きが絶好だったショウナンパルフェ以下、ギュスターヴクライ、リフトザウイングス、サトノタイガー、カーマイン、ヴァーゲンザイルなど伏兵陣も多彩なメンバー構成となっている。

　競馬は常に結果を求められる。ましてやブエナビスタの弟で、父はディープインパクトともなれば、トーセンレーヴは、いろんなものを背負わされる。
　
　前走の毎日杯は、諸々のプレシャーもあったろうが、年明け2月にデビューして、短いスパンでの3戦目。精神的にも肉体的にも、張り詰めた糸も切れたか。気負いが先に立ち、3着と末を甘くしたが、ダービーに目標を絞りリフレッシュ。ひと息入れたことが、吉と出るかもしれない。
　
　ちなみに、二走前のアリメリア賞は、11秒7―10秒4―11秒5(3Fは33秒6)というレースラップを軽やかに上回る、33秒3(推定10秒2というラップもあり)。ポテンシャルのほどは示している。勝ってダービーへ。
　
　ショウナンマイティの、弥生賞・上がり34秒0の最速の上がりにも、ダービー権利取り奪取の予感。鞍上の浜中クンも、9レースのマイウエイで、とりあえず2400mの試し乗り(？)。当日のパドックでの、イレ込みの有無の確認も忘れずに。
　
　中山の急坂で力尽きたが、ギュスターヴクライの弥生賞も、急坂でなければを思わせた。
　
惑星はコスモヘイガー。前回が少し負けすぎだが、福寿草・2分00秒8を、どうしても捨て切れない。
　
　ヴァーゲンザイルは、当該2400m・上がり33秒8。ホームの関東圏の競馬で見直し。ショウナンパルフェの葉牡丹・2分1秒1も、説得力はある。リフトザウイングスは、トモが尖ってなければいいが…。

青葉賞は比較的人気馬が強いレースで、過去10年の優勝馬はすべて3番人気以内。2着はそれなりに人気薄もきているが、基本的には人気サイドから軸を取ったほうがいい。

　では、その人気馬の中でもどのようなタイプが強いのだろうか？　

　過去10年の1?3番人気馬を前走500万条件組と前走オープン組に分類すると、前者が[2-1-2-10]に対し後者が[8-1-3-3]。前走でオープンに出走していた人気馬のほうが圧倒的に信頼度は高い。気持ちとしては上がり馬に期待したくなるが、最近は全体に馬の仕上がりが早いため、能力のある馬は早い段階で出世していることが多いのだろう。

　今回、前走オープンでかつ絶対3番人気になりそうな馬といえば◎トーセンレーヴ。同馬はハンパなく人気になる馬だが、軸はとりあえずこの馬としたうえで、ヒモにそれなりの配当をもたらしてくれそうな馬を選べばいいだろう。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎トーセンレーヴは「ディープインパクト×カーリアン」という組み合わせで、ブエナビスタ、アドマイヤオーラ、アドマイヤジャパンの半弟にあたる。最高の父と最高の母の組み合わせから誕生した注目の1頭。

　ディープインパクトの母の父アルザオは、その母レディレベッカがサーゲイロード≒ポカホンタス2×1なので、これらを継続した配合には注目したい。本馬は母方にサーゲイロードを持つのでこのパターン。

　血統的なポテンシャルの高さは圧倒的。ディープインパクト産駒は忙しい競馬には向かず、距離が延びるにつれて走りっぷりが良くなってくる。上記3頭の兄姉はいずれも2400mを苦にしなかった。前走の毎日杯はデビューから使い詰めのローテーションでテンションが高く、道中で行きたがってラストの伸びを欠いた。十分な間隔を取った今回は違うはず。