東京ダート1600mで行われる南部杯ということで、過去の調教タイプ傾向として参考にするレースはフェブラリーSになるでしょう。
そこで2007年以降の過去5年のフェブラリーSの勝ち馬と調教タイプを列記します。
2007年
サンライズバッカス/標準坂路
2008年
ヴァーミリアン/標準多め坂路主体
2009年
サクセスブロッケン/標準多め併用
2010年
エスポワールシチー/標準坂路主体
2011年
トランセンド/標準多め坂路主体
まず調教本数は標準以上が必須、そしてトラック単一調教馬の優勝はありません。
併用調教馬に適性が高いのは東京ダート1600mの定番ですが、坂路主体が3勝しているフェブラリーSではトラックよりも坂路調教に重点が置かれていることが大切です。
以上の勝ち馬傾向を踏まえると、評価を下げるわけにはいかないのが◎
トランセンド。
有力馬は休養に充てる夏場から栗東坂路で調教を重ねて、9月に入るとDPで一杯に追われる調教。そして仕上げはいつも通りの坂路で、その時計は圧巻でした。
とにかく調教から予想する立場としては、この馬に本命を打たないでどうする、という仕上がりであることは間違いありません。
○
エスポワールシチーは連勝時と今回の最終追い切りの違いはCWか坂路という点。
好走時の調教を重視するなら、今回の坂路追いは決して評価できませんが「体が出来ているので坂路を選択」という安達調教師の意図はあります。
また同師に取材すればするほど、復調気配を感じるだけに、調教タイプを考えてもこちらが1着を獲る可能性もありそうです。
△
ボレアスはあまり強い印象のない3歳世代ではありますが、調教タイプが標準多め坂路主体。実は過去にこの時期行われる
武蔵野Sを同じ吉田厩舎の
キクノサリーレが標準多め坂路主体で勝っており、その年齢が3歳でした。今回の東京ダート1600がフェブラリーSより
武蔵野Sの要素が強いレースになれば、好走して全く不思議ありません。
池江厩舎の△
バーディバーディ、△
ダノンカモンはしっかり東京ダート1600mに適した調教で仕上げてきた感じ。
調教タイプは標準多めトラックで決して高い適性はない△
オーロマイスターですが、この馬は最終追い切りで速い時計を出せばレースでも結果を出せるタイプ。
1.
バーディバーディ
今回:標準多め坂路主体
前回:馬ナリ平均トラック
2.
イーグルビスティー
今回:調教なし
前回:地方
3.
ワキノカイザー
今回:軽目トラック
前回:地方
4.
ブラボーデイジー
今回:連闘坂路
前回:地方
5.
ランフォルセ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:軽目トラック
6.
ダノンカモン
今回:標準多め坂路
前回:標準併用
7.
エスポワールシチー
今回:標準多め坂路
前回:地方
8.
シルクフォーチュン
今回:標準トラック
前回:標準トラック
9.
オーロマイスター
今回:乗込トラック
前回:標準少めトラック
10.
ゴールドマイン
今回:標準少めトラック
前回:地方
11.
トランセンド
今回:標準多め併用
前回:海外
12.
ダイショウジェット
今回:標準トラック
前回:地方
13.
ロックハンドスター
今回:標準少めトラック
前回:地方
14.
クリールパッション
今回:一杯平均トラック
前回:標準多めトラック
15.
ボレアス
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路