新潟で好走してきた馬たちが集ったが、中山に替わってプラスといえるようなタイプが見当たらない。

　◎はノーザンダンサーとリボーとラトロワンヌとフェアトライアルのクロスで母父デインヒルのパワーを増幅していて、配合通りデインヒルのパワーで走るタイプだから東京や外回りでは斬れ負けしてしまう。

　中山では一戦して4着だが、東京よりは中山のほうが合っているはずだ。ちょっと外を引いてしまったが、いつものように前付けならそうロスはないだろうし、ここは前の組から入りたくなるメンツでもある。

【上位拮抗】久々も好仕上がりのヴェルデグリーンを本命に推す。キャリアは浅いが、能力で古馬初対戦も突破する。実績上位のウインクリアビューは乗り難しさがあるが、道中スムーズなら逆転も。掛かった前走で2着と力上位を証明したトーセンマルスも好勝負を見込める。使われつつ上昇のグァンタナメラ、芝でキレが出ているトゥザサミットも差はなく、サクラクローバーやサウンドバラッドも上位争い可能。

【力量互角】2歳12月の、中山の新馬を快勝したヴェルデグリーンだが、走破タイムは2分6秒4。今ひとつ時計的根拠が薄いような気がしていたのだが、スローの上がり勝負とはいえ、中山の急坂を34秒8。次走の若竹賞も、上がり34秒4で2着。春は若葉Sで力尽きたものの(関西圏への輸送で18キロ減)、重賞はともかく、ポテンシャルは準OP超。配合は中距離だが、500万ならマイルでも力で圧倒。トーセンマルスも、浦佐特別・上がり33秒8に能力の片鱗。単穴はヒカルハナミチ。金沢に下った理由は定かではないが、新馬戦を含め、中山の芝は〔1100〕。普通に事が運べば、準OPくらいに出世していたように思う。距離不足を承知で、3歳馬の能力を前面に立てたが、マイル適性ならウインクリアビュー。ただ、疲れと輸送が少し心配。当日の馬体重は要チェック。モツれてグァンタナメラ、トゥザサミット、サンデースイセイと、力量は互角。

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　◎ウインクリアビューは「キングカメハメハ×リヴァーマン」という組み合わせ。キングカメハメハ産駒は基本的に中山芝1600mを得意としており、フィフスペトルなどは当コースで重賞を2勝している(朝日杯FS、京成杯オータムH)。

　フィフスペトルは父がキングカメハメハ、母の父がリヴァーマンの子バーリという血統なので、ウインクリアビューと配合構成がよく似ている。ウインクリアビューの当コースに対する適性は高いだろう。

　昨年暮れに一度走った際は、ひとつ上の1000万条件だったので家賃が高かった。適性以前に能力が足りなかったので気にする必要はない。今回は500万条件なので好走の可能性は十分ある。有利な内枠を引いたのも好材料。