ルーラーはホーンビーム≒パロクサイドのナタ斬れを受け継いだ大跳びで明らかに外回り向きだし、キャプテンは1800mベストで2000mだとスローの注文がつくだけに道悪で持続戦になるとどうか。

　◎はオペラハウス産駒でノーザンダンサーとデリングドゥのクロスの相似配合だからミヤビランベリのような父似のパワー中距離馬で、不良馬場で圧勝があるし、鞍上はサージュウェルズで初重賞勝ちしオペラオーとのコンビで売り出した“サドラー使い”。

　京都は今夜からずっと降り続く予報だけに、馬場が渋っての一発に期待した。

　金鯱賞といえば、例年中京芝2000mで行われるレースですが、昨年と今年は中京競馬場の改装工事により、京都芝2000mで行われます。

　つまり今年は昨年の1着2着の調教タイプを参考にすれば、結果を出すことができるでしょう。

◆2010年
1着アーネストリー/標準トラック
2着ドリームサンデー/標準多めトラック
3着スマートギア/乗込坂路

　上記のように、昨年は小回りの京都芝内回りらしくトラック調教馬が連対しました。

　もちろん今年も重視するのは、立ち回り上手な標準トラックか標準多めトラックでしょう。

　昨年の勝ち馬アーネストリーは長期休養明けで標準坂路。

　能力を考慮すれば、馬券圏内を外すわけにはいきませんが、トラックに逆転される可能性は十分。

　その可能性を秘めているのがネオヴァンドーム。
　
　雨で重いCWをしっかりを駆け抜けたあたり、前走を叩いて状態は更に上昇しています。

　道悪想定で狙いたいのがブラストダッシュ。自身初の3桁指数が不良馬場の中京1800m(6馬身差の圧勝)で、次走がスローの阪神で指数を下げて、続く稍重の京都2000mで当時の最高指数｢108｣をマークした指数推移は見逃せない。

　近走の指数を見ても、2走前に良馬場発表ながら、雨の影響が残って時計の掛かる馬場状態だった大阪-ハンブルクCで最高指数｢110｣を記録して、前走がスローの京都1800mで｢108｣。タフな展開・馬場で持ち味を発揮するタイプだけに、明確な先行馬が揃ったメンバー構成、淀みない流れの場合は上がりが掛かる内回り京都2000m、しかも渋馬場と、激走の条件は揃っている。

５番：好仕上がり。馬場微妙も、チャンス十分。
６番：良くなっているし、馬場も合いそう。
９番：休み明けも好仕上がり。
13番：ペース合いそう。

　ドバイシーマクラシックは、1コーナーを抜ける際にゴチャつき、折り合いを欠いて向こう正面で先頭。一回でもスミヨンがルーラーシップに跨り、クセを知っていたなら、ヴィクトワールピサと同様の成果を挙げたかもしれない。
　
　しかし、残り1ハロンで失速したとはいえ、見せ場は十分。鳴尾記念を、1分44秒9でヒルノダムール以下を子供扱いした、明け4歳世代の中でも3本の指に入る好素材。58kgは確かに厳しいが、ここで躓いてはいけない馬だ。
　
　アーネストリーは、ここは宝塚記念の叩き台。目いっぱいは造っていないし、いつもの休み明けよりは、攻め馬も軽め。しかし、ブエナビスタやナカヤマフェスタに真っ向勝負を挑んだ実力馬。八分のデキでも、このメンバーなら勝ち負け。
　
　5着に敗れはしたが、レコード決着の大阪杯を、ゴール寸前・0秒1差に踏ん張った、キャプテントゥーレも好勝負。馬場が渋れば、決め手不足も補える。
　
　逆に道悪がやっかいだが、フミノイマージンの福島牝馬S・1分45秒4は（上がり33秒3）、牡馬混合でも一歩も引かない好記録。
　
　やや地力は劣るが、渋馬場を味方にナリタクリスタルの流れ込み。サンライズベガも、平坦の京都なら、陣営のコメントほどは見劣らない。

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　重賞2勝の良血・ルーラーシップが本命。前走のドバイシーマCは6着だが、世界の強豪が相手。折り合いも欠いて、能力を十分に発揮できなかった。強い4歳世代の一角を担う存在で、帰国初戦から勝ち負けになる。キャプテントゥーレの前走は勝ち馬に0秒1差（5着）。平坦コースで粘り込みを図る。アーネストリーは昨年の勝ち馬。久々になるが、京都の芝2000mは4戦4連対と相性いい。ナリタクリスタルは前走の中京記念でGIII・2勝目をマーク。このメンバーでも侮れない。ネオヴァンドーム、ホワイトピルグリム、サンライズベガを押さえる。

　◎ブラストダッシュは「オペラハウス×アンバーシャダイ」。この組み合わせは少ないサンプルからヤマトマリオン(重賞4勝)、マストビートゥルー(小倉大賞典5着)、マジックビクトリア(準OP)などが出ているニックス。

　父オペラハウスは道悪の鬼で、とくに母の父にアンバーシャダイを持つ配合は、過去に道悪(重・不良)で5戦して4連対と驚異的な成績を挙げている。

　本馬も条件馬時代に一度道悪を走り、6馬身差で圧勝している。まさに水かきがついているタイプ。金曜日から土曜日にかけての降雨で馬場の悪化が予想される。この馬の出番だろう。