POG取材時から、よく知る馬も出走してきた今年の
デイリー杯2歳S。
私情を入れると、重い印を打つ馬は自然と決まりますが、調教捜査官としての
スタイルを貫くのであれば、あくまで印上位は調教データの根拠が必要なります。
過去5年に遡って調教タイプを検証してみましたが、標準多め坂路が
キャプテントゥーレ(2007)、
リディル(2009)の優勝があるだけに、この調教タイプを中心にすべきかも知れませんが、その方法で本命にした2010年
クリーンエコロジーは4着。この結果を反省するのであれば、違った調教データの見方が必要だと判断しました。
それが「坂路4F時計が出走メンバー最速であるか、ラスト1Fが最速になる加速ラップを踏めている」という調教内容です。
前者のパターンに該当したのが
キャプテントゥーレ、
アドマイヤサガス(2010年2着)であり、後者のパターンに該当したのが
ウイントリガー(2007年3着)、
エイシンアポロン(2009年2着)でした。これらの馬はすべて人気よりも着順を上げていますから、調教適性があるからこその結果でしょう。
このデータを重視すれば、今週の追い切りが坂路4F52.1秒でメンバー最速だった◎
ダローネガとなります。
きっと1番人気に支持されるでしょうから、人気以上に着順を上げることはできませんが、その人気には応えてくれることでしょう。
ラスト1Fが最速ラップになる追い切りをこなせていたのが○
ゲンテン。
調教本数もしっかりこなしているだけに、馬券圏内はまず大丈夫でしょう。
▲
マコトリヴァーサルは標準多め坂路なので、調教タイプは適性最上位。
ただ追い切り内容が4Fもラスト1Fも力強く推せる材料とはなりませんでした。
早い時期に帰厩した△
クラレントは負けて欲しくない器の持ち主。
ただ調教内容、追い切り内容からは印を打つのが精一杯となりました。
1.
クラレント
今回:標準坂路
前回:標準多め併用
2.
マコトリヴァーサル
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
3.
ヴェアリアスムーン
今回:標準少めトラック
前回:軽目トラック
4.
アウヤンテプイ
今回:急仕上げトラック
前回:地方
5.
カイシュウタビビト
今回:標準併用
前回:一杯平均トラック
6.
メイショウダビンチ
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路
7.
ダローネガ
今回:一杯平均併用
前回:一杯平均坂路
8.
ゲンテン
今回:標準坂路
前回:標準トラック
9.
トミーバローズ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:一杯平均坂路
10.
メイショウハガクレ
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路主体
11.
シンゼンレンジャー
今回:標準併用
前回:標準多め併用
12.
アルベルトバローズ
今回:標準坂路
前回:標準併用