グレード制開始のS59年以降から、「消える馬」「残る馬」をチェックしてみよう。
1
トーセンラー……連対率が5割未満の2勝以下馬は、前4走内に2200m以上戦勝ちある馬や前3走内にG1戦3着内好走ある馬、
皐月賞馬・ダービー馬ともに
菊花賞不出走の年を除き[0-0-2-65]。H12年、ダービー1秒差6着→セン
トライト0.2秒差3着の
ジョウテンブレーヴが[2-1-1-4]の成績で5番人気6着敗退。
2
ルイーザシアター……前4走内に8月以降の芝の条件戦で2回以上の敗退歴がある馬は、前走重賞戦3着内好走馬を除き[0-0-0-34]。
3
スーサングレート……前走非重賞戦で連対を外していた馬は、前走体重増減が10kg以上あった馬を除き[0-0-0-44]。
4
ユニバーサルバンク……芝のレースを5回以上走って0-1勝馬は、芝G2・G3(オープン時の
青葉賞を含む)勝ちある馬やG1戦連対歴ある馬を除き[0-0-0-39]。また、前走秋の3歳戦で10着以下かつ1.5秒以上の大敗馬は[0-0-1-29]。
5
フェイトフルウォー……過去71回、
皐月賞・ダービーともに10着以下惨敗だった馬は[0-1-1-22]と未勝利。S59年以降、芝連対数4回以下の該当馬は[0-0-0-10]。
6
シゲルリジチョウ……前3走とも非重賞戦で斤量54kg以下の軽量だった馬は、前走3000m戦連対馬を除き[0-0-0-20]。また、キャリア10戦以上の馬で、前3走内に条件戦で2回以上連対を外していた馬は[0-0-0-17]。
7
ゴットマスタング……前2走とも非重賞戦を使用し、前走2500m未満の条件戦=500万使用馬や、1000万使用して敗退もしくはVも4馬身以上の快勝ない馬のうち、斤量が3kg以上増加となった馬は[0-0-1-28]。
8
ベルシャザール……
ステップ戦の
セントライト記念で0.4秒差(約2馬身)以上敗退の芝2勝以下馬は[0-0-1-25]。ダービー2着の3頭=S59年
スズマッハ4着・S62年
サニースワロー5着・H1年
リアルバースデー3着、また
皐月賞・ダービーともに3着だったH7年
オートマチック13着と重賞実績馬も連対を外していた。
9
ダノンミル……前走1秒以上敗退の芝2勝以下馬で、前4走内に重賞戦(OP時の
青葉賞も含む)3着内好走やOP戦1馬身差以上?がなかった馬は[0-0-0-37]。
10
ロッカヴェラーノ……前走条件戦使用の斤量3kg以上増加馬は、前走4馬身以上圧勝馬や2400m以上戦連対馬を除き[0-0-0-36]。
11
サダムパテック……前走
セントライト記念で連対を外していた馬は、ダービー5着内好走ある馬や2400m以上戦で連対歴があった馬を除き[0-0-1-23]。同馬はダービー7着だったが、これは苦手の緩い馬場が影響したためで、例外に一考の余地あり。ただし、土曜の降雨で馬場がどこまで回復するか要チェック。
12
ハーバーコマンド……前3走とも条件戦を使用し、前走敗退、もしくは?も着差が1馬身差未満の馬は、前走3000m戦連対馬や2200m以上戦連対歴が2回以上あった馬を除き[0-0-0-40]。
13
ウインバリアシオン……ダービー2着馬は[7-2-4-9]。このうち、(a)前3走内に重賞戦(OP時の
青葉賞を含む)連対が2回以上(海外遠征除く)ない馬×、(b)前3走内に日本の3歳限定重賞戦で着外(4着以下)があった馬は×、(c)年明け4戦以上消化して3月以降ダービーまでに3戦以上も使っていた馬は夏休養も激戦の疲労が尾をひいて×、(d)キャリア10戦以上は上積み?で×、以上の4項目をクリアしていたダービー2着馬は[7-0-0-0]。H4年、ダービーで4馬身差2着、
ステップ戦の前走で1馬身半差2着とともに二冠馬
ミホノブルボンに決定的な差をつけられていた
ライスシャワーが、時計勝負では分が悪いと言われていたにもかかわらず、フタを開けてみれば
菊花賞レコード勝ちでブルボンの三冠を阻止した。ライスの2000m戦[0-0-0-2]が2200m以上では連対が3回というのもまったくウインと同じだ。逆転の可能性大。
14
オルフェーヴル……これまでの三冠馬6頭のうち5頭までが勝率7割以上を誇っており、最低でもH6年
ナリタブライアンの.692。オルフェの勝率は.556と低すぎて三冠馬に名を連ねるには見劣り(9戦で4敗)する。
皐月賞・ダービーともに3着内好走馬は[6-4-2-10]。このうち、(a)ダービー3着馬は×、(b)前走
ステップ戦で4着以下あるいはダービー後の
ステップ戦以外の日本のレースで4着以下は×、(c)2か月以上休養馬は×、(d)キャリア10戦以上で前走体重増減10kg以上は×、以上4項目クリア馬は[6-2-0-0]。クリア馬のうち、H4年
ミホノブルボン・H10年
スペシャルウィークがともに単勝オッズ1.5倍のダントツ人気だったが2着と取りこぼしている。
15
サンビーム……前2走とも2000m未満のレースを使っていた馬は[0-0-0-27]。
16
ダノンマックイン……前2走内に500万戦使用ある場合、そこで3馬身差以上の快勝できなかった馬は[0-0-0-31]。また、キャリア10戦以上で、前3走とも条件戦を使用して前走敗退もしくは?も1馬身差未満は[0-0-0-28]。前走2400m戦で、前週のオルフェに0.2秒迫る好時計を計時して穴人気になっているが、H12年、前走900万戦で前週の
神戸新聞杯勝ち時計に0.1秒迫る好走(1/2差1着)の
ヒシマジェスティ(キャリア10戦)が4番人気と急上昇株だったが11着敗退。時計過信は禁物だ。
17
フレールジャック……キャリア4戦以下馬は[0-1-5-7]と未勝利も伏兵特注馬。しかし、キャリア5戦以下で、2000m以上の重賞戦Vもしくは負けても0.3差内好走ある馬やすでに3000m戦で連対歴があった馬を除くと[0-0-0-16]。
18
ショウナンマイティ……前3走とも芝のレースを使い、G1戦以外で5着以下が2回以上あった馬は、前5走内に芝2400m以上戦?あった馬や芝重賞戦連対があった馬を除き[0-0-0-56]。
■騎手の腕を見込んで三冠阻止
ウインバリアシオン◎。鞍上は、H15年
ネオユニヴァースの三冠を阻止した安藤勝己。
皐月賞-1.0・ダービー-0.2・
神戸新聞杯-0.2差と完敗続きだった
ザッツザプレンティを本番で「瞬発力勝負だと分が悪いと思ったので、手応えのあるうちに動いて行った」好騎乗が功を奏して逆転?。オルフェ○、馬場微妙もサダム▲