11R

マイルCS

15:40発走 / 芝1600m (右 外 C) / 天候:晴 / 馬場:稍
6回 京都 6日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 18頭
本賞金:10000,4000,2500,1500,1000万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

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予想印
5エイシンアポロン(5人気)
8リアルインパクト(1人気)
9マルセリーナ(9人気)
11グランプリボス(6人気)
13サプレザ(4人気)
14レインボーペガサス(15人気)
17リディル(2人気)

井崎脩五郎の見解

・前走、G1以外に出走して6番人気以下かつ6着以下だった日本馬
※京都過去10年[0-0-0-18]
●2010年該当馬→ファイングレイン(11着)、キョウエイストーム(14着)、マイネルファルケ(18着)
○2011年該当馬→ライブコンサートエーシンフォワードブリッツェンクレバートウショウ

・前走連対馬をのぞく、1枠、2枠に入った日本馬
※京都過去10年[0-0-1-20]
●2010年該当馬→スマイルジャック(6着)、ファイングレイン(11着)、オウケンサクラ(16着)
○2011年該当馬→フィフスペトルダノンヨーヨーシルポートライブコンサート

・芝G1馬の勝ち馬をのぞく、ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒
※京都過去10年[0-0-2-13]
●2010年該当馬→トゥザグローリー(7着)、キョウエイストーム(14着)
○2011年該当馬→フィフスペトルミッキードリーム

・前走、スワンSで3番人気以下だった馬
※京都過去10年[0-0-5-19]
●2010年該当馬→ジョーカプチーノ(9着)、ファイングレイン(11着)
○2011年該当馬→エーシンフォワードクレバートウショウ

・中9週よりも長いローテで出走する日本馬
※京都過去10年[0-0-0-5]
●2010年該当馬→アブソリュート(12着)
○2011年該当馬→スマイルジャック

・芝G1馬をのぞく、大外枠に入った馬
※京都過去10年[0-0-0-8]
●2010年該当馬→キョウエイストーム(14着)
○2011年該当馬→キョウワジャンヌ

・前走が2着以下だった外国馬
※京都過去5年[0-0-0-3]
●2010年該当馬→該当なし
○2011年該当馬→イモータルヴァース

2010年残った馬→エーシンフォワードダノンヨーヨーゴールスキーサプレザライブコンサートワイルドラズベリーテイエムオーロラキンシャサノキセキガルボショウワモダン

【昨年結果】
1着:エーシンフォワード(○)
2着:ダノンヨーヨー(○)
3着:ゴールスキー(○)

2011年残った馬→エイシンアポロンリアルインパクトマルセリーナグランプリボスサプレザレインボーペガサスリディル

須田:センセイ、先週は懸念していたとおり「秋のG1トリガミ祭り」が開催されてしまいました。「馬連ガミ・馬単ガミ・3連複ハズレ・3連単ハズレ」と、最低の結果ですよ!

井崎:……ソレ、シールを10枚集めたら、なかったことになったりしないかな?

須田:センセイが言うところのシールは「ハズレ馬券」だと思われるので却下です。それにしても、情けないというか、みっともないというか!!

井崎:いや、アレはスノーフェアリーもさることながら、鞍上のムーア騎手を褒め称えるべきだろ。それに、シンメイフジが引っ張った速いペースも、あの馬に向いたと思うぞ。

須田:あとは、アヴェンチュラの強さも目立っていましたよ。有馬記念に出ても面白いくらいと思っていましたから、骨折での休養は惜しいですよねえ……。

井崎:まあ、そんなこんなで調子を落としつつ、今週はマイルCSかあ。また海外から強い馬が来てるし、馬券的にもかなり難しいレースになりそうだよな。

須田:なにしろイモータルヴァースは、あのゴルディコヴァに勝った馬ですからねえ。しかも、3歳牝馬なので斤量54キロ。ここは好勝負が……って、消してるし!

井崎:そうなんだよ(笑)。海外馬はイモータルヴァースが消えてサプレザが残ったんだけど、こっちのほうが配当的には美味しいだろ?

須田:そりゃまあ、イモータルヴァースのほうが人気を集めるとは思いますが……念のためお伝えしておきますが、京都は金曜日から雨で、土日も雨の確率が高そうなんです。

井崎:つまり、海外馬に向く重い馬場となる確率が高いと。でも、イモータルヴァースが日本の硬い馬場をこなすかどうかって、けっこうビミョーだと思うぞ?

須田:そこは確かにそうですね。マイルの持ち時計にしても1分38秒台ですし、高速馬場への適性について疑問が残るのは確かでしょう。アッサリこなす可能性もありますが!

井崎:その場合は、素直に降参(笑)。ただ、今回どちらの海外馬が「買い」かといえば、馬場適性に裏付けがあるサプレザのほうだと思うよ。

須田:では、続いて日本馬の取捨に関して。おおむね順当なところが消されている印象ですが、ちょっと気になるのがスマイルジャック。休養明けとはいえ、強いですよね?

井崎:能力だけなら、ここに入っても間違いなく上位だろうな。ただ、安田記念からのぶっつけとなると、ちょっと厳しい気がするなあ。仕上がり次第としか言いようがない。

須田:あとは、ミッキードリームも「消し」で大丈夫かと不安になる1頭。とはいえ、既に7頭残しですし、さらにトリガミ確率を上げるワケにもいかないんですが……。

井崎:そういう怪しい馬を残していたら、今年の場合はキリがないからな。覚悟を決めて、この7頭で、しかもソコソコ高配当になってくれるのを願いつつ勝負だよ!

須田:いつもながら、とんでもなく他力本願ですよねえ(笑)。まあ最悪でも、先週のようなみっともない結果にならないようお願いしますよ!?
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

17

1点 1000円

3連単1着流しマルチ
1着

17

相手

1

3

8

9

12

16

90通り 各100円

東大ホースメンクラブの見解

 京都マイルは先行馬の回収率が高く(前走脚質別複勝回収率は、逃げ56%、先行85%、差し76%、追込57%)、先行馬中心に予想を組み立てます。

 本命はリディルです。安定した先行脚質に加えて、京都マイル戦でアグネスタキオン産駒は単勝回収率121%、複勝回収率89%、複勝圏内率39%と高い水準を残しており、血統的にも妙味があります。(データは05年から現在)

 リディル自身も平坦コースで[5-2-0-1]という平坦コース巧者で唯一の着外は小倉で行われた新馬戦のみです。重馬場も4走前の谷川岳S(稍重)の内容から問題なく、死角がありません。

 以下、フィフスペトルリアルインパクトといった好枠先行馬を中心に前残りの決着を想定しています。

東大ホースメンクラブ TOM

 望田潤の予想

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予想印
17リディル(2人気)
8リアルインパクト(1人気)
7イモータルヴァース(3人気)
13サプレザ(4人気)
11グランプリボス(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

17

1点 2000円

馬連

8

-

17

1点 3000円

馬連

7

-

8

1点 2000円

馬連

8

-

13

1点 2000円

馬連

8

-

11

1点 1000円

望田潤の見解

◎はクラレントの3/4兄で、母は京都牝馬S3着でその全姉にエリザベス女王杯エリモシックがいる。サンデーにアグネスフローラダンシングブレーヴテスコボーイで、マイラーとしての血脈構成は最高。ヘイロー≒ドローン≒デプス3×4・4、アルサイド≒オリオール5×6のニアリークロスで配合も満点。

「サンデー×リファール×ハイインロー」の配合形なので前受けでしぶとい脚質で、安田記念は直線行き場がなく脚を余したが、ここ2走のような好位抜け出しの横綱相撲ならG1を勝てるはずだ。半分ハイペリオン的な粘り強さ我慢強さで走っている馬だし、道悪が多少残っても心配していない。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

3

1点 400円

単勝

6

1点 400円

複勝

3

1点 1000円

複勝

6

1点 1000円

3連複軸1頭流し

3

相手

2

5

6

7

11

12

13

15

17

36通り 各100円

3連複軸1頭流し

6

相手

2

3

5

7

11

12

13

15

17

36通り 各100円

井内利彰の見解

 過去7年のマイルチャンピオンシップ1着馬の調教タイプを列記すると、

2004年 標準多め坂路
2005年 標準多め併用
2006年 馬ナリ平均併用
2007年 標準併用
2008年 標準併用
2009年 標準多め坂路
2010年 標準坂路

 ご覧のようにトラック単一調教馬の優勝はありません。

 京都芝外回りのマイル戦らしい調教適性が表れたレースだけに、本数が標準以上であり、坂路もしくは併用であれば、勝ち馬としての調教適性を十分に備えています。

 それだけでは該当馬が多すぎるというのが今年のマイルCS

 あとはここの調教内容に着目するしかありませんが、昨年の勝ち馬がほぼ同じ内容で調教しているとなれば、真っ先に評価するべきだと判断しました。

 昨年と同じローテーション(スワンSマイルCS)で出走する◎エーシンフォワード。その調教タイプの変化を昨年と比較してみてください。

2010年 急仕上げ坂路→標準坂路
2011年 標準少め坂路→一杯平均坂路

 詳細なタイプは違いますが、本数が強化されている点は全く同じ。

 そして強さに関しては前走が一杯平均系統か、今回が一杯平均系統と2走1組にすれば、全体的な調教タイプが昨年と今年で同じになります。

 昨年の最終追いに比べて、今年の最終追いは坂路で終い最速ラップを踏んだ走り。
 強さをマイナーチェンジしたことで、昨年より状態は上だと思います。

 同厩舎○シルポートの調教内容にも魅力たっぷり。

 実は最終追い切りの時計とその強さに好走と凡走の指標がはっきり表れています。
簡単な言葉で表現すると「時計は速く、強さは強く」という調教内容です。秋2戦はこの

 調教内容に該当していなかったので、負けて当然でしょう。

 しかし今回はファイナルSマイラーズCを勝った時と同じスピードの追い切りを行えています。これなら十分に逃げ切ることができるはずです。

 ▲ダノンヨーヨーは昨年2着ですが、その時に似た調教内容。

 ただ併せ馬がなかった昨年から今年は併せ馬がありますので、その変化の分、評価を下げています。

 前走が十分な仕上がりだった△リディルは大きな上積みがないと判断しての4番手。

 △ミッキードリームマイルCS大得意の音無厩舎が送り出しているだけに、初マイルはむしろ歓迎すべき。追い切り内容も実にハードで疲れは一切ありません。

 全く人気のないブリッツェンですが、調教タイプは最適ですし、二ノ宮敬宇厩舎の鉄板調教に該当。必ず人気以上の走りは見せてくれるでしょう。

 外国馬△イモータルヴァース、△サプレザの2頭は調教欄をご覧いただければ一目瞭然、かなりやる気の調教内容。これを評価しないわけにはいきませんでした。

 △エイシンアポロン、△グランプリボスの調教内容も好走時とほぼ同じなので、印を打っています。

1.フィフスペトル
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

2.ダノンヨーヨー
今回:標準坂路
前回:標準坂路

3.シルポート
今回:標準坂路
前回:標準坂路

4.ライブコンサート
今回:標準トラック
前回:標準トラック

5.エイシンアポロン
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路

6.エーシンフォワード
今回:一杯平均坂路
前回:標準少め坂路

7.イモータルヴァース
今回:標準トラック
前回:海外

8.リアルインパクト
今回:標準併用
前回:標準併用

9.マルセリーナ
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック

10.スマイルジャック
今回:標準トラック
前回:標準多め併用

11.グランプリボス
今回:標準多め坂路主体
前回:標準坂路

12.ミッキードリーム
今回:一杯平均坂路
前回:馬ナリ平均坂路

13.サプレザ
今回:標準トラック
前回:海外

14.レインボーペガサス
今回:標準坂路
前回:標準坂路

15.ブリッツェン
今回:標準多め併用
前回:標準併用

16.クレバートウショウ
今回:スパルタトラック
前回:急仕上げトラック

17.リディル
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路

18.キョウワジャンヌ
今回:標準坂路
前回:標準坂路

 山崎エリカの予想

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予想印
3シルポート(7人気)
13サプレザ(4人気)
14レインボーペガサス(15人気)
1フィフスペトル(11人気)
12ミッキードリーム(8人気)
17リディル(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

3

相手

1

12

13

14

17

5通り 各2000円

山崎エリカの見解

 中距離路線でやや足りない馬vsマイル路線の上位馬の対戦図式で今年のG1最大の混戦レースです。日本は中距離路線で足りない馬がマイル路線に回ってきますから、力関係はパワーポイント指数でもほぼ互角となります。

 こういうレースでは特に1.前走で厳しいレースをしている馬、2.前走で力を出し切っていないもともと強い馬が優勢のレースとなります。つまり前走で前哨戦にふさわしいレースをした馬が活躍するということです。

 そこで今回は前走天皇賞(秋)で大暴走をしたシルポートを◎に推します。天皇賞(秋)は前半3F34秒3と短距離並みに速くて、道中もなかなかペースが落ちない超のつくハイペースでした。3番手を追走したあのアーネストリーでさえも、いくらコーナーロスがあったとはいえ、14着に沈む流れだったのです。つまり昨年の都大路Sでレコードタイムと0.1秒差で勝利した実績や京都金杯マイラーズC勝ちなどの実績があるシルポートは、前走で1と2の条件を満たしたことになります。今回で上位候補としてエントリーする資格は十分あるでしょう。

 ○は一昨年のマイルCSで3着、昨年のマイルCSで4着のサプレザ。同馬は安定して力を発揮するタイプなので今年も上位争いに加わってくる可能性が高いでしょう。

 ▲は今夏の関屋記念を休養明けで勝利したように、ここへ来て力をつけているレインボーペガサス。前走の富士Sは積極策が裏目に出ましたが、いつものように好位で折り合えば上位争いが可能でしょう。

 高橋学の予想

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予想印
8リアルインパクト(1人気)
17リディル(2人気)
7イモータルヴァース(3人気)
1フィフスペトル(11人気)
13サプレザ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連BOX

1

7

8

13

17

10通り 各1000円

高橋学の見解

 過去27回から、「消える馬」「残る馬」をチェックしてみよう。

1.フィフスペトル……京成杯AH使用馬は[2-2-3-43]でマイルCSとの相性は悪そうだが、前2走「京成杯3番人気以内1-3着→スワンSorスプリターズS」のローテをとり、前走10着以下かつ1秒以上敗退馬を除くと[2-1-1-0]。類似型で、H13年ゼンノエルシド4番人気1着時、前2走「京成杯1:31.5レコ勝ち→スプリンターズ1:07.5、10着(0.5秒差)」のローテがフィフスP「京成杯1:31.91着→スプリンターズ1:07.96着(0.5秒差)」と酷似。伏兵に押さえたい一頭。

2.ダノンヨーヨー……前走で連対を外しているうえに、その年の芝1200-1800mのJRA重賞戦で連対歴がなかった馬は[0-0-6-116]。

3.シルポート……2or3走前に芝1400-2000mの重賞戦で連対歴がなく、前走6着以下かつ1秒以上敗退の6歳以上高齢馬は[0-0-0-21]。

4.ライブコンサート……前走着順掲示板外6着以下の7歳以上馬は[0-0-0-15]。

5.エイシンアポロン……勝ち星4勝未満(マル地馬は中央時のみの成績)は[0-2-1-62]で、このうち斤量増加馬は[0-0-1-17]。

6.エーシンフォワード……前走6番人気以下かつ6着以下の6歳以上馬[0-0-0-34]。

7.イモータルヴァース……6か月以上の長期休養馬除き、前3走(年度内に限る)ともOP以上の芝1400m以上戦で1-4着好走していた牝馬のうち、前3走内に重賞戦・斤量55キロ以上で3着内好走歴のある5歳以下牝馬は[4-3-2-4]。
このうち、
 (a)右芝0-1勝馬×
 (b)1400-1600m戦0-1勝馬や1600m戦を10回以上走って0-1勝は×

 この2項目をクリアしていた好調牝馬は[4-3-1-0]。祖母ミルプリンセス産駒のラストタイクーン(叔父にあたる)は86年米G1ブリーダーズCマイルの覇者で血統的ポテンシャルも高い。

8.リアルインパクト……中距離1800mの毎日王冠出走組は[11-11-2-36]でステップ戦のスワンS[8-10-14-133]と比較すると好走率は高い。その毎日王冠組のうち、
 (a)毎日王冠6着以下は×
 (b)前走天皇賞で不利有除く0.8秒以上敗退は×
 (c)前走敗退馬で1600m戦の連対率5割未満は×
 (d)7月以降に4戦以上も消化して前走敗退は×
 (e)当日体重8キロ以上増減馬は×
 (f)右芝を5回以上走って0-1勝は×
 (g)前4走内に芝重賞戦で3着内好走のない馬は×

 以上の7項目すべてをクリアしていた馬は[10-8-1-0]。ただ、勝ち味の遅さが気がかり。芝0-2勝馬は[2-1-3-45]と好走例あるものの、H7年1番人気ビコーペガサス4着・S60年2番人気ウエスタンファイブ5着・H4年3番人気ヤマニンゼファー5着と人気馬があと一歩及ばずに敗退している。

9.マルセリーナ……秋9月以降に2戦以上して、前2走とも連対外の3歳馬は[0-0-0-23]。

10.スマイルジャック……前走敗退の2か月以上休養馬は[0-0-1-26]。

11.グランプリボス……前2走とも芝の良・稍重を使用していた馬のうち、ともに6着以下の着順掲示板外で前走が1秒以上惨敗だった馬は[0-0-1-31]。

12.ミッキードリーム……秋9月以降に3戦以上して、前走連対を外していた馬は、斤量2キロ以上減馬を除き[0-0-0-48]。

13.サプレザ……3度目の挑戦になるが、前走G1サンチャリオットS3連覇時の時計1:37.6は、一昨年来日(3着)時の1:34.4より3.2秒も遅く、ニューマーケット競馬場前日のG2ジョエルS1:34.68、2歳牝馬G1フィリーズマイル1:35.98と比べてもかなり劣る。自費で帯同馬を連れてきた臨戦態勢は好感も、先週のスノーフェアリーのような突き抜けるイメージは湧かない。

14.レインボーペガサス……1600m戦を5回以上走って0-1勝かつ右芝0-2勝[0-0-0-22]。

15.ブリッツェン……前3走ともG3以下戦を使用し、前走敗退もしくはVも1馬身差未満の辛勝だった馬で、斤量減のなかった斤量57キロ馬は[0-0-0-39]。

16.クレバートウショウ……前走スワンSで5番人気以下かつ5着以下かつ1秒以上敗退の4歳以上馬は[0-0-0-23]。

17.リディル……スプリンターズSが冬から秋開催に組み入れられるようになったH12年以降、前走スワンS使用馬は[1-1-5-41]と関連性の低下が著しく、スワンS組には手を出しにくいが、連勝中の勢いに注目したい。前走の勝ち時計はレコードに0.1秒迫る好タイム。前3走内(年度内に限る)に日本の芝重賞戦でレコード勝ち(タイも含む)があった馬は[10-2-2-3]。このうち、
 (a)前走1秒以上大敗×
 (b)前3走内に6着以下が2回は×
 (c)1600m戦連対が0-1回は×
 (d)2か月以上休養馬を除く体重10キロ以上増減馬は×

 以上の4項目クリア馬は[10-1-1-0]。リディルの時計に裏付けされた勢いは外せない。

18.キョウワジャンヌ……前4走内に芝1400-2000mの重賞戦(牝馬限定除く)で3着内好走がなく、1600m戦0-1勝かつ芝5勝未満の馬は、斤量が前走比2キロ以上減馬を除き[0-0-0-76]。

■狙い……勝ち味の遅さはあるがリアルインパクト◎、事前発表体重522キロがどこまで絞れるか要チェック。マイル4勝の急上昇株リディルは17番枠が痛く○。

▲はイモータルヴァース。過去10年のマイルCS平均走破時計は1:32.74で、これに対応するには自身の持ち時計ジャックルマロワ賞での1:38.3を5秒以上も短縮しなければならない。

一昨年のサプレザは、持ち時計1:34.3を0.9秒短縮しての1:33.43着だった。週末の降雨で馬場悪化も、不良で行われたH5年でさえ勝ち時計は1:35.7。スピード対応力がカギ。ちなみに、93年ジャックルマロワ賞を3歳V(1:39.8)のサイエダディは翌春の安田記念に遠征してきて2番人気7着(1:33.9)だった。サプレザは好調持続も6歳で伸びシロ?△。

 京成杯で好タイム好走のフィフスペトル☆。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

14

1点 3000円

3連複フォーメーション
1着

14

2着

6

7

8

12

13

14

相手

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

70通り 各100円

三田明太の見解

 週末の天気予報を見る限り、1分31秒台の超高速決着となった昨年のような馬場状態は見込めなさそう。また、今週からCコース替わりで、馬場の荒れた内目がカバーされるが、雨中の開催となれば、日曜のメイン時には外差し傾向になる可能性も秘めている。

 指数的にはスピードよりも持久力指向を重視してレインボーペガサスを狙ってみたい。6歳のベテランになるが、骨折や屈腱炎などがあり、GI出走は08年のダービー以来で、古馬GIに限れば今回が初となる、ある意味でフレッシュな存在。

 初勝利が京都ダ1800mで、初の重賞勝ちが時計の掛かる馬場状態で外伸び馬場だった08年きさらぎ賞(京都1800m)と、デビュー当時から斬れより持久力を問われる展開で実績を残していたタイプ。近走の成績だけを見ると、準OPを突破するに6戦も要したのは事実だが、スローの上がり勝負では2桁指数に留まるのに対し、前後半のラップ差が小さい淀みない展開ではキッチリ3桁指数をマークしており、近走の指数動向から自身の適性にブレがないのは確か。

 前走の富士SマイルCSと相性の悪いレースで有名だが、今年は不良馬場の影響があるにしても、指数的には例年より明らかにレベルが高い。7着に凡走しているが、逃げ馬不在でテンが緩くなり、なし崩し的にハナを切らされた印象もあり、自身の適性を考えれば、着順ほど悲観する内容でもない。時計の掛かる馬場状態で、淀みない流れになるのであれば、今回のメンバーで最も変わり身の可能性を感じさせる指数動向だけに、2年連続で古豪復活のシーンに期待してみたい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

5

1点 2000円

馬連

5

-

8

1点 2000円

馬連

5

-

7

1点 1500円

馬連

1

-

5

1点 1000円

馬連

2

-

5

1点 1000円

馬連

3

-

8

1点 1500円

馬連

3

-

7

1点 1000円

古澤秀和の見解

内枠先行重視の印。
3番:好馬体。ハナ切ればチャンス十分。
5番:馬場合うし、枠順も有利。
7番:好馬体。直線内突けばチャンスある。
8番:前走よりパワーアップ。上手く内に入れられれば。
17番:素晴らしい馬体だが、短距離性向が強くなってきた。前走もハマりすぎだけに、過信は禁物。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

予想印
8リアルインパクト(1人気)
7イモータルヴァース(3人気)
17リディル(2人気)
1フィフスペトル(11人気)
11グランプリボス(6人気)
13サプレザ(4人気)
18キョウワジャンヌ(14人気)

丹下日出夫の見解

【地力確認】リアルインパクトは、安田記念を1分32秒0で戴冠。春の時点で、古馬も含めた、マイルシーンにおける立ち位置を一度は確立している。ただ、安田記念は古馬勢とは斤量差のある54キロ。他馬のマークも比較的薄く、果たして同斤量の力勝負となってどうか。57キロの別定重量・秋緒戦の毎日王冠で、今一度力関係を問われることになったが、スローの上がり勝負とはいえ、ラスト3Fのレースラップは10秒9―11秒1―11秒6。1Fが長い1800mだけに、ゴール寸前ダークシャドウの差し込みを許したものの、後の天皇賞2着馬を相手に、堂々クビ差に渡り合った意味は大きい。直線平坦の京都なら先行してもうひと伸びも期待できる。しかも今週から京都はCコース。基本的には、内よりの先行有利の馬場でもある。逆転があれば、イモータルヴァース。6月の仏GI奪取を起点に3連勝。やや峠を過ぎたとはいえ、世界屈指のトップマイラーであるゴルデコヴァをジャックルマロワ賞で完封。ちなみに、同レースの3着馬サプレザは、前二年マイルCSに遠征して3・4着の結果を残しているが、同馬との対戦比較や、火曜日の併せ馬の勢いや脚色からも(イモータルが、グンと外から併入。切れる)、日本における力比較も想像できるのではないか。重馬場なら単。割って入ればリディル。前哨戦のスワンSは、2から5ハロン目にかけ10秒台が3つ並ぶHラップを、1分19秒4でスパリと抜けきっている。春の安田は、前が詰まる不利を受け7着に終わったものの、ここ二戦は、スタートを決め好位のポケット。二の脚を使って一気に抜け出す戦法を完成。春とは馬が違うし、4歳世代の中では、エイシンアポロンあたりよりは格上の評価を得ていたマイラーだ。惑星にフィフスペトルを抜擢。スプリンターズSは、さすがに距離が短く6着入線も、ビビットな6FのスプリントGIを経験したことで、レースへの意識や反応も高まるハズだ。ちなみに鞍上の横山典は、二年前のマイルCSを、カンパニーで内一気。この時期の京都は、どこが伸びるか。勝負どころを押さえている。グランプリボスは、前回は明らかに叩き台。イレ込んだり前が詰まったり、中途半端な競馬に終わったが、デムーロとのコンビで朝日杯FS制覇。彼には、いいイメージしかないだろうし、この中間は珍しく、負荷の高いコース追いを敢行。馬が伸びやかさを取り戻した可能性も高い。もちろん、サプレザも、自費で帯同馬を引き連れ、過去二年のような馬体細化はない。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
13サプレザ(4人気)
10スマイルジャック(13人気)
17リディル(2人気)
12ミッキードリーム(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

10

12

13

17

12通り 各400円

3連単BOX

10

12

13

17

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

8

相手

5

6

7

11

13

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

8

2着

17

相手

5

6

7

11

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

8

2着

13

相手

5

6

7

11

17

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【上位拮抗】リアルインパクトは今春の安田記念で古馬を破って優勝。休み明けの毎日王冠も、勝ち馬と同タイムの2着と見せ場たっぷりの競馬だった。今回は叩き2走目で距離短縮もプラス材料。春秋マイル王の称号を手に入れる。リディルは前走のスワンSで約2年ぶりの重賞V。体重増が示すように、体質が強化してひと皮剥けた。GIでも素質はヒケを取らない。仏国馬のサプレザは、一昨年3着、昨年4着に続く参戦。前走のサンチャリオットSを3連覇するなど、6歳牝馬でも衰えはない。エーシンフォワードは昨年の覇者。前走は59キロを背負っての6着で、定量の57キロなら立ち回りひとつ。グランプリボスはG?2勝の3歳馬で、リアルインパクトに対しても4戦して一度も負けていない。エイシンアポロンは前哨戦の富士Sで鮮やかな差し切り勝ち。もう一頭の仏国馬のイモータルヴァースは、馬場が渋れば浮上のチャンスが大きくなる。

 栗山求の予想

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予想印
8リアルインパクト(1人気)
7イモータルヴァース(3人気)
17リディル(2人気)
5エイシンアポロン(5人気)
9マルセリーナ(9人気)
13サプレザ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

8

相手

5

7

9

13

17

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

8

相手

5

7

9

13

17

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎リアルインパクトは「ディープインパクト×メドウレイク」という組み合わせ。母の父メドウレイクはデビュー戦(ダート6f)で後続を22馬身引き離して勝ち、「セクレタリアトの再来」と騒がれた快速馬で、ここがスピード面の裏付けとなっている。

 半兄アイルラヴァゲインオーシャンS(G3・芝1200m)を勝ったスプリンターだった。サンデー系とニックスの関係にあるヘリオポリスが入るほか、ノーサードチャンス≒ブルームーン5×4・5などを持つなど優れた配合構成で、母方にアメリカ血統が濃厚に入るためディープインパクト産駒によく見られるしなやかな差しタイプではなく、粘り強い先行力が持ち味。ハイペースで展開するマイル前後のレースに向いていることは安田記念で証明している。

 恵まれた馬格から繰り出すパワフルなフットワークは少々の馬場悪化には動じない。先行してバテないため安定感があり、今回は直線平坦の京都コースに替わるので容易には止まらないだろう。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

14

16

17

2着

5

8

9

13

14

16

17

相手

5

8

9

13

14

16

17

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 マイルCSが行なわれる京都芝1600m外から注目の直結コースは、京都芝1800m、東京芝1600m、新潟芝1600m、東京芝1800m、阪神芝1600m、京都芝1400m外、同コースの京都芝1600m外。直結コースの激走馬は、同じ適性が要求される今走のコースに合うため、高い適性を活かして大駆けできる。

 ◎レインボーペガサスは、直結コースの京都芝1800m外で重賞のきさらぎ賞を制した。最近は、4走前に京都芝1800mを勝ち、3走前に直結コース・新潟芝1600mの関屋記念を勝利した。前走は東京で敗れたが、得意の京都外回りコースに戻れば大駆けを期待できる。

 ○リディルは、京都マイルで2歳時に重賞のデイリー杯2歳Sを制し、前々走で米子Sを勝利した。また、前走は直結コース・京都芝1400m外のスワンSを勝っている。これで京都外回りは4戦3勝(パーフェクト連対)となり、京都外回り巧者といえる。

 ▲クレバートウショウは、京都マイルの石清水Sを勝っている(この時の2着馬は◎レインボーペガサス)。また春には、直結コースの阪神マイルでマイラーズCを連対した。G1レースの安田記念で4着という惜しいところまで来ており、京都マイルなら馬券圏内を争えるため、穴馬。

 △リアルインパクトは、前走にて直結コース・東京芝1800mの毎日王冠を連対、春には直結コースの東京マイルで安田記念を制した。距離はマイルの方が合うため、前走から1ハロン短縮してG1に向かえるのはプラス材料。

 △マルセリーナは、京都マイルのエルフィンSと直結コースの桜花賞を勝っている。最後の直線が長いコースのマイル戦は、もっとも得意なコース。近2走は惨敗したが、前々走は休養明け、前走は内回りの中距離戦で敗因はハッキリしている。今回は桜花賞以来となるマイル戦で、変わり身を警戒する。

 の予想

の見解

 先週のエリザベス女王杯は前年の1、3着馬が再度1、3着と同じ着順で入線しましたが、今週のマイルCSも昨年の1、2、4、5、6着馬が出走。下り坂から平坦な直線で長くいい脚を使う京都外回りの特性を考えると、同じ舞台でのG1好走は一定のアドバンテージをもたらすと言っていいでしょう。

マイルCS(G1・京都外8F)
2006:34.0-23.5-35.2=1:32.7(ダイワメジャー)
2007:34.4-23.6-34.7=1:32.7(ダイワメジャー)
2008:34.4-23.5-34.7=1:32.6(ブルーメンブラット)
2009:34.8-23.9-34.5=1:33.2(カンパニー)
2010:33.7-23.0-35.1=1:31.8(エーシンフォワード)
※「テン3F-中盤2F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

 昨年はテンも中盤も近年で最速の激流で、スピード重視の差し勝負。「中団で受けて上手く内を突き抜けた1着馬(エーシンフォワード)」「外を回してよく追い込んだ2、4着馬(ダノンヨーヨーサプレザ)」「急流を先行してよく踏ん張った5、6着馬(ライブコンサートスマイルジャック)」と、それぞれに強さがあるレースぶりだっただけに、上位馬はほとんど差がなく、今回も状態と展開次第で全馬にチャンスがありそうです。

 これらに加えて、安田記念1、3、4着馬。NHKマイルC1、3着馬、桜花賞1着馬、朝日杯FS1、2着馬。さらにはジャックルマロワ賞1、3着馬もおり、「ここ1年のマイルG1で掲示板に載った馬」が計10頭も出走。

 昨年マイルCSがレースレコードだったのを筆頭に、安田記念桜花賞なども急流で優秀な時計だったことを考えると、これらG1実績組の壁は厚そうです。このメンバーを相手に、G1実績が薄いのに人気しているリディルなどは、やや過剰な評価を受けていると言ってもいいのではないでしょうか。

 人気に偏りがある以上、「国内の複数のマイルG1で好走した馬を重視して、素直に格で評価」すれば、それなりに妙味がある馬券が組めそうです。そしてそれ以外では、近年の傾向から「急流マイルでの好走実績と、中長距離で走れる底力を兼備した馬」を狙っていきたいと思います。

●注目馬=グランプリボスサプレザスマイルジャックリアルインパクト(複数のマイルG1で好走)、エイシンアポロンフィフスペトルマルセリーナレインボーペガサス(急流マイルと中長距離戦の両方に実績がある馬)

厳選予想 ウマい馬券