【力量互角】
師走Sや
マーチSだけを見ると、ガリガリの逃げ馬のような印象を与える
トーセンアドミラルだが、昨年の春から夏にかけ、ローカルの1700mや新潟の1800ダートを舞台に、先行差しで3連勝を遂げた、本質は平坦ローカル巧者。滞在競馬は、余計なイレ込みも解消され、好位のポケットでも、競馬が可能だ。よしんば、ハナを主張したとしても、勝ち負けを演じるだけの地力を備えている。さて、問題は同条件の
大沼S組。同レースのぺースを、速いとみるか、表示通り平均とみるか。ちょっと悩ましいが、流れに恵まれたにせよ、
キクノアポロは、出遅れをハネ返し、懸命に馬を動かしての3着入線。条件時代とはいえ、全6勝のうち3勝が1700ダート。この距離のリズムに乗れない馬ではない。もちろん、北海道の1700ダートといえば、
エーシンモアオバー。札幌の1分42秒9という時計は、ここに入ると光輝いている。しかし、前走でハナを譲った
トーホウオルビスが、再度出走。藤田の気合をもってしても、テンの速さは
トーホウに分があるか。6歳夏、多少状態にも陰りあり。モツれて
サイオン、
サンライズモール、
サクラロミオと、小頭数でも連下は丁寧に。