･騎手が乗り替わる7歳以上馬
※福島過去9回[0-0-0-28]
●2010年該当馬→トウショウシロッコ(5着)、ホッコーパドゥシャ(9着)、ゼンノグッドウッド(10着)、ニルヴァーナ(15着)、フサイチアウステル(16着)
○2012年該当馬→イケドラゴン、サンライズベガ、スマートステージ

･8歳以上馬
※福島過去9回[0-0-0-22]
●2010年該当馬→ホッコーパドゥシャ(9着)、ブレーヴハート(12着)、エリモハリアー(14着)、フサイチアウステル(16着)
○2012年該当馬→シンゲン、サンライズベガ

･前走3着以内にもかかわらず、斤量が55キロ以下である馬
※福島過去9回[0-0-2-20]
●2010年該当馬→イケドラゴン(6着)、ダイワジャンヌ(13着)、ニルヴァーナ(15着)
○2012年該当馬→ミキノバンジョー、ニシノメイゲツ、

･騎手が継続騎乗である斤量55キロ以下の牡馬
※福島過去9回[0-1-2-24]
●2010年該当馬→イケドラゴン(6着)、サニーサンデー(11着)、ブレーヴハート(12着)
○2012年該当馬→トップカミング、ニシノメイゲツ、エクスペディション、トップゾーン

･前走馬体重が459キロ以下である牡馬
※福島過去9回[0-0-0-11]
●2010年該当馬→キョウエイストーム(7着)
○2012年該当馬→トップカミング、トーセンラー、ニシノメイゲツ、エクスペディション

2010年残った馬→ドモナラズ、アルコセニョーラ、サンライズベガ、バトルバニヤン、マイネルグラシュー

【2010年結果】
1着：ドモナラズ(○)
2着：アルコセニョーラ(○)
3着：サンライズベガ(○)

2012年残った馬→ゲシュタルト、ダイワファルコン、アスカクリチャン、アニメイトバイオ、タッチミーノット、ケイアイドウソジン

2012年下半期[星取り表]：●

須田：井崎、アウトー！　ラジオNIKKEI賞が1着、ヌケ、ヌケでハズレという結果でしたので、今週から導入した「星取り表」にしっかりと黒星を刻ませていただきました！

井崎：いや、何というか……想像以上に恥ずかしいな、コレ。ここに延々と黒星が並ぶところを想像しただけで、寒気がしてくるよ。須田クン、なんという不都合なものを！

須田：こうでもしないと、井崎センセイは「アハハ、ハズレちゃったねえ」って笑い飛ばして終わっちゃうじゃないですか。で、臆面もなくそれを延々と繰り返してるワケで。

井崎：ウン、須田クンが本気でヤバいと考えてるのが、よ-く伝わってくるね。せめて3回に1回、いや5回に1回は当てないとマズいな、こりゃ……。

須田：そうそう、その調子で焦っていただかないことには、導入した意味がない(笑)。より必死になって、少しでも精度の高い予想をお願いしたいものです。

井崎：焦ってるよ！　しかも、これほど痛切に「当てたい！」と思ってる週のお題レースが七夕賞とは、これまたツイてない(笑)。当たり前のように荒れるからねえ。

須田：福島芝のハンデ戦で、しかもフルゲート16頭。もう、この時点で荒れる気配がプンプン漂ってきますからね。では、最初の消去ネタから見て行きましょうか。

井崎：まずは「年齢」がらみのネタで絞り込んでみた。乗り替わり自体はマイナスどころかプラスなくらいなんだが、7歳以上馬についてはサッパリなんだよな。

須田：同様に8歳以上馬もダメ、と。サンライズベガの消去は実績馬だけにちょっと気がかりですが、まあ消去ネタとしては順当なところではないかと。

井崎：で、次の2ネタが全体的に成績が悪い「斤量55キロ以下馬」の絞り込みだな。「ハンデ重賞では背負った馬を狙え」というセオリーがキッチリ効く重賞なんだよ。

須田：ここで消えているのがエクスペディション。重賞での実績はまだないですが、中日新聞杯では1番人気に推されてたほどの素質馬。消すの、ちょっと怖くないですか？

井崎：ん-、ここは休養明け初戦で、その次の「前走馬体重ネタ」にも該当してるから、そこまで気にはならなかったんだけどな。個人的にはトーセンラーのほうが怖いよ。

須田：そりゃまあ、重賞実績どころかG1での好走実績まである馬ですからねえ。馬格がないという理由だけで消すのは、さすがにいかがなものかと。

井崎：でもコレって、この時期になると福島の馬場が荒れて、力のいる芝状態になってるのが理由だと思うんだよ。小型馬よりも大型馬のほうが、当然パワーはあるだろうし。

須田：う-ん……まあ、そういう部分もあるかとは思いますが、アテにはしづらいですよ。今週の結果が白星か黒星かは、トーセンラーの結果次第って気がしますねえ。

井崎：だからって、この馬を拾った結果がトリガミで、星取り表の序盤から「△」が付くってのも嫌だけどな(笑)。ああ、少しでも早く白星ゲットで楽になりたいっ！！

　今週日曜日の福島競馬場でのメインレースはハンデ戦重賞の七夕賞です。ハンデ戦で実力が拮抗しているのでひじょうに難しいレースになりそうです。

　本命にはダイワファルコンです。前走のエプソムCでは後方からのレースとなり、ふだんのような先行する形にならず、展開的にも厳しく負けましたが、前走のダービー卿CTでは着順ほど負けていません。中山コースのような小回りなコースで実績があり、さらに今回内枠に入ったので好条件が揃っているのでこの馬を軸とします。

　対抗にはゲシュタルトです。前走の京都記念ではレースになりませんでしたが、三歳のときですが重賞を勝っており、前々走まで重賞で安定した成績を残しています。馬場が悪い条件でも苦にせず結果を残していますし、今回の距離もあっているので期待します。

　三番手にはタッチミーノットを推します。去年は中山競馬場での開催でしたが、そのときに二着に入っており、他の重賞でも二着に入るなど重賞で複数回上位に来ています。今回斤量が56キロで他の有力馬よりも1キロは軽いのでその点を加味して期待します。

　押さえには良馬場の場合に期待できるトーセンラーと実力馬のシンゲンです。

◎はグラスワンダー(ロベルト系)×リヴリア(リヴァーマン系)×トウショウボーイだから、タニノギムレット(ロベルト系)×ルション(リヴァーマン系)×トウショウボーイのウオッカと似た累代で血統的には中距離だし、全体にハイインロー的な粘りを増した配合だから前受けしたほうがいいし、マイラーではないから前受けするには1800m以上あったほうがいい。

毎年夏場には調子を上げるし、前走で中距離で先行前受けという本来の型に立ち返ったとあれば、ここは面白い狙いになる。

過去30年(S57-H23)から、■消える馬をチェックしてみよう。

■8歳…高齢馬でも8歳以上になると[0-0-0-31]。8歳サンライズベガ・9歳シンゲンは？

■10着…前走10着以下だった馬で七夕賞V馬は2頭だけ。キャリア15戦以上馬のうち、前2走とも芝を使用し、前走2500m未満のGIII以下戦で10着以下かつ0秒8以上敗退馬は[0-0-0-43]。前走0.8秒差10着アスカクリチャン・1.9秒差11着アニメイトバイオ・2.4秒差16着サンライズベガ・1.5秒差13着トップゾーンは？

■不振…前3走(年明け以降に限る)とも2500m未満の芝GIII以下戦で5着以下かつ0.6秒差以上敗退のハンデ51kg以上馬は[0-0-0-16]。前5走とも0.7秒以上敗退のハンデ51kgイケドラゴンは、福島芝を3戦しオール6着では？

■休養…3か月以上休養馬のうち、前6走内(前年秋11月以降に限る)に重賞戦でV歴がなかったハンデ54kg以上馬は[0-0-2-15]。5か月ぶりのアスカクリチャン・エクスペディション・ゲシュタルト、8か月ぶりのシンゲンは？

■完敗…前2走(春3月以降に限る)とも日本の1600m以上戦で着外(4着以下)かつ1秒以上の完敗続き馬は、3か月以上の休養馬を除き[0-0-1-44]。昨年七夕賞13着ケイアイドウソジンが該当。同型エーシンジーライン回避で単騎マイペースの逃げが不気味も、週末降雨の影響で馬場悪化がアゲンストに。

■距離…2000mを6回以上走って0-1勝のハンデ53kg以上馬は、同じ中距離1800m戦4勝以上馬や前走芝のGII戦4着内・GIII戦orOP戦3着内好走馬を除き[0-0-4-38]。2000m[1-1-0-7]の55kgスマートステージ、[1-2-1-3]の54kgトップカミングは？

■エプソム…前走1800mの別定戦GIIIエプソムCを使用して0.8秒以上敗退馬は、前3走内にOP・重賞戦で連対歴があった馬を除き[0-0-3-21]。全6勝が10-3月期のダイワファルコン、夏場に良績がなくどこまで挽回できるか。

□条件…前走条件戦使用馬は[9-7-7-98]。このうち、前走準OP戦使用馬は[7-3-5-73]。勝った7頭中5頭が6番人気以下の伏兵で、S59年、ハンデ53kgで勝ったホクトキンパイなどは最低16番人気での激走(単勝13250円・複勝2430円)だった。前走準OP戦使用馬のうち、芝0-1勝・8歳以上高齢・前走0.8秒以上敗退・牝馬・ハンデ56kg以上・前走ダート使用・6カ月以上休養のマイナスポイント馬を除くと[6-2-3-34]、3着内率が.170から.244にアップ。ハンデ53kgニシノメイゲツ、前走福島2000m戦1着の勢いに注目。

　最終週を迎える福島競馬だが、昨年の開催をスキップしたことで、例年より馬場の傷みが少ないのが特徴。例年なら外差し祭りを期待したくなる時期だが、今年の開催は最終週でも小回り向きの器用なタイプが優位に立てそうな雰囲気はある。

　小回り2000mのフルゲートだけに、基本的には持久力勝負になるだろうが、逃げ・先行勢が手薄なメンバー構成に、今年の馬場状態を考えると、ある程度の位置取りを取れる持久力型を狙いたい。

　本命はトップゾーン。前走のエプソムCでも本命にしたのだが、指数動向から中盤が緩む上がり勝負は向かないが、ラップ上下差の小さい展開は得意にしている。また、過去走を見る限り、他馬を極端に気にするのか、包まれた状態でコーナーを回ると明らかにギアが落ちるのだが、今回は待望の外枠。外枠からスムーズに流れに乗って、そのまま雪崩れ込む競馬に期待したい。

【混戦】エクスペディションは久々も好仕上がり。素質の高さは間違いなく改めて重賞初Vを狙う。成績に波があるトーセンラーだが能力は見劣らない。状態良好で強力なライバル。ダイワファルコンは動きに素軽さ。距離延長がプラスに作用する可能性を感じる。ゲシュタルトは底力がある。昨年2着のタッチミーノットも雰囲気良好。前走で新味のミキノバンジョー、堅実なトップカミングも要警戒。

【重賞にタッチ】タッチミーノットは、初重賞制覇に、あと一歩。中山・福島とコースの違いはあるものの、昨夏のサマー2000シリーズの覇者イタリアンレッドを相手に、クビ差2着の接戦を演じた、昨夏の七夕賞のゴール前のシーンは一年たっても記憶に鮮やか。この季節になると、黒鹿毛の皮膚が一層光沢を増す夏馬だ。前走の目黒記念は、1コーナーで他馬によられバランスを崩し、意図するポジションより後ろに押し込められるロスが痛かった。2000mは3勝、距離はベスト。一週前にハード追い、直前は息を確かめる調教も、同馬のセオリー。鞍上の横山典も、馬に対する思いもそうだが、夏の福島に参戦-期するところがあるように思う。きさらぎ賞以来、勝ち星から遠ざかっているが、トーセンラーは菊花賞3着の実力馬。前回の鳴尾記念も、先着二騎に力負けは喫したものの3着に好走。今状態はいい。腰の甘い馬だけに、平坦もプラス材料だ。ただ、以前より踏ん張りや粘りは増したとはいえ、440キロ前後の軽量馬。岩田、懸命のファイトをもってしても、57キロが最後の伸び脚に微妙に影響を与える可能性も捨てきれない。一角崩しはダイワファルコン。追いだすと、がむしゃらに走る、脚の使いどころの限られた馬だけに、東京ではなし崩しのシーンが多々見受けられるが、七夕賞の舞台は、クビ差2着の接戦を演じた中山金杯と、馬場コンディションやコース形態に共通する部分が多い。時計も1分59秒をめぐる攻防だろう。惑星はエクスペディション。爪に不安を抱える馬らしく、冬場は脚元を気遣って馬もイライラ。消化不良の競馬が続いていたが、不安の快勝した今回は、心身ともにスカッとしている。小倉2000mの釜山Sを1分58秒3で楽勝の持ち時計あり。記録では負けていない。ゲシュタルトの、エプソムCの大敗理由は、道悪のAJCC2着激走の反動。短期放牧でリフレッシュできているし、少し時計のかかる、パワー勝負も得意だ。あと時計1秒、詰める必要があるが、デキのよさ、53キロならニシノメイゲツにも一発の目。

□七夕賞

　ローカルのハンデＧ３に出てくる馬というのは、言葉が悪いかもしれないがそれより強いカテゴリでは通用しないということでもある。だから七夕賞でも、まだ夢を見られる時期の４歳馬は比較的力量の落ちる馬が多くなるためグループとしての成績が伸びず、現実を見据えている５，６歳馬の中から好機を捕えて好走する馬が出てくる。単純に年齢別成績を取っても６→５→４歳という順に好成績となっている。

　今回は６歳馬から、馬場を根拠に◎トップゾーンを狙ってみたい。良馬場の重賞では明らかに一枚足りないが、ステイゴールド産駒だけに道悪ならば馬券圏内に食い込んできても不思議ではない。福島は土曜から雨が続いており、日曜メインのあたりでは外枠馬のほうが有利という状況にもなっていそうだ。同じ父の産駒である○エクスペディションをはじめてシルシの馬に馬連・ワイドで流したい。

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　◎エクスペディションは「ステイゴールド×リファール」という組み合わせ。母ビーモルは、セリマＳ（米Ｇ１）を勝ったビーミストの半妹で、本馬は英オークス馬ジェットスキーレディのイトコにあたる。パワーを秘めた牝系に属しており、ステイゴールド産駒でもあるので、本質的には高速決着よりも若干時計が掛かる馬場のほうが持ち味が活きるタイプ。雨の影響が残る現在の福島コースは向くだろう。５ヵ月ぶりの実戦ながら稽古では好調時と遜色ない迫力ある動きを見せている。昨年夏に京都内回りと小倉コースで３連勝したように、暑い時期を得意とし、小回り巧者でもあるので、ここは一発があっても不思議はない。

◎トップゾーンを、穴馬として狙う。直結コースの阪神芝2000mで1600万特別（垂水S）を勝ち上がり、直結コース京都芝2000mのオープン特別（アンドロメダS）を連対した。また、前々走は直結コース新潟芝2000mの新潟大賞典を人気薄で５着に善戦。直結コースに実績ある馬のなかで、もっとも人気がなさそうなので注目したい。

○タッチミーノットは、昨年の七夕賞の勝ち馬。昨年の七夕賞は中山芝2000mで施行されたが、この中山芝2000mが直結コースとなるため、今年も適性の高さを活かせる。前走はＧ２で距離も長かったために凡走したが、適距離2000mに戻ってのＧ３で勝ち負けできる。

△エクスペディションは、近走で直結コースの激走が多い。４走前に直結コース小倉芝2000mの1600万特別を勝ち、３走前と前々走にて直結コースの重賞で掲示板に載る好走を見せている。

△トップカミングは、直結コース中山芝1800mの夏至Sを人気薄で馬券になった。福島芝1800mの前走は、前残りの流れのなか出遅れて後方から差せなかったが、１ハロン距離を延長した今回はスタート五分で巻き返しがある。