2004年以降の
函館2歳S(札幌開催も含む)は8鞍行われていますが、その勝ち馬に多い調教の共通点を挙げてみましょう。
まずは調教場所。道営の2頭が1着になった2年を除くと、残りの6年すべてが函館Wで最終追い切りを行っていました。芝やダートもありますが、脚元の心配をしなくてよい、ウッドチップ馬場が2歳にとっては最も有効な調教場所ということでしょう。実は今年の出走馬は道営所属の2頭を除いて、すべて函館W。これでは絞り込むことができません。
もうひとつの調教の共通要素。それが併せ馬では「先着理想」というもの。4頭が該当していましたが、キャリアの浅い2歳重賞ということで、スパーリング的な効果が期待できる併せ馬で先着するという闘志は必要だと思います。多頭数の場合、16頭立てになるとこの要素はもっと重要になります。
16頭立ては2004年、2006年、2009年で、その併せ馬内容は先着、先着、同入。併せ馬は必須ですし、たとえ同入だったとしても、その手応えが馬なりで見た目には優勢だという勢いが必要です。これらの要素を重視し、追い切りのVTRを見ると、
ローガンサファイアと
コナブリュワーズ、この2頭の争いになるでしょう。
馬場が重くなる、少しパワーが重要なレースになることを想定して、一杯に追われている◎
ローガンサファイアを上位に。○
コナブリュワーズは馬なりで先着しており、これは前走のレースぶりからもスピード上位を示していますが、馬場が悪くなった場合に追い比べで不利になると判断しました。早目に抜け出す○を◎が差す、こんな展開が理想です。
併せ馬できっちり先着できている▲
アットウィルは領家政蔵厩舎の鉄板スポットへの出走でもあり、勝つシーンも考慮しないといけないでしょう。また調教での走法から、道悪が残れば適性上位の△
ストークアンドレイといったところ。
最後は今春から門別に開設された坂路の存在を忘れてはいけません。△
ミータローはトラックと坂路の併用になっており、函館芝1200mへの適性は十分。☆
シーギリヤガールは坂路オンリーではありますが、普段から小回り門別競馬場での調教を行っていれば、コーナーリングの問題は考える必要もないでしょう。
1.
ストークアンドレイ
今回:標準トラック
前回:標準トラック
2.
アットウィル
今回:標準トラック
前回:標準トラック
3.
タガノハピネス
今回:標準少めトラック
前回:一杯平均トラック主体
4.
トルークマクト
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均坂路
5.
コナブリュワーズ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:乗込トラック
6.
コスモシルバード
今回:標準トラック
前回:標準少めトラック
7.
ロゴタイプ
今回:標準トラック
前回:標準少めトラック
8.
ローガンサファイア
今回:一杯平均トラック
前回:標準少めトラック
9.
エターナルムーン
今回:乗込トラック
前回:連闘
10.
ディアセルヴィス
今回:標準多めトラック
前回:標準併用
11.
ティーハーフ
今回:標準多め併用
前回:標準坂路
12.
タイセイロバリー
今回:連闘
前回:標準トラック
13.
イーサンヘイロー
今回:標準少めトラック
前回:軽目トラック
14.
ジーブラック
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック
15.
ミータロー
今回:標準併用
前回:地方
16.
シーギリヤガール
今回:標準多め坂路
前回:地方