･前走1番人気馬をのぞく、前走1200m以下戦出走馬
※新潟過去10年[0-1-0-32]
●2011年該当馬→メイショウハガクレ(12着)、ニコールバローズ(13着)
○2012年該当馬→サウンドアドバイス

･前走が4番人気以下、かつ2着以下だった馬
※新潟過去10年[0-0-0-19]
●2011年該当馬→ダンスインザマミー(11着)
○2012年該当馬→タガノラルフ、シゲルイルカザ

･前走、4コーナーを先頭で回っていた馬
※新潟過去10年[0-1-1-21]
●2011年該当馬→フィロパトール(9着)、ラフレーズカフェ(10着)
○2012年該当馬→モーニングコール

･前走3番人気以内馬をのぞく、前走馬体重が439キロ以下だった馬
※新潟過去10年[0-0-0-13]
●2011年該当馬→ダンスインザマミー(11着)
○2012年該当馬→ユキノユウダン、モーニングコール

･前走ダリア賞組をのぞく、前走上がり3F順位が3位以下だった馬
※新潟過去10年[1-0-0-32]
●2011年該当馬→ラフレーズカフェ(10着)
○2012年該当馬→ミナレット、ショウナンアンカー、シゲルイルカザ、モーニングコール

･前走ダート戦出走馬
※新潟過去10年[0-0-0-9]
●2011年該当馬→該当なし
○2012年該当馬→ノウレッジ

･1枠、2枠、8枠に入ったサンデー系種牡馬の産駒
※新潟過去10年[0-0-1-20]
●2011年該当馬→ダローネガ(4着)、ニコールバローズ(13着)、ロッソコルサ(14着)、ヴュルデバンダム(15着)
○2012年該当馬→カラフルブラッサム、トーセンレディ、メイショウオオゼキ

･今回距離短縮となるサンデー系種牡馬の産駒
※新潟過去10年[0-0-1-12]
●2011年該当馬→ヒシマーベラス(6着)、ヴュルデバンダム(15着)、ハッシュドトーン(18着)
○2012年該当馬→カラフルブラッサム、トーセンレディ、ユキノユウダン

2011年残った馬→モンストール、ジャスタウェイ、クイーンアルタミラ、クリッピングエリア、トウケイヘイロー、アドマイヤリリーフ、ニンジャ、プレノタート

【2011年結果】
1着：モンストール(○)
2着：ジャスタウェイ(○)
3着：クイーンアルタミラ(○)

2012年残った馬→サウンドリアーナ、ロジウエスト、クラウンアトラス、エフティチャーミー、ナンヨーケンゴー、コスモリープリング、ザラストロ

2012年下半期[星取り表]：●●●○●○●●

須田：札幌記念は、真っ先に消したフミノイマージンが1着。当然ハズレで、打率は2割5分にまで落ち込みました。ボクの贔屓球団、オリックスのチーム打率なみに低水準ですよ。

井崎：で、でも今週と来週を連続的中させれば、打率は「夢の4割」だからな！　新潟2歳Sは昨年ズバッと的中させたゲンのいいレースだし、今週当ててまずは3割復帰を……。

須田：なんといいますか……取らぬ狸の何とやらですねえ(笑)。ま、ボクとしても3連敗は避けたいですから、ここは必死にあがいていただきたいものですが。

井崎：そのためにも、今回は万全を期して、消去ネタを7つも用意したぞ。まあ、ぜんっぜん消えてくれなくて自然と増えたっていうのが、実際のところなんだけどさ(笑)。

須田：とはいえやはり、1ネタや2ネタの週よりもやる気と意気込みを感じますよ。これで結果がともなってくれれば、言うことナシなんですけどねえ……。

井崎：で、このレースなんだけどさ、どの馬が人気になるんだ？　そのへんをあまり意識せずに作業を進めたから、7頭も残して大丈夫なのか、けっこう気がかりなんだよ。

須田：えーっと、センセイが血統ネタで消したトーセンレディとか、血統ネタで消したメイショウオオゼキとか、フツーに消したタガノラルフ、モーニングコールあたりですね。

井崎：……もしかしてコレって、人気馬のほぼ全部をぶった切ってるの！？

須田：カラフルブラッサムまで消去対象になってますから、残した馬はほとんど人気薄だと思いますよ。多少なりとも人気になりそうなの、エフティチャーミーくらいかと。

井崎：ってことは……一気に挽回する大チャンスじゃないか！

須田：相変わらず、無駄にポジティブ思考ですねえ。ボクなんか、遠い目をしながら「ああ、また今週もか」と呟きたい気分でいっぱいなんですけど。

井崎：いやいや、2歳戦の人気馬くらいアテにならないものはないって、競馬ファンなら誰でも知ってるじゃないか。コレはもう、ガンガン攻めて行くしかないよ！

須田：……井崎センセイ、新潟2歳Sの1番人気馬が近年どういう成績を残しているか、もちろんご存知ですよね？　勝率5割、連対率6割、複勝率8割とかなり強いんですけど！！

井崎：もちろん知ってるさ！　でも新潟2歳Sって、15番人気以下が過去10年で3回も連対している、きわめて珍しいレースでもあるからな。今年もそのパターンだよ、きっと。

須田：センセイがそこまで言うなら、ボクは生温かく見守らせていただきますよ。来週、どんなテンションで出てくるのか、ちょっと楽しみですし(笑)。

　本命はカラフルブラッサム。前走は中団から競馬を運び、最後はすごい脚を見せて一気に差し切りました。2着との差は大きくはありませんが、3、4着以下もばらばらに入っており、完勝と言える内容でした。対抗はメイショウオオゼキ。前走はしっかり先行して勝ちきりました。2着との差はさほどありませんでしたが、他の出走メンバーも飛びぬけた勝ち方を見せた馬はおらず、十分な競馬をしていたと言えるでしょう。

　3番手評価はクラウンアトラス。前走は馬よりも騎手の力が目立ったレースでした。しかし、最後の方はほとんど追っておらず、馬の実力も高いはずです。前走ほど有利に運べなくても大崩はないでしょう。4番手評価はザラストロ。初戦は勝てなかったものの、実力を持っていることは分かる走りを見せ、前走はそれを証明し勝ちきってくれました。
最後にタガノラルフ。唯一のキャリア3戦馬で、前走はOP2着でした。着実にステップアップしています。

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　◎はグリーンデザートやダークシャドウが出る名牝系で、母はヤマニンパラダイスと酷似した血脈構成でこのマイラー資質が強いが、一方で父ハーツクライの中距離の持続力や粘り強さも受けていて奥のある素材だ。新馬勝ちは2、3着が次走勝ち上がったハイレベル戦だし、配合的にみてもジャスタウェイよりモノは上ではないか…ということで頭から。ザラストロも奥のある素材だが菊花賞を狙うようなステイヤーだから、ここは○▲☆を相手本線にとった。

　この時期の2歳戦を指数で予測するのは難しいのは事実だが、過去の新潟2歳S好走馬を指数で見ると、スローの上がり勝負で好走している馬よりも、少しでも厳しい流れを経験している馬の方が有利な傾向がある。また、今年の新潟外回りコースは、例年以上に路盤が固いのか、開催が進んでも前が止まらず、外差しになっていないのもポイントだ。

　持続力のある先行馬という観点でシゲルイルカザを狙ってみたい。デビュー戦の指数が｢36｣と、初戦は評価するのが難しい内容なのだが、4着に敗れた前走の中京2歳Sが実は好内容。外枠の3頭が上位を独占したことで分かるように、この日の馬場は開催が進んで明らかな外差し傾向で、しかも稍重で時計の掛かる状態。この条件下で最内枠スタートから直線でも内に入れられるという展開ながら、｢84｣まで指数を上げてきたのは見逃せない。

　前走は物理的に相当不利な条件だったのは事実で、逆にその条件下でタイトな流れを経験できたのは、このレースにとってはプラス材料。例年以上に先行経験のある馬が少ないメンバー構成だけに、外枠からスムーズに先行できれば面白い。相手にはキャリア2戦以上で指数動向が合うタイプと、単純に初戦の指数が評価できる馬を。

【混戦】初戦を好内容で制したメイショウオオゼキは舞台適性も高い印象。上積みも十分で好勝負必至。カラフルブラッサムも力強いレースぶりで新馬勝ち。調教内容もよく逆転も十分。トーセンレディは久々も仕上がりよく成長も見られる。モーニングコールはレースセンス良好。タガノラルフは着実に力をつけている。サウンドリアーナやユキノユウダンなども差はなく混戦模様。

【波乱必至】カラフルブラッサムの決め手と将来性に注目だ。高速決着の新潟と比べると、走破タイムや上がりラップの数字は平凡に映るものの、小倉の芝1800m・1分50秒3は、過去三年の新馬戦の中では、ウインバリアシオン(後にダービー2着)、リルダヴァル(NHKマイルC3着)に次ぐ好記録だった。しかもレースの上がりを1秒1も上回る末脚で、牡馬を相手に豪快に外一気。負荷の大きい栗東CWの6F追いを、81秒9-65秒8-37秒7-12秒2を馬なりでマークできる調教にも、完成度と能力の高さが凝縮している。トーセンレディはJRAブリーズアップセール出身。新潟より明らかにタフな、東京の1800mを11秒7-11秒4-11秒8というレースラップで(自身の上がりは34秒6)、牡馬を一蹴。一見細見に映るが、よくよく見ると、なるほど鍛えこまれた筋肉は鋼のよう。新潟デビュー組は、時計やラップに例年ほどの手ごたえがない。ただ、メイショウオオゼキは、当該マイルで新馬勝ち。栗東坂路・上がり11秒9に、資質が見え隠れ。上積みやコース経験を加味すれば、1分34秒台の時計決着も見えてくる。他場デビュー組では、坂路を11秒台で駈け上ってくるロジウエストの脚力に未知の魅力。混戦になれば、平均ラップの1600-1800m戦でモマれてきたユキノユウダン、ザラストロのキャリアが生きてくる。

　人気割れしている今年の新潟2歳S。ならば前売り時点であまり人気が伸びていない◎エフティチャーミーから入っていいのではないだろうか。2歳の夏重賞は新馬のタイムや着差などをもとに「これが強そうだ」という観点から予想することになるが、そこに絶対的な物差しがあるわけではない。当たりまえの話だが、その期待に応えるケースもあれば、裏切ることもある。

　ならば、2度競馬を使った馬、しかも勝ち上がり馬どうしで競馬をして好走した馬を取ったほうが確実だ。△タガノラルフもオープン特別2着馬ではあるが、同馬の場合中京からきたこともあって速い時計に対応できるか不透明な部分がある。○はメイショウオオゼキ。前売りでやけに売れているが、最終的にはもう少し人気は落ち着くと見る。新馬組は1800mより1600mを勝ってきた馬のほうが計算が立つ。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎エフティチャーミーは「ブラックタイド×フェアジャッジメント」という組み合わせ。カシマフラワー(エーデルワイス賞、函館2歳S?3着)、ヒサクィーン(1戦1勝でそのレースは6馬身差圧勝)の半妹にあたる。父ブラックタイドはディープインパクトの全兄でスプリングSの勝ち馬。ディープインパクトはハイペリカム≒オリオールという4分の3同血クロスが有力な成功パターンで、ボレアスとマウントシャスタの兄弟、トーセンラーとスピルバーグの兄弟などがこのクロスを持っている。オリオールはチャイナロックとよく似た血統構成。本馬はチャイナロックを持っているので、ハイペリカム≒チャイナロック6×4となっている。配合的にみて大きなキーポイントだと思われる。前走のダリア賞を見るかぎり1400mは距離不足で、内回りコースもフィットしていなかった。1ハロンの距離延長と、外回りコースに替わる今回は本領発揮の舞台だろう。