【血統はダイヤモンド】
ギュスターヴクライの母は、
秋華賞をレースレコードで優勝。最高峰のGIの一つに数えられる
ジャパンCで、2着奮闘の、あのファビラスラフィン。3歳春は、
青葉賞4着でクラシックを断念。条件戦を勝ちあぐね、血統を証明し切れないでいたが、二走前の中山2500m戦は後続を0秒9と振り切る圧勝。果たしてウィ
リアムズ騎乗がハマったのか。それとも、たまたま時期が一致したのか。いずれにせよ、秘めたる名血の玉が、突然輝きを放ち始めた。次走の
早春Sは、直線入り口で早々に先頭。スパリと抜け出てきた、見た目の脚にもシビれたが、ラスト4Fはすべて11秒台。いかにもステイヤー然とした持久力を、数字でも示している。ちなみに前走は、中一週となる
ダイヤモンドSを想定して、心身ともに余裕を持たせた造り。最終目標をここに置き、馬体を磨き込んできた。勢いなら
ヤングアットハートも負けていない。完調手前とはいえ、あの
ペルーサをロングスパートで前回封印。2500mのGII・
目黒記念で、0秒1差の3着に押し上げたこともある好素材。良馬場が条件なら末脚は五分だ。
ビートブラックは
菊花賞3着、GIIの
京都記念2着の実績を残す実力派ステイヤー。
トウカイトリックも、3400mは〔1011〕というスペシャリスト。皮膚に光沢があり、10歳という年齢を感じさせない。
オウケンブルースリは、58・5キロを背負って3400mのマラソンレースは、さすがに辛い。
マイネルキッツも鼻出血明けで完調手前。GI馬二頭は、今回は連下に止めた。