11R

フェブラリーS

15:40発走 / ダ1600m (左) / 天候:晴 / 馬場:良
1回 東京 8日目 サラ系4歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:9400,3800,2400,1400,940万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走、1400m以下戦に出走して2着以下だった馬
※東京過去10年[0-0-2-48]
●2011年該当馬→ダノンカモン(4着)、ビクトリーテツニー(10着)、ダイショウジェット(11着)
○2012年該当馬→ヒラボクワイルドセイクリムズンダノンカモングランプリボストウショウカズンテスタマッタ

・前走1着馬をのぞく、前走芝レース出走馬
※東京過去10年[0-0-0-16]
●2011年該当馬→ライブコンサート(7着)、コスモファントム(16着)
○2012年該当馬→スマイルジャックライブコンサートグランプリボス

・前走ダートG1出走馬をのぞく、6歳以上馬
※東京過去10年[0-0-4-53]
●2011年該当馬→マチカネニホンバレ(5着)、ライブコンサート(7着)、ダイシンオレンジ(9着)、ビクトリーテツニー(10着)、ダイショウジェット(11着)
○2012年該当馬→ナイキマドリードシルクフォーチュンスマイルジャックヒラボクワイルドケイアイテンジンセイクリムズンエスポワールシチーダノンカモンライブコンサートテスタマッタ

2011年残った馬→トランセンドフリオーソバーディバーディクリールパッションシルクメビウスオーロマイスターメイショウタメトモセイクリムズンパワーストラグル

【昨年結果】
1着:トランセンド(○)
2着:フリオーソ(○)
3着:バーディバーディ(○)

2012年残った馬→タガノロックオンヤマニンキングリーワンダーアキュートトランセンド

須田:というわけで先週は、馬連トリガミ馬単セーフ、3連複と3連単はハズレという結果。ガッチガチでの決着だっただけに致し方ない部分はありますが……ちょっと悔しいですな。

井崎:ゴールドシップ軸で入っても、2着ディープブリランテだとガミるよなあ。とはいえ、ハナ差3着のスピルバーグが差してたら、もっと悔やむ結果になってたんだが(笑)。

須田:個人的には、いっそのことそっちのほうが面白かったんじゃないかと(笑)。でも、軸にゴールドシップのほうを推奨していたのは、良かったと思いますよ?

井崎:おお、須田クンがフォローしてくれるなんて珍しいねえ。じゃあ今週のフェブラリーSも、その期待に応えるべく頑張らせていただくとしようか!

須田:今年最初の中央G1ですし、頑張っていただくのはありがたいんですが……4頭残しっていうのは、ちょっと頑張りすぎじゃないですか?

井崎:つまり、もっと削れと。ならば「前走6着以下馬」の消去ネタで、タガノロックオンヤマニンキングリーも消して2頭残しに……。

須田:いやいや逆ですって! しかもセンセイ、ソレわかったうえで言ってるでしょ!?

井崎:スマンスマン、いっそのことトランセンドワンダーアキュートの2頭残しにしようかなあ……なんて考えていたところだったもんでな(笑)。

須田:そりゃまあ、ジャパンCダート、東京大賞典とその2頭のワンツーが続いてるんですから、ここも再びって可能性は高いとは思いますが……それでもさすがに2頭残しはやりすぎでしょ?

井崎:そう言われると思ったから、ちゃんと4頭残しにしたんじゃないか(笑)。でも、馬連と馬単はトランセンドが軸の3点で、3連複と3連単は2頭軸でいいと思うぞ。

須田:しかも、初ダートのグランプリボススマイルジャックはおろか、実績馬であるエスポワールシチーダノンカモンもいらないと? 

井崎:そりゃまあ、初ダート組の2頭に怖さはあるけど、単に「前走芝レース出走馬」ってだけでも惨憺たる成績だからなあ。そこにはやっぱり、手を出しづらいだろ。

須田:で、エスポワールシチーダノンカモンがいずれも該当しているのが「前走ダートG1出走馬をのぞく6歳以上馬」って消去ネタですが、今年は16頭中13頭が6歳以上ですよ!?

井崎:やっぱりバレたか(笑)。でも、[0-0-4-53]って結果を見てもわかるように、ホントに期待薄なパターンなんだよ。だからここは、あって3着までだと思うんだけどなあ。

須田:うーん、今週はホントに自信ありそうで、逆にこっちが不安になってきますよ。その自信が妙な方向に行かなきゃいいんですけどねえ……。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

15

相手

9

10

2通り 各1000円

馬単1着流し
1着

15

相手

3

9

10

16

4通り 各500円

3連複軸1頭流し

15

相手

3

9

10

16

6通り 各500円

3連単フォーメーション
1着

15

2着

9

10

相手

3

9

10

16

6通り 各500円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はトランセンド。文句なしの本命。逃げる競馬を期待します。去年のこのレースも勝っており、不安要素は何ひとつありません。かなり人気が集中するのは仕方のないことでしょう。

 対抗はワンダーアキュート。ようやくGIでも馬券圏内に入ってくるようになってきました。前走は惜しくもハナ差敗れてしまいましたが、実力はかなり高いでしょう。ただ、本命馬と比べるとやはり見劣りしてしまいます。

 3番手評価はエスポワールシチー。GI5連勝の実績を持つ馬ですが、最近はそのときほどの勢いはないようです。それでも、馬券に絡む程度の活躍はそれなりに見せており、ここでもある程度の活躍はしてくれるでしょう。

 4番手評価はテスタマッタ。ここ2戦で連続3着と調子が戻ってきているようです。前走から斤量が1キロ減るのもプラスです。5番手評価はシルクフォーチュン。前走で重賞2勝目を上げました。4走前もGIで3着とそれなりに力はありそうです。

東大ホースメンクラブ おにぎり

 望田潤の予想

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予想印
15トランセンド(1人気)
16テスタマッタ(7人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

15

-

16

1点 4000円

ワイド

15

-

16

1点 6000円

望田潤の見解

 ワンダーアキュートの近2走の内容は高く評価できるが、母父プレザントタップ(タップダンスシチーの父)がリボー系のスタミナで父よりも持続型の中距離馬に出ている。エスポワールシチーは年のせいか少し走りに硬さが出てきたようにも見え、一昨年フェブラリーSを勝ったときの映像を観ると今よりも動きが滑らかでストライドがきれいに伸びていた。

 この2頭が東京マイルでトランセンドに雪辱するのは難しい…というのが結論で、馬券的妙味となると一昨年2着テスタマッタか。エーピーインディの父系でナスキロ柔い体質だし、母父コンサーンはノボトゥルーブロードアピールと同じブロードブラッシュ産駒だから東京向きの追い込み脚がある血統でもある。長いところだといつも引っかかるが、1600m以下ならやはり斬れるというところを根岸Sでは見せた。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単

15

9

10

1点 2500円

3連単

15

10

9

1点 1500円

3連単フォーメーション
1着

15

2着

9

10

11

相手

9

10

11

6通り 各600円
3連単フォーメーション
1着

15

2着

9

10

相手

11

2通り 各600円
3連単フォーメーション
1着

15

2着

11

相手

9

10

2通り 各600円

井内利彰の見解

 いつものように、過去5年フェブラリーSの勝ち馬の調教タイプを見てみましょう。

2007年
サンライズバッカス/標準坂路

2008年
ヴァーミリアン/標準多め坂路主体

2009年
サクセスブロッケン/標準多め併用

2010年
エスポワールシチー/標準坂路主体

2011年
トランセンド/標準多め坂路主体

 この5頭のうち「調教タイプから本命にできたのになあ」と後悔したのは6番人気サクセスブロッケンでした。明け4歳だったサクセスブロッケンジャパンCダート8着、東京大賞典3着、川崎記念3着と常に人気に推されるものの、連対すらできない結果でした。ところが東京ダート1600mに最適な標準多め併用に仕上げられて出走したフェブラリーSではこれまで負けていた相手をまとめて撃破。あらためて標準多め併用の適性の高さを知ることになったわけです。

 昨年の勝ち馬◎トランセンドが標準多め坂路主体からDPの調教割合が増えて標準多め併用になった2012年。調教適性は昨年以上と考えてもよいくらいです。1週前をDPで一番時計、最終追い切りは坂路で余力十分に二番時計と動ける態勢は十分に整っており、隙のない仕上げという表現がぴったりだと思います。

 かつての強さを取り戻せそうで取り戻せない○エスポワールシチーですが、今回は1週前を坂路、最終追いをCWという2010年フェブラリーS優勝時と同じ調教パターンに戻してきました。さらに最終追い切りでは馬場が悪い中、バランスを崩さずに走れており、この状態ならと思える調教内容。逆転があるとすれば、やっぱりこの馬でしょう。

 ▲ワンダーアキュートは調教タイプが過去5年で2勝の標準多め坂路主体。追い切りの動きも先週に比べると格段に良化しており、走れる態勢は整っていますが、先に評価した2頭を上回るほどの強調点もなく、3番手評価妥当と判断しています。

 南部杯2着の△ダノンカモンは近2走が冴えない着順。直線で手前を替えなかった前走時の追い切りに比べれば、今回の追い切りの方が動きは良化していますが、単走というのが気になります。調教タイプから上位争いは間違いありませんが、調教の中身自体はやや疑問が残ります。

 正直、上位の調教内容がしっかりしているだけに、人気薄の食い込みは厳しいと思います。ただこんな時ほど流れに乗じて突っ込むのが一杯平均トラック。☆ヒラボクワイルドは前走全く競馬になっておらず、しかも当時が急仕上げトラック。近2勝はいずれも一杯平均トラックで挙げており、今回の調教タイプには少し魅力を感じます。

1.ナイキマドリード
今回:標準少めトラック
前回:地方

2.タガノロックオン
今回:スパルタトラック
前回:標準多めトラック主体

3.シルクフォーチュン
今回:急仕上げトラック
前回:急仕上げトラック

4.スマイルジャック
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準多めトラック

5.ヒラボクワイルド
今回:一杯平均トラック
前回:標準トラック

6.ケイアイテンジン
今回:馬ナリ平均坂路
前回:一杯平均坂路

7.ヤマニンキングリー
今回:標準トラック
前回:地方

8.セイクリムズン
今回:標準多め坂路
前回:スパルタ坂路

9.エスポワールシチー
今回:標準坂路主体
前回:馬ナリ平均坂路主体

10.ワンダーアキュート
今回:標準多め坂路主体
前回:地方

11.ダノンカモン
今回:標準多め併用
前回:標準坂路主体

12.ライブコンサート
今回:標準併用
前回:標準トラック

13.グランプリボス
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路主体

14.トウショウカズン
今回:一杯平均坂路
前回:一杯平均坂路

15.トランセンド
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

16.テスタマッタ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

15

相手

7

11

2通り 各3000円

馬連流し

15

相手

9

16

2通り 各2000円

山崎エリカの見解

 フェブラリーSは過去10年で1番人気の成績は8勝、3着1回、着外1回と抜群の成績を残しています。波乱になることが多いJRAのG1レースの中では異彩を放つ本命党バンザイのレース傾向なのです。しかし2着には5番人気前後の配当妙味のある馬が入線することが多く、点数を絞ってガッチリ勝負に行ける上にリターンもそれなりに見込めるという結果となっています。個人的にも相性がとても良いレースなので、今年もしっかり当てたいです。

 ◎はトランセンドにします。今回のメンバーでは能力面、安定感から考えて最も死角の少ない馬と言えるでしょう。昨年のフェブラリーSの時点では例年のフェブラリーSの覇者たちと比べると指数が低く暫定王者の感がありましたが、次走のドバイWCでは見事に2着入線を果たしました。昨年のフェブラリーSでは全力を出し切らずに勝利していたのでドバイまでお釣りがあったようです。

 また昨秋の南部杯はパドックを見ると休養明けでいい状態には見えませんでしたが、ハイペースを先行していったん失速しかけたところからファイバックして勝利してしまうという底力を見せつけるレースを演じました。その次走JBCクラシックではスマートファルコンとの一騎打ちを演じてダートでの自己ベスト指数をマークしました。そしてその次走ジャパンCダートではエスポワールシチーとの激しい先行争い、エスポワールシチーを失速させながら自らは逃げ切り勝ちを決めるという圧巻の内容で世代交代を強烈にアピールしたのです。

 確かにトランセンドにとって今回の一戦はドバイWCに向けての叩き台の意味合いが強い一戦です。しかし昨年のフェブラリーSと南部杯でも70点くらいのデキで勝利しているわけで、スマートファルコンが出走しない今回のメンバーでは負ける可能性は低いと言えるでしょう。また15番枠も他の先行馬を見ながらスムーズにレースがしやすく、トラブルに巻き込まれにくいことになるわけで、距離ロスが少々あっても実力上位馬にとってはラッキーな枠です。

 ○はヤマニンキングリーを推します。ヤマニンキングリーはデビュー以来芝路線をずっと走り続け、09年の札幌記念ではあのブエナビスタを撃破した瞬発力の持ち主です。ところが昨秋のシリウスSでは初めてダートに出走すると好位からレースを進めて2着以下を突き放しての快勝を決めました。期待の高かった次走ジャパンCダートではレース間隔が約2か月開いてしまったことから道中の行きっぷりが悪く7着、初めて本格的に砂を被ったことも敗因となりました。

 またその次走東京大賞典では積極的に好位からレースを進めたためにスタミナ切れで失速、上がりタイムの掛かる本格的なダートの消耗戦を未経験だったことが応えたようです。今回の舞台は東京ダ1600m。スタート地点が芝なのは3走前のシリウスSと同じでスタートからの加速をつけやすいでしょう。近3走でダートの経験値を積んだヤマニンキングリーブエナビスタを撃破した内包している瞬発力を生かしきれる舞台でトランセンド撃破を狙います。

 ▲はダノンカモンです。昨秋の南部杯は今回のフェブラリーSと同じ東京ダ1600m。その南部杯で正攻法の競馬で2着入線した実績は今回のフェブラリーSでは高く評価できます。前走のダ1400m根岸Sでは行きっぷり悪く5着に敗れてしまいましたが、前々走のダ1800mのジャパンCダートでいつもよりも後方からレースを進めていた直後のレースだったことから考えれば、まずまずの結果と行きっぷりだったと言えるでしょう。今回は1400m戦を叩かれた直後の一戦となるわけで本来の行きっぷりが戻ってくるはずです。それならば昨秋の南部杯で見せた軽快な先行策からの粘りが期待できます。

 高橋学の予想

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予想印
15トランセンド(1人気)
10ワンダーアキュート(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

15

10

1点 10000円

高橋学の見解

G2別定戦→G1定量戦に変更されたH9年以降(H15年は中山1800m)から「消える馬」「残る馬」をあぶりだしてみよう。拙著『消去法シークレットファイル』(白夜書房)で絞り出された馬は2頭。それらを再チェックしてみる。

トランセンド
前3走内(前年10月以降に限る)にG1戦で連対歴があった馬は[8-6-6-32]。このうち、

(a)高齢馬のうち、6歳馬で前走敗退、もしくはVも着差が1馬身差以下or7歳以上馬は×
(b)前走G1戦0.6秒、G2戦0.4秒、G3以下戦0.2秒以上敗退or前3走内に10着以下大敗がある馬は×
(c)左ダート(H15年は右ダート)3勝以下かつ左ダート着外3回以上ある馬orダート戦4勝以下馬は×
(d)前走1600m未満の短距離使用馬or2200m以上使用馬は×
(e)東京ダート(H15年は中山ダート)を2回以上走って連対なしor5回以上走ってゼロ勝馬は×

以上のマイナスポイント5項目をクリアしていた馬は[8-1-0-0]。

また、前年秋の1600mG1南部杯V馬は[4-2-0-2]で、このうち、左回りのダート戦での連対率が7割以上馬は[4-0-0-0]。トランセンドの左ダート連対率は.750。

ワンダーアキュート
ダート戦を20回以上走って、その連対率が5割以上の馬は[1-5-4-33]。このうち、

(a)1600m戦を3回以上走ってゼロ勝or前4走内(前年10月以降に限る)に1600m以上のダート重賞戦で連対歴がない馬は×
(b)6歳以上で前走敗退、もしくはVも1馬身差以下のうえに斤量増加馬or6歳以上で前走ハナ・アタマ・クビ差の辛勝馬は激戦の反動懸念で×
(c)前走G3以下戦で0.4秒以上敗退or前3走内に10着以下大敗がある馬は×
(d)左ダート(H15年は右ダート)2勝以下or東京ダート(H15年は中山ダート)を2回以上走って連対ゼロ馬は×
(e)前走1600m未満使用or2200m以上使用馬は×
(f)前2走内に9頭立て以下の少頭数戦で敗退ある馬は×
(g)キャリア25戦以上で、前3走内(前年10月以降に限る)にG1・G2戦で連対歴がなく、前走G3以下戦敗退馬は上積み薄で×。以上のマイナスポイント7項目をクリアしていた馬は[1-5-1-0]。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

16

1点 7000円

3連複軸2頭流し
軸1

7

軸2

16

相手

3

5

8

9

10

11

13

14

15

9通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

7

軸2

16

相手

3

9

10

11

13

15

6通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

16

軸2

7

相手

9

10

11

15

4通り 各200円

3連複軸2頭流し
軸1

7

軸2

16

相手

15

1通り 各700円

三田明太の見解

 昨年のみやこSから、国内のJRAダートは無敗で、指数も全て120台をマークしているトランセンドには一目を置かざるを得ないが、逃げ馬にしてはテンが速いタイプではないだけに、芝スタートの東京ダ1600mに不安がない訳ではない。まあ、逃げられなくても、揉まれない8枠を引いたのは大きいが…。

 本命は根岸Sに続きテスタマッタ。指数的には分かりやすいキャラで、スローの上がり勝負に弱く、中盤が緩まないペースでは一昨年の当レース2着「128」が示すとおり、現役屈指の存在。掛かり癖があるため、前走比でペースが速くなりやすい距離短縮が向くのだが、前走の根岸Sは1400mにしては緩いペースで、2走前の東京大賞典(2000m)がテンの3F・35.5秒に対し、前走の根岸Sは35.3秒。距離短縮の恩恵を額面通りに受け取れられなかったのが実情だ。

 大外枠になったが、内がトランセンド根岸Sで先行したトウショウカズンだけに、前を壁にして走れるチャンスは大きそう。エスポワールシチーを含め、先行争いが焦点になっているからこそ、本馬の差しに期待してみたい。馬券は複勝ベースに、ダート戦の指数動向から東京ダ1600mが向きそうなヤマニンキングリーを絡めた3連複を少々。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

10

-

15

1点 2000円

馬連

9

-

10

1点 2000円

馬連

10

-

13

1点 1500円

馬連

10

-

11

1点 1000円

馬連

2

-

10

1点 1000円

馬連

9

-

15

1点 1500円

馬連

13

-

15

1点 1000円

古澤秀和の見解

9番:素晴らしいデキ。ただ、もう少し脚抜き良い馬場の方が合う。
10番:トモ素晴らしいし、力要る馬場合いそう。
13番:馬っぷり素晴らしい。蹄立っていてダート合うかも。
15番:キッチリ仕上がる。先手取れば勝ち負け。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

3

7

9

10

11

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

10

相手

3

7

9

11

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

11

相手

3

7

9

10

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【頭堅い】ダート界の最高峰に位置するトランセンドが仕上げも上々で勝利を収める。G1連続2着と着実に地位を上げてきたワンダーアキュートが対抗。コース相性抜群で状態前走以上のダノンカモンを3番手に。実力馬エスポワールシチーも気配良好で本来の状態に近づいている。前走が鮮やかだったシルクフォーチュンシリウスS勝ちが鮮烈なヤマニンキングリーテスタマッタも堅実で侮れない。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【砂の王者】トランセンドは、JCダート・フェブラリーS・南部杯などGIを4勝。東京1600ダートは、レコードに0秒2差の1分34秒8の勝ち時計あり。前走後は、1月4日に調教時計を出し始め、三週にわたって6F追いも完了。最終調整は、いつも通り坂路。出走態勢は万全だ。実績通り、まず大崩れは考えにくい。付け入る隙があるとすれば、芝コース発走の東京1600ダート、ハナを切れなかったとき。二番手からの競馬を余儀なくされた南部杯・JBCクラシックは、加速の度合いが、やっぱりゆっくりめ。瞬発力型に外からスパリとこられる危険性もある。逆転があればワンダーアキュート。JCダートは、出遅れたぶん、逆に脚がたまり、ツボにハマったようにも映ったが、東京大賞典ではスマートファルコンを3・5センチ差のハナ差に追い詰めている。課題だった馬体重の変動も解消。たぶん今が、生涯最高のデキ。少し記録は古いが、当該マイルは平成21年の武蔵野Sで圧勝。いろいろ同馬のレースを見てきたが、加速の乗りが一番よかったのは実はあの武蔵野Sだった。一角崩しがあればグランプリボス。体型は筋骨隆々、そしてGIマイラー。毎年、芝からの参戦馬に、比較的重い印を打っているけれど、トランセンド逆転は、果たしてエスポワール以下にあるのか?新味や新風の可能性は、ボスに求めたい。さて、問題はそのエスポワールシチー。前走の平安Sは、確かに甘めの造り上積みは期待できる。しかし、競馬内容に往年の力感に乏しいというか。1F短縮もプラス材料とはいえ、どこかで止まりそうなイメージが今のエスポにはつきまとう。テスタマッタダノンカモンシルクフォーチュン根岸S組は、折り合いがカギになる。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単1着2着流し
1着

15

2着

10

相手

9

11

14

16

4通り 各400円

3連単1着2着流し
1着

10

2着

15

相手

9

11

14

16

4通り 各300円

3連単フォーメーション
1着

10

15

2着

10

14

15

16

相手

9

10

11

14

15

16

24通り 各300円

須田鷹雄の見解

 フェブラリーSは堅いG1なので、無理をせず人気サイドから入る。穴党でも諦めざるをえない理由は、若い上がり馬タイプがいないこと。フェブラリーSは4、5歳馬が強いレースなのだが、今年は期待できそうな馬がいない。

 タガノロックオンは枠が悪いし、グランプリボスは初ダートのわりに過剰人気。個人的には▲トウショウカズンを穴候補として取ったが、同馬にしても距離に不安はある。年齢を根拠にした予想としては、エスポワールシチーのシルシを落とすくらいが限界だ。

 ◎トランセンドや○ワンダーアキュートのような前走G1&好走というタイプは、フェブラリーSの当たりパターン。しかも今回は該当馬が他にいないので、自然とこの馬たちに落ち着く。人気としては◎のほうが上回っているが、勢いとしては○も差が無い。○1着のほうに本音のある3連単でいきたい。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

9

10

11

15

12通り 各400円

3連単BOX

9

10

11

15

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

7

10

11

15

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

9

相手

7

10

11

15

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎エスポワールシチーは「ゴールドアリュール×ブライアンズタイム」という組み合わせ。母の父に重厚なブライアンズタイムを据え、それを最大限に活かす形でパワー型の血を繊細に織り上げた配合は高く評価できる。前走の平安Sヒラボクキングの大駆けの前に敗れたが、デビュー以来2番目に重い馬体重だったように、太め残りがこたえた部分もあった。

 緩急が利くタイプではないので適度に速いペースで飛ばすマイル戦が合っており、東京ダ1600mは持てる能力を十全に発揮できる舞台だ。4走前の南部杯(4着)は、休み明けで体調がもうひとつの状態で、1200m通過1分09秒3という東京競馬場が改修された03年以降では最速というオーバーペース。ゴール前で失速したのは致し方ない。それでも勝ち馬とは0秒3差と大きく負けているわけではなく、体調とペースがもう少しましなら……と思わせる内容だった。

 今回は太めを脱してキッチリ仕上がった。枠順を利してハナに立てば、今回はそう簡単にはバテないだろう。トランセンドは本質的にパワータイプでマイルはやや短いので一泡吹かせる可能性は十分ある。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

3

11

15

2着

3

5

9

10

11

15

16

相手

3

5

9

10

11

15

16

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 ◎ダノンカモンは、同コースのマイルCS南部杯でトランセンドとアタマ差の2着、さらに同コースの武蔵野Sを連対して、東京ダ1600mの重賞実績を数多く持っている。昨年のフェブラリーSは惜しくも4着だが、その後の経験(実績)を加味すれば、今年は激走を期待できる。

 ○トランセンドは、昨年のフェブラリーSの勝ち馬。その後、同コースのマイルCS南部杯を勝ってコース適性の高さを示し、ジャパンCダートでG1を制して能力の高さをあらわした。適性×能力ともに最上位、今年も勝ち負けになる。

 ▲シルクフォーチュンは、直結コース・東京ダ1400mの根岸S勝ち馬。また、同コースのマイルCS南部杯では、トランセンドと0.1秒差の3着に激走している。近5年のフェブラリーSで、根岸Sの勝ち馬は2回馬券になっている。

 △テスタマッタは、10年フェブラリーSを5人気2着に激走、コース適性がある。その後は冴えないレースが続いたが、昨年末から復調傾向にあり、前走で直結コースの根岸Sで馬券になった。その根岸Sは1、2着馬と斤量差があったので、距離が延びて同斤の今回は前進を期待する。

厳選予想 ウマい馬券