最終週となった東京開催ですが、今週土曜日のメインレースはオープンクラスのダート1600m戦のアハルテケSです。

　本命にはスタッドジェネラルを推します。近走は勝ち切れないレースが続いていますが、このクラスおよび重賞でつねに掲示板に載っており、前走も今回とほぼ同じ条件で2着と好走しています。これまでに東京コースで勝ちがありませんが、2着には来ていますし、左回りのコースでの実績もあります。斤量も前走に引き続き56キロなので、前走同様好勝負が期待できます。

　対抗にはアドマイヤロイヤルです。前走のオープンクラスの欅ステークスでは勝ち馬とタイム差無しの2着と好走しました。前々走も勝ち馬に離されたものの、3着に入っています。過去には重賞で3着に入った実績もあり、東京のマイル戦での実績もあるので、この馬を対抗とします。
　
　3番手にはスエズです。今回のメンバーでは強力な逃げ馬がいないので、この馬の先行力が活かされると思います。後方からのレースでも結果を残していますが、先行したときに特に良績を残しているので、今回のメンバーと条件ならうまく先行できると思うので、好勝負を期待します。

　押さえにはハンデ頭ですがこのクラスで実績のあるナムラタイタンと2連勝と勢いのあるゴールドバシリスクです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

　先週は天気予報を読み間違えて、本当に痛い目に遭いましたが、今週は天気もきっちり当てていきたいと思います。現在のところ、9日の東京競馬場は雨が濃厚。メインレースともなれば、ダートは稍重より悪くなることは間違いありません。

　2009年以降の東京ダート1600m、オープン競走で稍重よりも悪い馬場で行われたレースは2鞍でしたが、

2009年　ユニコーンS
1着　シルクメビウス/一杯平均トラック
2着　グロリアスノア/標準トラック
3着　カネトシコウショウ/乗込併用

2011年　オアシスS
1着　ナムラタイタン/急仕上げトラック
2着　シャア/急仕上げトラック
3着　バーディバーディ/標準多め併用

　2レースに共通するのが、強さが標準以上のトラック調教が連対、通常の東京ダート1600mで適性の高い、本数多い併用調教が3着という結果。時計の速いダートになった場合、トラック調教の持続するスピードが重要になるのでしょう。

　今年の出走馬でトラック調教はそもそも2頭しかいませんが、うち1頭は軽目。よって、◎ナムラタイタンが急仕上げトラックで連覇濃厚という予想に落ち着きます。

　あとは併用にせよ、坂路にせよ、本数の多いところを選択して、○スタッドジェルラン、△ガンマーバースト、△ゴールドバシリスクの3頭。☆フリソは先週の東京ダート1600mの調教傾向から標準併用を評価しました。

1.ゴールドバシリスク
今回:乗込坂路
前回:標準坂路

2.アドマイヤロイヤル
今回:標準坂路
前回:標準坂路

3.ガンマーバースト
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

4.ボクノタイヨウ
今回:標準坂路
前回:標準坂路

5.トシギャングスター
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準坂路

6.シャイニングアワー
今回:標準併用
前回:標準少め併用

7.スタッドジェルラン
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

8.メイショウエンジン
今回:軽目トラック
前回:急仕上げトラック

9.アドマイヤスワット
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

10.タマモクリエイト
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路

11.フリソ
今回:標準併用
前回:標準併用

12.スエズ
今回:標準多め坂路主体
前回:一杯平均坂路

13.ナムラタイタン
今回:急仕上げトラック
前回:馬ナリ平均トラック

14.バーディバーディ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路

15.モエレビクトリー
今回:軽目坂路
前回:標準少め併用

16.ブルロック
今回:標準併用
前回:一杯平均トラック

【伏兵注意】この2走の内容上々のアドマイヤロイヤルはハンデにも恵まれた印象で好勝負を見込む。ナムラタイタンは充実期。58.5kgは気になるも斤量なきしないのは心強い。スタッドジェルランはレース振りが安定しており堅実に力を発揮するタイプ。実績十分のバーディバーディも侮れない存在。上積み見込めるアドマイヤスワット以下、ゴールドバシリスクとタマモクリエイトにも注意したい。

【実績信頼】東京マイルならナムラタイタンの地力が一枚上だ。当該マイルは[3000]。GIIIの武蔵野S勝ちに加え、OP特別のオアシスSを二連勝。1分35秒0から1分35秒2と持ちタイムも安定している。特に本年のオアシスSは、58キロを背負い、1400m・1分23秒0というHラップを二番手追走からスパリと抜けだし、後続を3馬身半と振り切る快勝。その内容は濃い。前走は、ゲート内でトモを滑らせ、後手に回り3着。ただ、直線の追い上げと脚色は、地力を感じる伸び脚。58・5キロにもメドを立てた。人馬ともに気迫に満ちた追い切りを消化し、体調も万全だ。相手本線は、オアシスS3着のアドマイヤロイヤル。タイタンとの戦いは2戦2敗と、やや分が悪いが、ハンデ差は2・5キロ。「併せる相手がいないと気を抜くクセがある」馬だが、その気になればタイタン一頭に目標を絞れる。安藤勝騎手とのコンビで、当該マイルは2勝・2着1回。動かしどころは手の内に入っている。ナムラが前回のように出遅れたり、内枠で泥を被って追走がスムーズにいかないようなら逆転も。スタッドジェルランは、東京1600ダートに勝ち星こそないものの、オアシスS2着を含め2着3回。緩めの先行馬ペースに流れれば、あわやのシーンを演出できる。一転タフな前崩れの展開になれば、欅S5着のアドマイヤスワットがゴール前浮上。同8着のガンマーバーストは、直線前が詰まる不利があった。バーディバーディの流れ込みも一考の余地あり。

　私がよく書くことに、「ハンデ戦は敢えて重い方から」というものがある。いまのハンデの付け方では実力馬に酷量を課すことができず、能力差を埋めきれないためである。

　その好例になるのではと思うのが、◎ナムラタイタンだ。前々走、オアシスSをこのコースで勝った(58キロ)が、同じオープン特別の栗東Sに出走した前走は500グラム増えただけの58.5キロ。そこで3着だったため今回も据え置きの58.5キロである。

　その栗東Sで3着だったため「さすがに斤量がこたえつつあるのでは」と考える向きもあるだろうが、それ以前にこの馬は1400mだと追走で足を使ってしまう面がある。芝スタートの東京ダート1600mでしかも外枠という条件のプラス面のほうが大きい。ちょうど1年前には、57.5キロどうしで栗東S3着→オアシスS1着(去年は開催順が逆)を経験している。斤量ゆえに決め手に期待せず先行して勝負するだろうという点も魅力だ。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎ナムラタイタンは「サウスヴィグラス×アフリート」という組み合わせ。母ネクストタイムは、ゴールデンジャック(サンスポ賞4歳牝馬特別など重賞2勝)とスターリングローズ(JBCスプリントなど重賞6勝)の姉妹と4分の3同血の関係にある。本馬はさりげなくリボーのクロスを持っており、見た目以上に底力がある。東京ダ1600mは3戦全勝と得意の条件で、そのなかには武蔵野S(G3)も含まれている。58．5キロは楽ではないが、最近は常時それとほぼ同じ斤量を背負っているので問題ないだろう。