【7F仕様の切れ】東京1400mは、持ち時計を軸にしたスピードと切れ味勝負。牡馬相手のGIIでも、
ヴァンフレーシュは一歩も引かない。二走前の新潟7F戦を1分21秒7・上がり34秒9の好記録で直線一気。多少ハマった観はあるものの、新潟1400mは、タイトな内回りゆえ逆に流れは厳しく、確たるタイムとラップで勝ち上がれば、そのぶん実りは大きい。次走の
カンナSは、一転スタート後の2ハロンめから10秒3-10秒8というHラップを刻み、中山1200mのレコードと0秒2差の1分8秒0で逃げ切り。競馬内容は粗削りだが、重賞レベルの高い数値を、逃げ差し両方でマークしている。鞍上は
メンディザバル。昨年の同時期の、
アイムユアーズの騎乗をイメージしてもらえばわかるように、アタリが柔らかい。最終追い切りに跨り性格も把握。「極端な馬かと思っていたが、折り合って馬群で我慢できそうだ」と、レースイメージも描けている。
ノウレッジは、基本的は米国ダート血統。坂のある東京に替わったぶん、慎重に対抗としたが、レコード決着の
新潟2歳Sをアタマ差の2着。外回り・内回りの違いはあるものの、1400m通過のレース記録は1分21秒4。数字的には◎を上回っている。
テイエムイナズマのデイリー2歳Sは、出遅れを一気に挽回し、ズイと逃げ脚を伸ばすスケールの大きい競馬。一週前には、Wでこの時期に7F追い。想像する以上の大物かもしれない。
エーシントップは、本馬場入場でゴネるなど(前走の
中京2歳S)、相当な乱暴者(笑)。ただ、坂路で古馬を含めた一番時計を計時。馬っぷりも凄いが、半兄は米国・芝2歳GI優勝馬。血統背景も確か。まとめて負かす可能性も。
アットウィルの半姉は、
函館2歳Sの覇者
ファインチョイス。大物感こそないが、完成時期が早い血統で、姉より距離に融通も利く。デイリー杯2着の
マイネルエテルネルは、小倉2歳Sをレースレコード勝ち。距離短縮はプラス材料だ。