ここ2週の中山芝は、馬場が乾き始めると異常な内伸びになるが、今週末の天候と気温を考えると、土曜は内外平等な道悪馬場になると読む。

　本命はヴァンダライズ。夏の高速馬場とは違い、明らかにパワー指向の馬場だった昨秋の新潟戦で推奨した馬だが、その後の戦績を見ても、3走前の京都1800m、前走の東京2000mとスローの上がり勝負でキッチリ(？)凡走して、重馬場だった2走前の京都2400mで久々の3桁指数をマークしているように、自身のベクトルはスタミナ・パワーに振れているのは明らか。

　中山2500mの大外枠は物理的に不利だが、前走で同コースを楽逃げしている馬がいるだけに、それを踏まえて各馬が早めに展開になればチャンス大。

【混戦】前走内容上々のスーサングレートは自分の形を確立しつつあり、連勝は十分可能と見た。前走が好内容のフミノヤマビコは休み明け3走目でさらに上向き。タニノエポレットは展開次第も末脚魅力。ヴァーゲンザイルも力をつけており堅実さも評価のポイント。前走で◎を下しているエーシンミラージュも上位の候補。モーニングフェイスとエナージバイオにも注意が必要だ。

【好調続く】小回り小倉の2600mゆえ、時計の価値がわかりにくいが、エーシンミラージュの前走・2分38秒8は、平均値を軽く1秒以上回る、しかも後続を0秒4と振り切る快勝。ハンデ戦なら、昇級でも好勝負。ヴァーゲンザイルも、〔3413〕と、底を見せていない4歳馬。ただ、タイトな内回りの2500mは、ワンテンポ仕掛けが遅れる可能性も。となると、再度スーサンライダーの逃げ残り。前走は馬場・展開に恵まれたとはいえ、今開催の中山の場馬は、先行有利に比重が高い。惑星はタニノエポレット。渋り気味の芝は苦にせず、イン強襲OK。

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